ライナーノーツ

〜ラプソディー RHAPSODY〜

RCサクセション

(1980.6)

 この「ラプソディー」を聞くまで、ライブ盤なんて、録音状態も悪いし、自分が行ってもいないライブのレコードを聞いてもしょうがないもんなー、と思っていたのだけれど、この「ラプソディー」はどうしてどうして、"Yeah Yeah オッケー、リンコワッショウッ"から始まって、聞いていると、まるで自分まで久保講堂にいるような臨場感があるのである。
 「"みんな、愛しあってるかい?"こんなイカシタやつらと同じ時代、同じ国に生きてるなんて素敵じゃないか!」。帯にはこう書いてある。うん、ほんと。素敵じゃないか!
 このライブから、RCサクセションの快進撃が始まったという。「よォーこそ」で始まるRCの定番ライブの雛形ともいえる、イカしたステージがびしびし伝わってくる、珠玉のライブ盤だ!

No. 曲 目 お気に入り度 作詞・作曲 コメント
1 よォーこそ 忌野清志郎 ♪よォーこそ よォーこそ よォーこそ♪。清志郎がステージに飛び出してきて、こう歌いだす。会場はもう、興奮のるつぼだ。清志郎が一人ひとり、メンバーを紹介していく。♪じゃー バンドのメンバーを紹介しよう ギター弾くしか のうのない奴さ 古くからの オイラのダチさ 紹介するぜ 仲井戸麗市♪。そして、最後は自分の紹介。♪オイラ 友達を集めて バンドをやってるのさ バカな頭で考えた これはいいアイデアだ イカレタ奴らが集まって 演奏が始まってるぜ オイラ キヨシロウ ドーゾヨロしく♪。「よォーこそ」は、RCのライブの始まりを飾って、観客をノリノリにさせてしまう、とってもご機嫌なナンバーである。
※実はこのHPの「ヨーコのおうちへよォーこそ」の「よォーこそ」のは、この歌のつづり方を真似たものです。
2 エネルギーohエネルギー 忌野清志郎 ♪エネルギー Oh エネルギー 空を飛べ 海につっこめ 地面をもち上げる エネルギー♪。個人的には、まーまーって感じの曲だけど、♪ただ座ったままで 年老いていった奴を知ってるぜ でもオイラにカンケーねぇ 誰にも負けない オイラのエネルギー♪ってとことか、♪山をもくずすエネルギー 百万馬力 不滅のエネルギー♪ってとこは、けっこう好きかな。
3 ラプソディー 忌野清志郎 ♪スーツ・ケースひとつで ぼくの部屋に ころがりこんで来てもいいんだぜ Baby ギター・ケースひとつの ぼくのとこで 明日から始めるのさ たった二人の勇気があれば ダイジョブ ダイジョブ きっと うまくやれるさ♪。個人的にいうと、このアルバムのなかでいちばん、この曲が好きです。♪スーツ・ケースひとつで〜♪という始まりを想い出して、無性に聞きたくなってしまう。この曲は、清志郎が、奥さんのお父さんに結婚を反対されてつくった歌らしいけど、♪ダイジョブ ダイジョブ きっとうまくやれるさぁ♪ってとこ、いいですねー。
4 ボスしけてるぜ 忌野清志郎 ♪ボーズお前のために ボーズお前のために 俺の会社はつぶせねぇな ボーズ♪♪ボス しけてるぜボス 次の日仕事さぼって寝てた やる気がしねぇ やる気がしねぇ だけどボスには腹が痛くてと電話するおいらさ♪。仕事をさぼっちゃったくせに、言い訳しちゃう。わっかりますよねー、こういうの。カラオケで社長を前にして、歌ったら、どんなリアクションがあるんでしょう、ね?
5 エンジェル 忌野清志郎 ♪調子にのってるぜ 運のいいエンジェル また想い出しちゃう やさしくされたこと 歩道橋わたるとき 空に踊るエンジェル お月さま おねがい あの娘をかえして♪。この曲、「ヒッピーに捧ぐ」と同じで、イントロが始まると、みんな座ってましたねぇ。いつもやってくれる曲ってわけじゃなかったから、歌ってもらえると、ラッキーって思った。
6 ブン・ブン・ブン 忌野清志郎 ほら両腕を差し出すよ 新しいダンスを踊ろう この腕を縛り上げられるのは Oh Baby おまえだけさ ブン・ブン・ブン・ブン・ブン♪。初めての武道館ライブのビデオで、このフレーズを歌いながら清志郎が両腕を高く掲げる。この歌では、いつも、お決まりのポーズだった。また、この曲を、あんな風に聴きたいなー。
7 雨あがりの夜空に 忌野清志郎・仲井戸麗市 ♪この雨にやられてエンジンいかれちまった 俺らのポンコツとうとうつぶれちまった♪。この歌をやらなきゃ、RCのライブは終わらないって感じがあります。RCの曲で、どれか1曲、代表曲を挙げるなら、ひとそれぞれ、個人的にはもっと好きな曲はあるとしても、ファンの満場一致で、この曲!ってことになるんじゃないかなー。♪Oh 雨あがりの夜空に流れる Woo・・ ジンライムのようなお月様♪。私はこのフレーズを聴いて、初めてジンライムを飲んだ。今でもジンベースのカクテルは、私のお気に入りです。
8 上を向いて歩こう 作詞・永六輔、作曲・中村八大 「日本の有名なロックンロール!」って、清志郎が言って演奏が始まる。九ちゃんの歌が、こんな風にロックになるなんて、やっぱりRCはすごいなぁ・・。
9 キモちE 忌野清志郎 ♪そうさおいらはー一番キモちE だれよりもキモちE サイコー サイコー♪。キモちEことに挙げられてる「新聞読んでる奴」や「電車に乗ってる奴」ってなんでキモちEのかなぁ・・って当初からかなり疑問だったんですけど、なんで? キモチEことの例えがけっこう独特で不思議。

※各アルバムから、何曲か、お気に入りの曲を選んでマークをつけています。
:大、大、大好き;:大好き;:好き

(2002.3.29)


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