転倒予防

介護は足腰の弱りから始まります
高齢者は挙げたつもりの足が挙がらないため、ちょっとした段差でもつまづいて転んだりします。足に力が入らずフラフラして転倒することもあるでしょう。膝などに痛みがあって痛みのせいでバランスを崩し転ぶこともあります。その結果骨折ともなれば入院となり、精神的ショックもあるためか気力が衰え認知症がすすみ、介護生活となるパターンが多いです。そうならないためには足腰を丈夫にすればいい、鍛えればいいと誰しも考えるはずです。ただ問題があって鍛えるだけでは筋肉は固くなります。固くなった筋肉は伸び縮みしにくくなるので筋力を発揮できません。スポーツ選手が鍛えるだけでなく弛めるケアをしている理由です。人間は年をとる程に筋肉が固まってきます。若いうちの筋肉はマッサージでも弛むかもしれませんが、高齢になればなるほどマッサージでは弛まなくなります。それを弛められるのが鍼灸なのです。鍼灸で弛んだ筋肉は力が入るようになるのです。また痛みがあれば運動どころではありません。無理に運動すればかえって悪くなります。まずは治療で痛みを取ってから運動をするようにしましょう。外に出歩ける状態を維持できれば認知症予防にもなり介護生活を避けることができると思うのです。

圧迫骨折

鍼灸治療が非常に効果的
転倒して尻餅をついた場合、腰や臀部の骨が圧迫骨折してしまうことがあります。病院でも特に有効な治療法もなく、痛み止めで様子をみることになるでしょうが、これが長期間ひどい痛みが続くことになります。痛くて一人で起きられないとなると家族の手を借りなければなりません。そのような苦痛はなるべく早く取ってあげた方が、本人はもちろん家族も助かります。鍼灸は圧迫骨折の痛みを早く楽にしてあげられます。

拘縮予防

拘縮したら介護も大変に
運悪く寝たきり生活になってしまった場合、拘縮を予防することが重要になってきます。服を脱がせたり着せたりするにも関節が固まっているのと動かせるのではお世話の大変さが違ってくるからです。定期的に動かすのはもちろんですが、それだけでは固まってくる人もいますので、その場合は治療によって拘縮を予防することが大切になってきます。

認知症予防

脳への血流を増やしましょう
鍼灸では頭部にも重要なツボがたくさんあります。頭部だけ治療すると逆上せてしまうくらい血液を動かす力が強いです。実際の治療では頭部だけ治療することはありませんので大丈夫ですが、それくらい強力に血液を動かします。脳は特に酸素と栄養を消費する器官ですから、それを運んでくれる血液の働きは非常に重要となってきます。首肩が凝り固まっていると脳への血流も阻害されます。血圧を下げ過ぎても良くないと思っています。現在は脳卒中でも血圧が高くて起こる脳出血は少なく、血管がつまる脳梗塞が多いからです。脳梗塞は血圧が低い方が起こりやすくなるのです。血圧が下がり過ぎると脳への血流も減少し認知症になりやすくなるのではと考えています。鍼灸治療で脳への血流をUPして認知症予防しましょう。

こんな症状に!