脳卒中後遺症

再発予防が最も大事
脳卒中の再発率は高くて予後10年で50%近くは再発してしまいます。1回目で後遺症が軽く済んだ人でも再発時に重くなってしまっては残念です。病院の治療と併用して鍼灸治療も行うと予防効果が高まると考えています。というのも脳卒中になる恐れがある脈というのを鍼灸の名人の故井上雅文先生がおっしゃっていまして、定期的に通院されている方の場合はその脈が出たら注意してあげたり、治療が可能だからです。脈を定期的に診ているといつもと違う脈を打っているのがすぐ分かります。また古来から中風(脳卒中)予防のツボも研究されています。首肩の凝りを取って脳に行く血の流れを良くしてあげることも重要だと思っています。西洋医学と東洋医学の両面から予防することが大事です。
半身不随の治療
リハビリ技術の向上によって麻痺側の機能も昔より大分取り戻せるようになってきました。しかし比較的軽く済んだ人でも麻痺側は健側と比べると固くなりやすいし、疲れやすいです。逆に麻痺が強く残った場合は健側に掛かる負担が倍増し、健側も痛みが出やすくなります。鍼灸治療は脳卒中後遺症のあらゆる場面で効果を発揮します。独歩による自力通院ができない人の場合は医師の同意書があれば往診料含め保険治療も適応となっていますのでご相談ください。

顔面神経麻痺

鍼灸の得意分野です
顔面神経麻痺は鍼灸治療が非常に効果的です。発症から早ければ早い程効果も出やすいです。しかし通常は病院での治療をまず行って、それでも麻痺が残った場合に治療院を訪れるケースが多いので治療開始が遅れます。できれば半年以内、遅くとも1年以内にはご来院ください。それ以上年数がたった場合は治りにくくはなっていますが、やってみないと分からないのでまずは治療を受けてみてください。治療して変化があるものは治ります。

下垂足

スリッパが勝手に脱げてしまう
腓骨神経麻痺で、足首が上に曲げられなかったり、親指を上に曲げられなくなったりします。痺れよりも筋肉に力が入らない麻痺のほうが強いことが多いです。ちょっとした段差で足を引っかけたり、スリッパが勝手に脱げやすくなったりします。足首が下に垂れた状態ですの靴下や靴を履く時に、座って片手で足を持ち上げてあげないと上手く履くことが出来ないのです。車の運転も右足でアクセルやブレーキを踏むことは出来ないので不便です。鍼灸治療はこのような症状を改善できます。

こんな症状に!