イタリア周遊
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■ 初めてのアラブ
3/19(月)
■ 初のアラブ入国!
 朝7時前、ほぼ定刻通りにアブダビの空港に着く。行きにも降り立ったが、今回は初めて入国をし、空港の外に出ることになる。
 飛行機を降り、入国審査場へ進む。ドキドキしながら質問の答えを頭でシミュレーションしていたがとくに何も聞かれず、かわりに初体験の顔認証システムがあった。足型の位置に立ち、「LOOK HERE」と書かれた場所を見る。おそらく、テロなどの手配人物をチェックするシステムなのだろうと思う。引っかかるはずもなく通過し、あでりーも同じく通過する。

 まずはお金をアラブ通貨のディルハムに両替しなくてはいけない。窓口に行くと、「どれくらい滞在するのか」と聞かれ、「夕方には戻ります」と答える。それを聞いた窓口スタッフは、「100ユーロ以上でないと替えられない」という。バスで移動し、あとは食事と簡単な買い物くらいなのでそこまで使う予定はなく、「半分の50ユーロでいい」と答えるが、やはり100ユーロ以上でないと駄目とのこと。これはどの窓口でも同じらしい。いったんディルハムに替えてまた最後にユーロに戻すこともできるようだが、細かいところがよくわからない。

 いったん両替はやめにし、バス乗り場を探していると、チケット売り場を発見した。とても親切なおじさんスタッフがいて、行きたいと思っていたシェイク・ザイード・グランド・モスクとショッピングモールは、どちらもA1というバスで行けることを教えてくれた。(事前に調べてきたのと少し違っていた。)しかし、支払いはディルハムでないといけないようだ。近くにあった別の両替窓口で聞くと、また滞在日数を聞かれたあと、150ユーロ以上でないと駄目、と断られる。試しにまた別の窓口で聞くと、そこでは最低70ユーロから可能らしいので、ここで両替をすることにした。「どの窓口でも同じだよ」と言われたのを信じず、自分で動いて確かめてみてよかった。

 ふたたびチケット売り場に行くと、さっきのおじさんスタッフが何か作業をしていたので、それを待ってバスチケット購入をお願いしようと思っていたら、おじさんが僕にカードを差し出してくれた。さっきの会話を覚えていて、先回りで準備していたのだ。カードはチャージ式で、二人分の20ディルハムを支払うと、それをチャージしてくれた。
 売店で水を買い、バス乗り場に移動する。30分に一本出ているようで、しばらく待つとバスが来た。運転手に、「グランド・モスク(に行きますか?)」と聞くと、「停留所2つ先だ」とのこと。カードを機械にかざし、座席に座る。

 バスが動き出し、空港から外に出る。初めて見るアラブの町並み。空は突き抜けるほどの快晴で、だだっ広い道路がどこまでも続いている。道路わきには鳥がたくさんいる。ハトは細身でかわいい。他にもムクドリっぽいのやシジュウカラを大きくした鳥などがいる。
 しばらく道を進むと、前方にモスクの尖塔が見えてきた。あれだ!
 バスを降りると、遠くに霞むようにモスクが見えた。一緒に降りたのは外国人3人組だけで、彼らもおそらく同じ場所に行くのだろう。モスクを目指して歩く。とても巨大な建物なので、近くにあるように見えてもまだまだ遠い。近くにいる鳥を眺めたりしながら進む。

バスからの眺め

モスクが見えるが、まだまだ遠い

途中の景色
■ シェイク・ザイード・グランド・モスク
 かなりばてた末に、ようやく正面までたどり着く。ところが、入り口がわからない。いったん腰を下ろして考えようかとしていると、スタッフから手を叩いて注意されてしまう。聞けば、向かって左側にある門から入れるらしい。
 そちらへ進むと、外国人3人組も同様に歩いていく。トイレにも行きたいのだが、なかなか入口らしきところが出てこない。かなり先まで歩いて、なんとか開いている門を見つけ、敷地内に入る。ところが、そこは巨大な駐車場で、建物まではまだまだ遠い。ここまでずっと炎天下を歩いてきて疲れてしまった。これまでコートを着て冬のイタリアを過ごしていたのに、今は真夏の30℃の世界なのだ。もちろん軽装にはしているものの、体がついていかない。

遂に到着…かと思ったら入口までさらに歩くことに

この門をくぐって中に入る

巨大な駐車場を入口まで歩く
 やっとの思いで入口に到着すると、男女で入口が別れていた。(男女それぞれの入り口が書いてあるから、トイレかと思っていた。)荷物検査を受け、荷物を預けて中に入る。トイレも済ませることができた。
 あらためてモスクを間近で見る。白くて巨大で、さすがに迫力がある。新しい建物だから、本当にきれいだ。ゆっくりと外観を見て回り、回廊を歩く。建物の中に入ると、やはり巨大で豪華だ。しかし、イタリアで本当に豪華なものをさんざん見てきた後では、いかにも作り物に思えてしまう。ここはモスクとはいえ、完全に観光用に新しく作られたものだ。だから、日本の結婚式場のような偽物感、ヤンキー感を感じる。とくに、シャンデリアの色がかな〜り悪趣味だった。

今度こそ本当に到着!

モスクの内部

すごい色のシャンデリア

 帰りのバスは降りた時刻の2時間後だったが、バス停からの往復を含めると、ここでは1時間ほどしか滞在できない。急ぎ気味に見て、帰路に就く。日差しはさらにきつくなっているが、今回はバス停目指してまっすぐに歩くため、行きよりも早く着いた。あでりーは道中、花の写真などを撮っていた。バス停近くに木陰があったので、移動して休む。

 バスはほぼ時刻どおりにやってきた。乗り込んだあと、運転手に何度も確認しながら、次の目的地であるショッピングモールのそばのバスステーションで降りる。あまりにしつこく聞いていたので、他の乗客に笑われてしまった。
 バス停から歩道橋を渡り、バスステーションに向かう。ここで、帰りのバスが毎時0分と30分に4番口から出ていることを確認する。スタッフの青年の対応がとてもさわやかで気持ちよかった。ショッピングモールはそこからすぐのところにあったので、入る。
■ アル・ワヘダ・モール
 ショッピングモールは、思っていたものとだいぶ印象が違った。いかにもアラブ的な何かを期待していたのだが、日本のどこにでもある大型ショッピングモールと何ら違いはなかった。ただ、エスカレーターで二階、三階と登っても、客は少ない。大きな案内パネルがあったので、まずは昼食の店を探す。せっかくだからアラブならではの料理を食べたい。ところが、あるのはバーガーキング、マクドナルド、31アイスなどなど、日本にもあるチェーン店ばかり。それ以外も似たようなファストフードばかりだったが、なんとかアラブ料理らしき店を見つけたので行ってみる。ところが、ガスが使えないらしく、店が開いていない。別のアラブ料理店を教えてもらい、そちらに移動する。確かにそこはアラブ料理店らしいが、どう見てもファストフードっぽい店構えだ。ファラフェル(ひよこ豆のコロッケ)のサンド、フムス(ひよこ豆ペースト)を注文。頼んでいないはずのコーラが出てきたので店員に確認すると、ファラフェルとセットだとのこと。ファラフェルサンドには蒸し野菜もついていて、まあまあの味。フムスのほうはマヨネーズ的な味で、いまひとつ。まあ、このモールにはこうした店しかないようだから、仕方がない。

アル・ワヘダ・モール

中は日本のショッピングモールと変わらない

昼食のセット
 あでりーが少し疲れていたので、僕一人でモール内を散策する。なんと、DAISOと無印を見つけてしまい、本当に日本と同じなんだ、とあきれてしまった。地下に大きな食品スーパーを見つけたので、あでりーの元に戻り、一緒にスーパー内を見て歩く。惣菜コーナーにアラブ料理がいくつかあったので、サラダを買って食べてみた。こちらはなかなか美味しかった。アラブといえばスパイスの本場なので、白コショウやウコンを購入。(帰国後に白コショウを使ってみると、香りの立ち方が素晴らしくて感心した。)それから、アラブのお菓子3種とフルーツジュースも買う。
 僕もけっこう疲れてきたので、お茶を飲んで休憩することに。イギリス旅行で入った「COSTA」に向かうが、まだ開店は先のようだったので、同フロアにあった「PAUL」に入る。カフェ・クレームを注文すると、イタリアの3倍くらいのカップに入ったカフェラテが出てきた。小さなパイ菓子もついている。おいしくいただき、ゆっくりと過ごす。
■ 空港に戻る
 16時前くらいに店を出る。バスステーションまで、すこし迷いつつ歩き、到着。4番の出口から出て、「Airport」という表示のある停留所で待つ。まだまだ日差しが強いので、日陰に移動して待っていた。10〜15分遅れでA1のバスが来た。乗り込み、景色を見ていると、行きとは違うルートを通っているようで、やや不安になる。途中、高台からあのモスクの尖塔が見え、とてもきれいだった。しばらく走ってから無事に空港に着く。あでりーはずっと寝ていた。

モール近くのバスステーション
 両替窓口に行き、ディルハムをふたたびユーロに替えてもらう。先ほどのレシートを見せると、30ユーロが戻ってきた。半日のアブダビ市内観光は、二人で40ユーロで済んだ。なかなかお得だったかもしれないし、最初は戸惑ったこの両替システムも、後で思えば悪くなかった。
 時刻はまだ17時30分。出発まで3時間ほどあるため、空港内にあったカフェ付属のテーブルに陣取り、二人して日記を書いたり家計簿をつけたりして過ごす。
 その後、ターミナル3を目指して歩く。荷物チェックを済ませ、しばらく歩いた先で出国審査を受ける。あとは搭乗口まで歩くだけだ。行きに日本から到着した時もやったが、大きな表示板で搭乗券のバーコードをかざすと、ルートが確認できる。

 通りかかる店で水の値段をチェックしていたら、搭乗口に近づくたびどんどん高くなっていくので、少し戻ったところにある店で購入。搭乗口に到着するも、扉が閉まっていたので、隣のスペースで待つ。奥側の入口から入れるようだが、そこに列ができているようだ。すこし待ってから我々も向かうが、入口でなぜかスタッフに止められてしまった。どうやら、ここでふたたびチェックを受けるらしい。しかもノートPCは電源を入れさせられ、手や服にテープのようなものをつけてチェックされている。これはかなり時間がかかりそうだ。僕は先にPCとスマホの電源を入れてスタンバイしていた。ところが出発時刻が近づいてきたからか、最後尾の我々はノーチェックでOKということになった。よくわからんが、まあよかった。

 機内の席は3−3−3構成の、中央2席。飛び立ってしばらくすると食事が出てきた。パスタとチキンを1個ずつもらう。(パスタは最後の1個だった。)パスタは米の形で、トマト、チーズ、ピクルスなどが入っている。チキンはヨーグルトカレーのようで、あでりーはこれをとても気に入っていた。共通の付け合わせである豆サラダも美味しい。パンもそこそこで、デザートのタピオカココナッツがまた美味しかった。なかなかのレベルの食事で満足。カフェのサービスがなかったことだけが残念!


■ 帰国
〜 ここからは翌3月20日 〜

 その後、僕はすっかり熟睡してしまい、次の食事であでりーに起こされる。アブダビ時間の深夜2時過ぎ。次に降りる北京時間だと朝の7時過ぎだ。朝食として、パンかヌードルという選択肢でパンを選択。かなり甘くて、夕食時のパンのほうが美味しかった。
 食後にまたぐっすりと眠る。行きと同様、北京でいったん降り、座席に座ったまま待つ。しばらくして清掃が始まり、かなりバタバタしたようだが、僕はずっと寝ていて気づかなかった。
 そして北京を発ち、北京時間12時過ぎに最後の機内食。チキンかパスタか、ということで1個ずつを選択。チキンはカレー味のレトルトで、恐ろしい赤色の福神漬けが添えられている。パスタは貝殻型で、同様のカレー味。副菜で巻き寿司、レンコンのきんぴら、フルーツ。どれもまあ、そこそこの味だった。

 そしてほぼ定刻の14時18分。遂に名古屋に到着。長かった旅が終わる。


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