膀胱炎

何度も繰り返す方は治療が必要です
膀胱内に常在細菌(どこにでもいる細菌)が入って起きるわけですが、通常は細菌が入っても排尿時に排出されたり、免疫が守ってくれるので増殖しません。トイレの我慢はもちろん良くないですが、免疫が弱るような環境、ストレス、風邪、疲労、冷えなどがあると膀胱炎になりやすいのです。特に冷えは膀胱炎にとって一番悪く、毎年冬に寒邪を受けて悪化するタイプです。何度も繰り返すようなら身体が冷えて体調が悪くなっているのは本人も自覚しているでしょうから治療が必要です。抗生物質でおさまるからと放っておいては、免疫が落ちている疲労状態や冷え体質は変わっていませんから、どんな病気になってもおかしくない状態です。体調不良は我慢しないで鍼灸治療を受けてください。身体が温まり軽くなるのが分かります。それが本来の身体の状態なのです。膀胱炎症状は鍼灸治療が劇的に効いたりしますが、体質そのものを改善することの方が大切なのです。

浮腫み

津液の停滞によって起こります
東洋医学では気・血・津液という3つの要素の不足か停滞で病気が起こると考えます。気はエネルギーで今日は元気があるとかないとか増減します。血は血液。津液は涙とか涎とかリンパとか胃液などです。津液が停滞すると顔が浮腫んだり、下肢が浮腫んだりします。立ち仕事などはもちろん重力によって下肢の方に津液が停滞してしまうので浮腫みやすいのは当然ですが、臓腑の弱りもあって排尿力が低下していたりするとひどくなります。最初は軽い浮腫みだったのに段々ひどくなってきたとかいう場合は、脾とか腎とか膀胱とか津液に関係する臓腑に異常が起こっていると考えられます。早い段階で気づいて治療することでネフローゼ症候群など病名がつくような病気になるのを予防することができると考えられます。浮腫みは湿邪といって梅雨の時期でなくとも身体を重だるくさせますから、気力の低下にもつながり放っておいても良いことはありません。

尿路結石

最も激しい痛みの一つです
尿路結石の痛みは疝痛といって人間が感じる痛みの中でも最強クラスです。男性の場合、女性が感じる出産の痛みに匹敵するのでは?と言われています。食生活の欧米化と交通手段の発達による運動不足によって増えてきたと考えられます。石が腎臓に留まっているうちは痛くないのですが、動き出して尿路にひっかかると痛むのです。座薬とか痛み止めでも痛みがおさまらない場合とか、そもそも痛み止めが使えない体質の人は鍼灸治療が有効です。激しい痛みも抑えることができるし、何より結石の排出を促します。是非お試しください。

こんな症状に!