ライナーノーツ

〜清志郎、そしてチャボへのラブレター

ファンクラブのツアー旅行のとき、BINGOでせしめた清志郎の服。いんやぁ、すっごく細身です。やはり・・。

 初めてRCを見たのは、「夜のヒットスタジオ」で演奏した「ロックンロールショー」。この間、初の武道館ライブをやりまして、その模様がテレビでオンエアされまぁす。よろしくお願いしまーす!、みたいな、そんなノリだったように記憶しているが、どうだったかな? たぶんその年、清志郎が教授とデュエットで「いけないルージュマジック」を歌った。ひゃぁ、なんだか、とっても素敵。最初は教授のルックスに目がくらみ、教授のソロアルバムなんぞ借りてみたけど、うーん、いまいちピンと来ない。やはり「いけないルージュ」の魅力の根底にあるのは、あのボーカルなのかな?、と思い立ち、早速、清志郎のやってるバンド、RCのアルバムを借りることにした。
 「プリーズ」と「ブルー」。レンタルレコード(その当時はまだレコードだった)屋さんでしばし悩むこと数分。「ブルー」のほうが新しいアルバムだったけど、収録曲が少ない。うーん・・。で、結局、2枚とも借りてみることにした。最初に聴いたのは順番だからということで「プリーズ」のほう。レコードの針が溝に落ち、音楽が鳴り出した瞬間、ひゃぁーって、自分の中で革命が起こった。これはクィーンの「キラークィーン」を聴いて以来のこと。邦楽では初めてのことだった。それまで、日本語でロックするのって無理なのかなーって思ってたのだけれど、清志郎の歌は、1つひとつの言葉をくっきり吐き出していて、しっかり日本語であるにもかかわらず、ロックだった。すんごいなぁ・・。一発ですっかり魅せらた。
 ライナーノーツっていうのは、レコードやCDの中にある、曲目の解説のことだけれど、このページでは、私だけのライナーノーツを繰り広げてみようと思う。楽器はガキの手習い程度にピアノが弾けるだけだから、全然、専門的なものではないけれど、これは、つまり、清志郎とチャボへの、私からのラブレターってわけ・・。

No. アルバムタイトル アーティスト名 発売年月 コメント
RCサクセション
1 初期のR・C・サクセション 1972.2 RCサクセションの初めてのアルバム。当時の代表曲である「ぼくの好きな先生」を収録。「2時間35分」、「シュー」、「言論の自由」など、ヴォーカルにパワーがあって、ストレートな曲が多い。
2 楽しい夕に 1972.12 3人編成のRCサクセションの2枚目のアルバム。フォーク全盛期のなか、異色フォーク、と言われていただけあって、5人編成のRCを彷彿とさせるものがある。そのころの清志郎の生活圏だった国立の風景が思い描けるような曲や、ベースのリンコさんがつくった曲が何曲か入っているのも、このアルバムの魅力の1つ。
3 シングル・マン 1976.4 発売されてから全く売れずに廃盤になり、4年後に復活を遂げた奇跡のアルバム。ライターの吉見祐子さんをはじめとする多くの人の力で運動が起こり、再発売までこぎつけたのがうなづける、名作中の名作です!!
4 ラプソディー 1980.6 伝説の久保講ライブがおさめられたライブ盤。まるで自分もそこにいるような臨場感あふれる仕上がりになっている。アルバムタイトルにもなっている、名曲「ラプソディー」を収録。「よォーこそ」で始まり、「雨あがり」でいったん終わる、典型的なRCのライブがここに再現されている!
5 プリーズ 1980.12 1曲目の「ダーリンミシン」が鳴り出した瞬間、私の中で革命が起こった。そしてRCの素敵なリズム。これで好きにならなきゃおかしいよ。って言いたくなるほど、お勧めのアルバム。5人編成のRCを楽しむならまずはコレ!っと、私が一押しするアルバムです。
6 EPLP 1981.6 1976年から1980年までにリリースされた5枚のEP盤を集めてつくられたLP。「雨あがりの夜空に」、「トランジスタ・ラジオ」、「君が僕を知っている」などなど、RCの代表曲が目白押しに収録されており、RCビギナーにお薦めの1枚。
7 ブルー 1981.11 「プリーズ」と並んで、RCビギナーだった私が手にしたアルバム。全8曲入りで、短いのが難だけど、今の私が、5人編成のRCのアルバムのなかで、いちばん聞きたくなるのはコレ!です。
8 ビート・ポップス 1982.12 RCがロンドンレコードへ移籍しての記念すべき第1弾アルバム。しかも自分たちのBARCAレーベルをひっさげてのリリースだった。「エリーゼのために」や、RCが唯一「ザ・ベストテン」に登場した「SUMMER TOUR」などが収録されている。
9 O K 1983.7 私のRC熱が最高潮だったころに出たアルバム。かわいらしい曲が多くって、「ドカドカうるさいR&Rバンド」以外は、けっこうアコースティックでもいけそうな曲がたーくさん。
10 フィール・ソー・バッド 1984.11 日本のロンドンレコードがなくなり、東芝に移籍することになったRCが第1弾としてリリースしたアルバム。ノリノリロックのBAD SIDEと、ちょっとかわいらしげなGOOD SIDEに分かれ、各6曲から構成されている。
11 ハートのエース 1985.12 事務所設立第一弾でリリースされたアルバム。アルバムタイトルは、「さらば青春の光」でスティングが演じたエースの何ちなんでいる。私の2番目にお気に入りの曲、「ぼくとあの娘」を収録。
12 マーヴィー 1988.2 発売当初、レコードとして発売されたときは、WOLFとFISHの2枚組みだった。ゲストに金子マリを迎えた、とってもソウルフルな仕上がりの全16曲入りの豪華、充実盤。
13 カバーズ 1988.8 発売禁止第1号。三浦友和や坂本冬美、泉谷しげる、などなど、多彩なゲストを迎えて、ボブ・ディランやジョン・レノン、ストーンズ、ザ・フーらの往年のヒット曲をカバーしてつくられたアルバム。「サマータイム・ブルース」や「ラブ・ミー・テンダー」など、原発批判ともとれる曲があり、陽気な仕上がりだが、扱っているテーマはけっこう硬め。
忌野清志郎
1 スカーピープル 泉谷しげる/プロデュース・忌野清志郎 1986 ビデオ「デスパウダー」の挿入歌になっている「スカーピープル」を収録した12インチシングル。清志郎は、このプロデュースを手がけたほか、ギター、ベース、キーボード、コーラスとして参加している。A面の1曲目の「果てしなき欲望」は絶品。
2 レザー・シャープ 忌野清志郎 1987.2 RCサクセション時代の、清志郎初のソロアルバム。イギリス人ミュージシャンをバックに迎え、ロンドンのメゾン・ルージュ・スタジオで作成された。RCとはちょっと作風の違う清志郎節を味わうことができる。
3 レインボー・カフェ Rainbow Cafe 忌野清志郎 Little Screaming Revue 1998.10 ファンを卒業したつもりだった私が、久々に清志郎節を聴いたアルバム。このアルバムが、私を引き戻してくれたという意味で、私にとって思い出深い。
4 冬の十字架 忌野清志郎 Little Screaming Revue 1999.9 「君が代」の問題で発売禁止騒動になったアルバム。全編、ノリノリのかっこいいナンバーが一杯。私がふたたびライブに通うきっかけにもなった。
5 KING 忌野清志郎 2003.11 清志郎がメジャーレーベルから久々にリリースしたアルバム。ほとんどが三宅伸治との共作。久々にバックに梅津和時と片山広明が加わり音に厚みが増し、ご機嫌なロックンロールづくしのアルバムとなっている。DVD付き。
6 GOD 忌野清志郎 2005.3 全曲、清志郎の持つ、ロックンロール研究所で録音され、清志郎自身がドラムを叩いている。「集大成的なアルバムになった」と本人が言っているように、清志郎を知りたいなら、このアルバムを聞け!、と言ってもよいくらい、これまでの清志郎のすべてが詰まっている。
7 Guitars' talk 三宅伸治プロジェクト2 ※清志郎が1,10,11曲目に参加 2002.3 Wayne Mossや土屋公平、花田裕之など、清志郎をボスと仰ぐ三宅伸治の呼びかけに応じた多数のアーティストが参加して作成された超豪華アルバム。和気あいあいとした雰囲気がビシビシ伝わってくる1曲目の「It's All Right」から、12曲目にボーナストラックとして収録されている「いちご」まで、どの曲を聞いてもシビレちゃう出来映えです。
仲井戸麗市
1 THE 仲井戸麗市 BOOK 仲井戸麗市 1985.6 RCの全盛期に発売された、チャボ、初のソロアルバム。すごーくかわいらしい曲あり、そして、せつなくなるような曲あり、はたまた、とってもかっこいい曲もあり、の、すべてのチャボ色の秀作ぞろいです。
2 My R&R 仲井戸麗市 1999.1 このアルバムの基本的テーマは「肯定」。「様々に関わってこざるをえない“今”に対しての意思の姿勢として」という、チャボの直筆のメッセージが印象的だ。聞いていると、じわじわと元気になれるような、そんなアルバム。
3 TIME 仲井戸麗市 2002.10 チャボの52回の誕生日にリリースされた記念すべき1枚。全11曲のうち、ポエトリー・リーディングが2曲、ボーナストラックとして収録された3曲がライブ。麗蘭あり、ソロあり、チャボバンドあり・・。チャボがさまざまな形式で、今の自分を表現している力強いアルバムである。

※ライナーノーツは随時追加・更新していく予定です。

上の洋服と同様、BINGOでせしめた清志郎グッズ。
左のプラスチック製のブレスレットは、もともとは濃いブルーだったのですが、
すっかり色が褪せてしまいました。ふふっ、年代物でしょ?

(2002.1.9作成、2004.2.7最終更新)

気ままにライブレポート


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