眼精疲労

放っておくと眼病に
脈診をしていると将来、白内障、緑内障などの眼病になりやすい脈を打っているので心配な方がいます。東洋医学では眼は特に肝臓との関わりが深いと考えています。肝臓は血の貯蔵庫です。人というのはモノを見ようとした時に眼に血液が集まってきて、モノがはっきり見えるようになっています。肝臓に血が豊富にあれば問題ないのですが、疲労で少なくなっていると眼がかすんだりして見えにくくなってきます。肝虚といって肝臓の脈が弱くなっているのですが、治療によって脈が強くなると視界が明るくなって物がハッキリ見えるようになります。東洋医学の面白いところです。眼精疲労は眼だけの問題ではないのです。特に何事にも徹底的に頑張る人は肝虚になりやすく眼が悪くなりやすい体質です。頭が休まらないので夜の睡眠が浅くなる傾向もあります。近年はパソコンやスマホの普及でますます眼を酷使している方が増えていますのでさらに注意が必要です。眼が悪くなると老後の楽しみも減ってしまいます。

仮性近視

若いうちなら回復する可能性も
20歳も過ぎると視力が固定されてしまって、治療しても変化が乏しくなってきます。個人差はありますが中学生や高校生くらいまでなら仮性近視が治ることがあります。眼鏡やコンタクトが必要な暮らしは結構わずらわしいものです。スマホの普及で近くばかり下を向いて見ることが多くなった環境では視力を維持するのが難しくなっています。首の後ろに「風池」というツボがあるのですが、この付近が凝ってくると眼に悪影響が出てきます。下を向いた姿勢がとっても悪く凝りを生じます。肝臓を強化する治療とともに風池の凝りを取ることで視力回復が期待されます。視力が固定されてしまう前にお試しください。

麦粒腫

主訴で来院される方はいないが・・
麦粒腫だから鍼灸院へ行こう!とはならず、眼科へ行くのが普通です。ただ腰が痛くて治療院に通っている時に麦粒腫になっちゃったという方はいらっしゃいます。眼の違和感というのは結構気になって煩わしいものです。通常は1週間~3週間くらい治癒するのにかかる麦粒腫ですが、鍼灸治療であっという間に治ることがあります。それも眼の付近を治療するのでなく指とか肘とかへ治療するのです。ツボの作用の不思議なところで、経絡でつながっているのです。一度出るとなかなか治りにくい人や何回も出る人はお試しください。

こんな症状に!