風邪

風邪は万病の元
東洋医学では、風邪の原因は風に当たり過ぎたことと考え、病気にさせる悪いものという意味で邪と呼んでいます。敏感な人ならクーラーや扇風機の風に当たっただけで喉がやられ頭痛がし、風邪を引いた経験があるはずです。実際は風邪だけでなく寒邪も原因となります。ウィルスだけが原因ではないと考えているわけです。風邪をこじらすと中耳炎、気管支炎、肺炎など起こします。結核、急性リューマチ、小児マヒ、百日咳、ジフテリア、腸チフス、流行性肝炎など、その初期の症状は風邪にそっくりです。それを自分で風邪と決めこんで、大事をとらず、重い病気にかかり、それがいかにも風邪が原因でなったかのように見えるため、「風邪は万病の元」といわれたのかもしれません。風邪は身近な病気のようで謎も多く軽くみてはいけないと思っています。どんな病気が風邪が元で起こってくるか分からないからです。いずれにしても免疫力を高め休養をしっかり取ればきっちり治ります。これができないからこじれるのです。鍼灸治療は風邪は得意分野です。風邪を引くと脈にもすぐ現れてきます。それを処置することで治すことができます。風邪に関する膨大な文献も残されています。それだけ風邪は古来から重要視されてきたのです。
重要な試験や試合の前に
重要な試験や試合の前に風邪を引いたのでは頭は働かず、身体は重く実力は出し切れません。風邪薬は飲むと眠くなってしまいます。そんな重要な時こそ鍼灸治療は役立ちます。免疫力を低下させる疲労を除くからです。疲れが抜けると頭も良く働くし、身体も軽くなりパフォーマンス向上に役立ちます。頭を使い過ぎると血虚になりいくら勉強しても効率良く覚えられなくなります。脳に血が十分に供給されないからです。想像以上に脳というのは血を大量に消費します。試験勉強で疲れ切った人の脈を診るとスカスカで弱くなっています。血虚になるのは運動のし過ぎも同じです。血虚を起こした筋肉は柔軟性がなくなりケガをしやすく力も出ません。重要な試験や試合の前は定期的に鍼灸治療を受けておくと疲れも抜け、記憶力や思考力もアップし、風邪を引きにくくなります。万が一、風邪を引いても早く治ります。試験や試合というのは体調管理も問われるのです。

インフルエンザ

重症化する人もいます
インフルエンザなどの感染症で高齢者を中心に毎年日本で3000人が肺炎を起こして亡くなっているというデータがあります。肺炎だけでこの数で、インフルエンザから心不全で亡くなる人も多いですから腎不全などその他諸々合わせると年間1万人くらいがインフルエンザが元で亡くなっているという推計もあります。感染症は昔はそれこそ死に至る病の筆頭でした。脈も強くて速い脈を打ちます。鍼灸治療で脈が速くなくなり柔らかい脈に変わると症状も軽くなり非常に早く治りますが、インフルエンザの時に治療に来られる人は少ないです。インフルエンザになっても自然に回復できるくらいの治癒力を鍼灸で高めておくことが大切です。

扁桃炎

体質改善と疲労除去が大事
扁桃炎は、細菌やウイルスが扁桃に付着し、増殖、そして炎症を起こすことによります。
しかし、特別な病原体が原因というわけではなく、身近な細菌やウイルスが扁桃炎を引き起こします。
免疫力が弱まり、これらの病原体の感染力が上回ったときに、扁桃炎が発症してしまうのです。風邪や疲れ、寝不足、ストレスなどによって免疫力は低下します。他にも、季節の変わり目で寒暖差が激しいときや、乾燥する季節など、環境も大きく影響します。とくに子どもは免疫機能の発達が未熟なため、かかりやすい疾患です。これが大人になっても時々扁桃炎を起こす人がいます。体力が人よりなくて疲れやすいタイプです。扁桃炎になったら疲れがたまっていると考えて鍼灸治療を行うことで健康管理することをお勧めします。扁桃炎が疲労のバロメーターとなります。治療を継続して体力がついてくると扁桃炎にも掛かりにくくなってきます。

気胸

自然気胸は鍼灸治療が効果的です
気胸とは肺から空気がもれて、胸腔にたまっている状態をいいます。空気が漏れてたまっても、胸は肋骨があるために風船のように外側に膨らむことはありません。しかし、肺が空気に押されて小さくなります。つまり、肺から空気がもれて、肺が小さくなった状況が気胸なのです。胸痛や呼吸困難などの症状がでます。交通事故とかナイフで刺されたとか外傷の場合は病院に行きます。それが外傷を受けずとも自然に肺に穴が開くことがあります。それを自然気胸といいます。30歳くらいまでの若い痩せ型の男性に多い症状です。東洋医学では体質的に肺が弱いタイプになります。通常は自然に穴が閉じますが、ずっと閉じなかったり何度も再発したりする場合が問題です。肺を強くする治療を行うことで気胸が起こらなくなってきます。体質改善が必要です。

喘息


アレルギー → 喘息

こんな症状に!