胃炎・胃潰瘍

ピロリ菌を除菌したのに・・
ピロリ菌は胃炎や胃潰瘍さらには胃癌などの原因になる菌ですが、ピロリ菌がいなかったり、除菌していなくなったのに、胃痛や胃もたれなど胃の症状が治らない人がいます。ピロリ菌も胃の不調の原因の1つには違いありませんが、全てではないということです。当院の鍼灸治療はどんな症状の方も腹の治療から始まります。胃腸はじめ内臓の状態を整えることが全身の健康状態を向上するために重要なのです。ギックリ腰で来院したのに腹から治療すると驚かれますが、「腰も良くなったうえ胃腸の調子まで良くなりました!」と喜ばれます。奥の細道で有名な松尾芭蕉も足三里というツボにお灸をすえて六百里(2400km)もの長旅に出たと序文に書いてあります。40代半ばというので驚きです。足三里は胃経のツボなので健脚はもちろん胃腸を整えるのに重要なツボです。芭蕉も長旅では胃腸が大事と考えて灸をすえたのではないでしょうか?江戸時代には足三里に灸をしていない人とは一緒に旅をするなという格言もありました。途中で体調を崩して旅を続けられなくなるためです。それくらい一般的に用いられている有名なツボだったということです。元気な人をガッツがある人と言いますが、これは英語のGuts(胃腸)からきています。洋の東西問わず胃腸が丈夫な人は健康で元気という考えが一致しているのも面白いです。胃腸の調子を整えるツボは足三里の他他にもたくさんあって非常に効果があります。なかなか胃腸症状が良くならない方はぜひご来院ください。

口内炎・口角炎

口は胃腸の鏡です
口は食べ物の入り口であり、食道を通じて胃と直接つながっています。したがって胃が弱っている時などは口内炎が出やすくなります。それは身体の防衛本能であって刺激物を胃に入れないようにしているです。熱いもの、しょっぱいもの、辛いものなど、口に入れて痛ければ普通は食べるのを控えることになります。我慢強い人なんかは口内炎が出ても気にせず刺激物でも食べるでしょうが胃に負担をかけることになるのでやめましょう。治療は胃腸の治療を主体として行いますが非常に治りが早くなります。何度も繰り返す人は体質的に胃腸が悪くなりやすい人なので定期的に治療を行って体質改善が必要です。

便秘

熱が旺盛なのが原因
熱が旺盛なため便が乾いて固くなる便秘があります。これは体力が旺盛で喉が渇きやすく、水もガバガバ飲む人に起こりやすいです。便秘になると2、3日出ないだけでも腹が張って苦しがるので大変です。治療は旺盛過ぎる熱を除いてあげると出るようになります。
ストレスが原因
赤ちゃんでもストレスが溜まってくるとコロコロした丸い大便になります。大人でも丸くて固い黒っぽい大便が出てきたらストレスが溜まっているのかな?と考えて間違いありません。治療はストレスを処理し、リラックスさせることで胃腸の働きを良くして治します。過敏性腸症候群の便秘タイプもこれになります。
虚弱で出す力が弱いのが原因
疲れやすい体質で便秘になる場合は、胃腸の力が弱っていて蠕動運動も弱く便が腸に長く留まるため便秘になるタイプです。鍼灸治療は胃腸の力を補ってあげることができるので疲れにくい体質に変わってくると治ります。

下痢

下痢は防衛反応です
何か変なものを食べた時にお腹が急に痛くなって下痢しますが、これは身体の防衛反応で悪いものを全部出してしまえば自然とおさまります。無理に止めようとするのは良くありません。腐ったものやアレルギー物質はもちろん、酒、油物、辛い物、冷たい物の摂り過ぎは身体にとって良くないので排出しようと頑張ってくれます。安易に下痢止めなど服用せず見守ってあげてください。
虚弱体質で太れない
子供の頃からお腹を壊しやすく太れないタイプの場合は胃腸を丈夫にする必要があります。ダイエットに励んでいる人が多い中、太らなくて良さそうですが、体力もありません。同じ作業をしても人より疲れやすくなってしまいます。鍼灸治療を継続していくと体質が変わってきて疲れにくくなると同時に下痢しなくなってきます。


こんな症状に!