アトピー性皮膚炎

鍼灸治療で体質から改善を
アトピーを患っている方は素因としてアトピー体質を持っています。つまりこのアトピー体質が改善されない限り根本的解決には至らないということです。ステロイドは強い薬で即効的に炎症や痒みを抑えてくれます。でも使用を止めると抑えられていた症状が噴き出してくるので治す薬ではないと分かります。効果が強い薬ほど副作用も強いので継続使用は心配になってきます。鍼灸治療でもアトピー体質を完全に変えることは難しいです。好きな物を何でも好きなだけ食べられるようにはならないということです。酒が飲めない下戸の体質がそうそう変わるものではないのと同じで、油に対して下戸のようなところがあるのです。油というのはコンビニの梅干しおにぎりにさえ入っています。食事を伝統的な和食に切り替えると良くなる人が多いです。食の欧米化による肉と油の過剰摂取が一因なのでしょう。それが湿熱を生み痒くなるのです。でも鍼灸治療によって、特定の食べ物で悪化する人は、ちょっと食べても悪化しない身体に変わってきます。精神的ストレスで悪化する人は、多少のストレスでは悪化しなくなります。気候の変化で悪化する人は、その季節を楽に乗り切れるようになります。身体がいろんなストレスに対して抵抗できるように変わっていくからです。自分の身体に合った食べ物を選び、鍼灸治療によって体質改善すればアトピーも治ってきます。体質は大人になっても変わりますが、若いうちは特に変わりやすいので子供のうちから体質改善の鍼灸治療を行うことをお勧めします。

花粉症

症状がかなり楽になります
鍼灸では風邪でもアレルギー性鼻炎でも蓄膿症でも花粉症でも酒の飲み過ぎで鼻がつまっている場合でも、まずは原因となる臓腑の弱りを補います。その上で鼻に直接関係するツボに鍼や灸を行います。同じ花粉症という診断だとしても人によって弱っている臓腑が違うのです。臓腑を補うことなく治療した場合はいったん症状がおさまっても、すぐに戻ってきてしまいます。臓腑の治療は植物で言ったら根っこの治療にあたります。根っこが悪くて花の状態が悪くなっている場合、いくら花に薬をかけてもダメなのです。鼻の治療には臓腑の治療が必要です。

喘息

原因は一つではありません
喘息は小児喘息はアレルギーによるものが多く、大人の喘息は非アレルギーのものが多いと言われています。いずれも気道の粘膜が刺激に敏感で炎症と浮腫みがあり、痰が生じやすい状態です。東洋医学では甘くて冷たいもの、脂っこいもの、動物性たんぱく質の摂り過ぎなどから痰が発生しやすい身体の状態になっていると考えます。もちろん生まれもっての体質があるからこれらの食べ物の悪影響を受けやすいのです。発作が起きやすい季節は特に注意が必要です。食べ物の悪影響を受けにくいように体質改善が必要です。また喘息発作時に息を吐いた時に苦しいか、息を吸った時に苦しいかで弱っている臓腑が分かります。それが分かったら弱っている臓腑を補う治療が必要です。頑固なものも多いので気長に治療を継続する必要がありますが、継続したらしただけ体質も変わってきて発作の頻度を減らせます。

こんな症状に!