梨状筋症候群 腰椎椎間板ヘルニア 脊柱管狭窄症 頸肩腕症候群 肋間神経痛

座骨神経痛

腰やお尻から下肢への痺れや痛み
座骨神経痛というのは病名ではなく症状名です。神経が何かに絞めつけられるのが原因です。大まかには①筋肉が固くなって神経を絞めつけるもの②ヘルニアが飛び出して神経を絞めつけるもの③骨が変形して神経を絞めつけるもの、の3種類が多いです。他にも妊婦が胎児によって絞めつけられたり、腫瘍が大きくなって絞めつけたりもあります。
梨状筋症候群
鍼灸治療で治りやすいのは①の筋肉が固くなった場合に起こるものです。梨状筋症候群という診断名がつけられたりします。座骨神経痛で来院される方の大半がこれです。鍼灸治療で非常によく治ります。病院で椎間板ヘルニアと診断された方でも実際は梨状筋症候群の場合がとても多いです。画像診断でヘルニアが写るからそう診断されるのですが、実際はヘルニアがあっても神経を絞めつけていないケースが非常に多いのです。その場合は鍼灸治療で治ります。
腰椎椎間板ヘルニア
20代から40代の若い人に多い疾患です。若い人は骨と骨の間にあってクッションの役割を果たしている髄核というゼリー状の組織が瑞々しいので外圧によって飛び出しやすいのです。飛び出したもの(
ヘルニア)が神経を圧迫するため座骨神経痛を起こすのです。ヘルニアは何もしなくても6ヶ月くらいと時間は掛かりますが徐々に吸収されて消失していきます。鍼灸治療では血行を促進することによってヘルニアが消失するスピードを早めることが可能です。また夜も寝られないほどの痛みに苦しむ場合も痛みを緩和することができます。治療しても全く痛みが楽にならない場合は手術も考えなければなりませんが、そうでない限りは手術はお勧めしません。手術痕とその周りの筋肉がカチカチに固くなってしまい、それが原因で腰痛や神経痛を起こす人が多いです。ヘルニアの再発による痛みではないと考えています。
脊柱管狭窄症
腰の部分の椎骨の脊柱管が狭くなり、その中を通る神経が圧迫されて座骨神経痛を起こします。原因は加齢によって椎骨が変形したり、靭帯が厚くなることで起こるので椎間板ヘルニアとは違い40代後半から増えてきます。椎間板ヘルニアは前屈みの姿勢で辛くなるのに対して脊柱管狭窄症は前屈みで楽になるという特徴があります。骨が変形しているものは鍼灸では治りませんが、手術をする前に鍼灸治療を試してみることをお勧めします。意外に症状が楽になる場合が多いからです。これは座骨神経痛の原因が脊柱管狭窄だけではなく梨状筋症候群と合併していることもあるからです。その場合は辛い症状が半分以下になることもあります。手術の前に是非お試しください。

頸肩腕症候群

首や肩から腕への痛みや痺れ
頑固な肩凝りを我慢して放置していると腕や手まで痺れが出てくることがあります。最近はスマホやパソコンで前屈みの姿勢でじっとしている人が増えたからか痺れを訴える人も増えたように感じます。お風呂に入っている間だけは症状が楽になるという場合は治療で治る場合がほとんどです。我慢しただけ治りにくくなるのはどんな症状も同じですのでお早めにご来院ください。

肋間神経痛

そのお腹の痛みはもしかしたら?
脇の辺りから胃の辺りが痛いと訴える患者さんで、内臓が悪いかと思って病院で検査したけど原因が分からないという場合、肋間神経痛のことがあります。神経痛はちょっと深いところが苦しい感じがするので内臓痛と間違えやすいのです。鍼灸治療の得意分野ですので是非治療にきてください。

こんな症状に!