不定愁訴

未病治こそ大切です
身体の不調を訴えて病院で検査しても異常なし!と診断された経験は多いことと思います。ここで安心してはいけません。本当に健康な人は身体の不調を感じたりはしないのです。何らかの違和感を感じた場合はすでに病気になりつつあるのです。不定愁訴といいます。病院で診断名がつかないけれど、身体の不調は感じる状態を東洋医学では未病といいます。病気とはいえないけど健康ともいえない半健康状態で病気への移行段階です。未病の段階で診断し治すのが名医だと鍼灸の古典にも書いています。これを未病治といいます。

頭痛・肩凝り

様々な病気の原因に
肩凝りで問題なのは肩がガチガチに凝っているのに感じない人がいるということです。これは危ない状態です。肩背部はちょっと下がれば心臓があり、上には脳があります。心臓病の人で背中がガチガチの人がいます。こうなると心臓に負担がかかってしまうのです。背中を弛めてあげるだけで心臓の負担も軽くなります。また首肩が凝っていると脳との血液のやりとりもスムーズにできなくなります。脳は非常にたくさんの血液を必要とする器官です。そこの血行不良が脳にとって良いはずがありません。また頭痛がするとか、めまい、耳鳴り、目が疲れるなど頭部の症状は肩こりの放置で起こることが多いです。肩が凝ったら感じる方が健全です。肩が凝ったなー、と感じれば肩が凝る作業をやめるか、治療しようと思うからです。

疲労

全ての病気の原因です
心身が疲れていて寝てもスッキリせず、翌朝疲れが残るという場合は、自分で自分の身体を修復する自然治癒力が弱っています。以前ならば寝れば治っていた身体の節々の痛みが治らなくなってきます。朝起きた時から痛みがあったり、身体も重だるく疲れが残っている感じです。強ばって固まっている感じもあるかもしれません。時間だけ長く寝ていても眠りが浅くて熟睡できていない場合もあります。不眠症などは疲労の極みです。良質な睡眠が得られなくなってきたら要注意です。鍼灸治療は睡眠の質を改善します。それは自然治癒力を取り戻せるということです。人は寝ている時しか回復に集中して力を使えません。内臓の病気でも身体の痛みの病気でも、心身ともに疲れ切っていた時期に病名を告げられることが多いです。「病気になる前はいろいろあって疲れきっていたんです・・・」とおっしゃいます。疲労を翌日に持ち越し蓄積させないことが病気予防の要です。

こんな症状に!