超竜神

   氷竜炎竜シンパレートを90%以上に高めることでシンメトリカルドッキングして完成する合体ビークルロボ。主としてガオガイガーの戦闘を補佐することを任務としており、メガトンツールイレイザーヘッドを使用できるのはこの超竜神だけである。総合的な戦闘能力はガオガイガーやビッグボルフォッグに及ばないものの、ガオガイガーをも上回るその卓越したパワーはGGG機動部隊の中でも最高クラスのものとなっている。ダブルトンファーを臨機応変に駆使する接近格闘戦を得意としているが、両腕部に装備されたダブルガンパワーラダーパワークレーンに内蔵されたダブルライフルを用いた中・長距離における戦闘においても堅実な戦いを見せる。しかし戦闘面におけるゾンダーロボの進化はめざましく、決定的な破壊力を欠いた超竜神単体では機界文明に対抗するのは難しくなっている。開発当初はイレイザーヘッドのほかにスーパーノヴァなる新装備の追加を予定していたが、結局機界文明の殲滅まで装備されることはなかった。
   ガオガイガーと共に幾多の戦闘を経験し、その活躍がなければ、機界文明との交戦による被害によって日本の財政は破綻を免れなかったであろう。東京における対機界四天王最終作戦に参加し、辛うじてではあるがEI−28、29、即ちポロネズ、プリマーダを同時に撃破することに成功。その結果図らずも露出していたGSライドの光によってプリマーダを対消滅させた。その後引き続き対EI−01戦にも参加。ガオガイガーをよくサポートするが弾丸Xのファイナルパワーアップの後遺症でAIを一時休眠させる。対ZX−04戦から実戦に復帰するも対ZX−06戦においてESウィンドウによって木星のザ・パワーと接触。6500万年前の地球へと漂着していた。よって対原種巨人戦には不参加であるが、その直後伊豆諸島の一無人島で発見され、GGGによって回収、マモル少年の必死の願いに応えて復活を果たした。対機界31原種最終作戦に参加するも、衛星と融合した原種たちに対抗しきることはできなかった。ガオガイガーを介してザ・パワーと再び接触、氷竜、炎竜は各々幻竜神強龍神としてZマスター殲滅に貢献した。
   GGG機動部隊の中でも獅子王凱機動隊長とギャレオンに次ぐ古参であり、豊富な戦闘経験と年長者としての風格、そして長い年月によって培われたガオガイガーとの厚い信頼関係が超竜神を機動部隊に、ひいてはGGGにとってなくてはならぬ、「頼れる兄貴分」的存在としている。その思考は氷竜と炎竜の両AIによる合議制で運営されているが、表面的に現れる性格は、むしろ氷竜に近い。冷静に戦況を把握しつつ、絶妙の呼吸でガオガイガーをサポートし、とっさの場合には自己犠牲もためらわない。事実、超竜神は幾度もその身を危険にさらし、そしてその度に傷つきながら勇者の務めをまっとうしてきた。ガオガイガーやゴルディーマーグが感情の昂ぶりのままに猪突したりするのとは対照的に、超竜神は己の力量を正確に把握しており、その中で、でき得る限りのことを全力でやってのける、という印象がある。その根底には仲間たちへの絶対的な信頼感があるのだろう。彼はガオガイガーの戦いを常に影からサポートし、次々と参入してくる新たな勇者達の成長を見守ってきた。彼が自暴自棄ともとれるような自己犠牲をも厭わないのは、たとえここで自分が倒れても残った仲間たちが必ず勝利してくれるという、信頼があるからではないだろうか。EI−15の砲弾を我が身で受けた時も、グランドノヴァに対してイレイザーヘッドを打ち続けた時も、巨大隕石をESウィンドウの向こうへ押し返したあの時も。超竜神の行動の根底にあるのは仲間への信頼ではなかったか。それがあったからこそ「補佐役」としての彼の存在があったのではないだろうか。だからあの時彼は、「弟」である撃龍神からクライマー1を奪って言ったのではないか。「これは私の仕事だ」と。
   ZX−06・頭脳原種がESウィンドウより招き寄せた巨大隕石を押し戻す彼にとって、粗削りではあるが力強さと義侠にあふれた「弟」の存在は何より心強かっただろう。そして6500万年の歳月を経て復活した超竜神は、休む間もなく戦いへとその身を投じていく。信頼する仲間をその身を盾として守り抜くために。

   分類 G−stone Drived Brave Robot
   型式 合体ビークルロボット
   構成 氷竜/炎竜
   全高 28m
   全幅 18m
   重量 495t
   内臓タンク総量 110t
   搭載AI型式 GBR−02 HYORYU/GBR−03 ENRYU
   GSライドクラス 機密
   構造 スーパーモノコック
   動力 Gドライブ結合
   最大出力 over 6000000kw(約8000000馬力;シンパレート92%想定時)
   飛行システム 肩部ジャンプ・スラスター
   飛行システム推進力 750t×2
   最高走行速度 195km/h
   シンメトリカルドッキング総所要時間 39.009sec
   バリアシステム ミラーシールド
   物理防御システム レーザーコーティングスーパーG装甲
   装備 フリージングガン/メルティングガン/パワークレーン(フリージングライフル内蔵)/パワーラダー(メルティングライフル内蔵)
   オプション装備 各種イレーザーヘッド/スーパーノヴァ(計画中)
   備考 唯一イレイザーヘッドを使用できる。ウルテクエンジン搭載後は出力1.5倍。