ライナーノーツ

冬の十字架

忌野清志郎 Little Screaming Revue 

(1999.9)

 久しぶりのライブだった。1999年11月3日。前の年、友の友からチケットを譲り受け、同じブリッツに来たときは、また、こうして、自分でお金を出して、清志郎を見に来ることがあるとは思いもしなかった。清志郎とチャボが大好きだというメル友さんができて、一緒にライブに足を運んだ。そして、同じ月の23日には、川崎チッタでのライブにも行った。何年ぶりかで何時間も並んで手にしたチケット。こういうの、忘れてたなー。
 清志郎は、「君が代」の発売禁止騒動で注目を浴び、時の人となっていた。ゆっくりだけど、私の中で清志郎熱が戻りつつある。「冬の十字架」は、こんな最中にリリースされたアルバムである。

No. 曲 目 お気に入り度 作詞・作曲 コメント
1 俺がロックン・ロール 忌野清志郎・三宅伸治 最初のイントロから最後まで、ノリノリで、大好き。♪俺がロックン・ロールだ 何処までもロックだ 俺がロックン・ロールだ〜スゲえシャウトを見せてやる スゲえシャウトを見せてやる♪の後のワァーーーーっが、すっごいですよねー。ほんと、すっかりしびれちゃいます。
2 君が代 林広守(日本国家) 君が代がここまでパンクになれるのか、とびっくりするほど、はまってます、♪君が代はー♪とシャウトする清志郎の顔はほんと、かっこよかった・・。
3 来たれ21世紀 忌野清志郎 この曲、水前寺清子の「365歩のマーチ」が元歌なんですってね。以前、よくライブでやってたらしいんだけど、レコーディングしようとしたら、水前寺さんにも思い入れのある曲だから待った!がかかったっていういわくつきの曲。最初、それを知らなかったもんで♪人生はどうせそんなもんだ♪のメロディーがパクリくさいなぁ・・と思ってました。だから、記事を読んだとき、なーるほどって。
4 人間のクズ 忌野清志郎・三宅伸治 ♪レコードが売れなくてスタッフを恨んだ でも意気地がなくて何もいえなかった 俺はだめな奴だー もう死んでるんだー♪。何か、プって笑っちゃう。誰にでもこういうことあるじゃないですか。口に出して言うのは、かっこ悪いかなぁって言えないんですけどね。この点、清志郎は、ほんとストレートです。♪クズクズクズクズ人間のクズ♪ってとこ、竜平くんやももちゃんに歌わせちゃっていいのかなーって思ったけど、メル友さんが「すでにファックユー」って歌ったこと、ありますからねー」って。うーん、そっちのほうがやっぱすごい?
5 こころのボーナス 忌野清志郎 ♪ああ こころのボーナスがほしい ああ こころのボーナスを ボーナスをおくれよ♪ってとこのメロディー、好きですね。一緒に歌いたくなる。あと、♪夢を見てるのかも知れない 君は信じてはくれないのかも知れない 夜は暗い♪ってとこ。清志郎の歌って、よくこういう、ほかの部分とちょっと異質なメロディーがはさまることあるんですけど、いいですねー、ここも。
6 明日また話そう 忌野清志郎 ♪明日また話そう 今日はもう遅い 君も普通じゃない 明日また話そう♪。これって、大人の知恵のセリフですよね。まぁ、当たり障りのない、ビジネスライクな関係にはもってこいかもしれないけど。
7 おもしれー 忌野清志郎・三宅伸治 ♪苦虫を噛みつぶして お前の笑かすぜ ああ 笑い転げろ 今夜俺の前で♪ってとこ。特に「笑かす」っていう表現が好き。♪お前の乳房が揺れてる おそらく腹から笑ってる 気があるぜ いけそうだ♪。やっぱ、人って、他人のこと観察して、こういうこと、考えるもんですよね。特に大人になると、マジに笑ってるのかな、それとも作り笑いなのかなーって。それって、自分も作り笑いとかしちゃうからかな?

※各アルバムから、何曲か、お気に入りの曲を選んでマークをつけています。
:大、大、大好き;:大好き;:好き

(2002.1.19)


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