イタリア周遊
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■ ローマパス最終日
3/15(木)
■ いざヴァチカンへ!
 今日も朝5時半に起きて準備。外はまだ暗い。今日は、ヴァチカンに7時に着きたいのだ。
 予定通り6時半に宿を出る。地下鉄A線でテルミニのずっと先にあるOttaviano駅に着き、歩いてヴァチカンへ向かう。サンピエトロ大聖堂のクーポラ(ドーム部分)が徐々に近づいてきて、ようやく広場に到着する。おそらく水曜日の催事の跡だろうが、広場に柵と席が設けられており、さほど広大という印象はない。既に人が並んでいたので、撮影を済ませてさっそく並ぶ。
 すぐに荷物検査まで来て、中に入れた。いざミケランジェロ作のピエタへ、と思いつつ入ると、意外なほどすぐに発見する。しかし、ガラス越しにかなり奥まったところに置いてあるのを、遠くから見ることしかできない。写真で見るような布地の質感など、これだとほとんど判別できない。「あ、あそこにあるね」くらいのものだ。これはがっかりだった。
 その後、中を見て歩く。規模は大きいが装飾はほかの教会ほど派手ではなく、品がある。一通り見て外に出る。

遠くに見える『ピエタ/ミケランジェロ』




 つづいて美術館へ向かう。一口にヴァチカンとは言っても、大聖堂の入口と美術館の入口とは、バス停一区間ほどの距離がある。
 途中、ミケランジェロがデザインしたという制服を来た警備兵が立っていて、あでりーが喜んでいる。それから、調べてきたジェラート屋も発見。後で食べに行くことにする。

制服の警備兵
■ あまりにも広い美術館
 美術館前には既に長い列ができていた。列が二つあるうち、壁際の予約無しの列に並ぶ。スタッフらしき人がやってきて、チケットを買えば予約済の列に並べるよ、と言う。だが値段を聞くと30ユーロで、これは全ての見学を含んだ価格だ。どこかのツアー会社のスタッフだとわかり、ノーサンキュー、と断る。
 時刻はちょうど8時。日本人の方が話しかけてきて、予約無しの列ですよね、と確認され、そうですと答える。関西の人のようだ。
 待ち時間はたっぷりあるので、あでりーと共に日記を書く。すぐに後方に長い列ができていく。

 しばらくして一組のカップルが横入りしてきた。あでりーと日本人、韓国人らが抗議をしている。僕も見かねてつめより、大声で「外に出ろ、列の後ろに並べ」と加勢。しばらくは「good、good」などと適当にかわしていた二人も勢いに押され、最後は出て行った。女性がファッキンポーズをしているので苦笑い。韓国人のツアーガイドさんや他のイタリア人達に感謝される。その後も日記を書き続け、9時前にようやく昨日の分まで書き終えた。

 9時が過ぎ、列が動き出す。また一人、女性が横入りしようとして、今度はスタッフに止められた。後方へと去っていく女性を見ながら、みんなで拍手、そしてブーイング。
 すぐに中に入れたので、チケット売り場を探す。二階らしく、階段を急いで登る。クロークを聞くと、上だ、いや下だ、と言われ、よくわからないので、預けずに行くことにする。(最後の出口が違う場所だったので、預けなかったのは結果として大正解。)
 まずはシスティーナ礼拝堂へ。ガイドブックや現地でもらった地図を見ても方向がよくわからず、とりあえず表示のあるほうへと進む。延々と続く長い廊下には、壁にも天井にも豪華な装飾が施され、感覚がおかしくなってくるほど。


 歩き続けて、ようやく礼拝堂に到着。まださほど混んでいないなか、じっくりと見る。(ヴァチカン美術館では、このシスティーナ礼拝堂だけ撮影が全面禁止。)
 『最後の審判』は、青の色あいが写真や映像で見るものと違い、水色と青の中間くらいの感じ。ストローみたいなものを吹く天使、考えごとをする天使など、これまで何度となく見てきた作品の、現物が正にここにある。感激。
 『天地創造』などから成る天井画は立体感があり、色彩も鮮やかで、思っていた以上に素晴らしい。あでりーと二人、壁際の椅子に座ってじっくり見る。ガイドブックによると、壁の絵はボッティチェリ、ギルランダイオらが描いたものらしい。あれがボッティチェリかな、こっちがギルランダイオっぽいね、などと話しつつ見るのも楽しい。遠くから近くから、じっくりと何度も見る。満足して外に出る。
 その後、近くにあるはずの『アテネの学堂』に行こうとするもよくわからず、入口あたりに戻ってきたため、先に絵画館に入ることに。
 入口あたりに、サン・ピエトロ大聖堂でよく見えなかった『ピエタ』のレプリカがあった。これでしっかりと細部を確認する。
 美術館の中は、じっくり見るには量が多すぎるので、目当てのダ・ヴィンチとカラヴァッジョ、そして気になる作品だけチェックしていこう、とあでりーと話す。が、のっけからジョットやフラ・アンジェリコ、ラファエロあたりがばんばんに出てくるので、見逃せない。ラファエロ尽くしの部屋には、見ごたえのある大作が並んでいた。

『ピエタ/ミケランジェロ』のレプリカ

『聖母子/フラ・アンジェリコ』

ラファエロと工房による大作3枚
 他にも、リッピやグイド・レーニなど大家の絵が並ぶ中、まずはダ・ヴィンチの『聖ヒエロニムス』が出てきた。画像で見るよりも全然いい。ダ・ヴィンチらしく未完成の絵だが、顔や鎖骨のあたりの表現は見事。これほどいいとは思っていなかった。
 そして遂に、今回最後のカラヴァッジョ作品、『キリストの埋葬』。こちらも思っていた以上に感銘を受けた。多人数がそれぞれの表情を持ち、命を持ったものとして感じられる。構図もよく出来ており、長い時間をかけてじっくりと見てしまった。

『聖ヒエロニムス/ダ・ヴィンチ』

『キリストの埋葬/カラヴァッジョ』
 絵画館を出て、トイレに行く。カフェテリアがあったので、休憩がてら入り、二人してエスプレッソを飲む。紙コップにほんの少量だが、エスプレッソが普通に飲めるようになったので嬉しい。
 その後、最後に残った目的地、ラファエロの『アテネの学堂』のある部屋を目指す。表示の通りに進むと、徐々に人が増えていく。最後には長蛇の列となり、ちょっと進んでは止まる、を繰り返す。昼前になってさらに混んできたようだ。フレスコ画の部屋がいくつか出てきて、これらが全てラファエロ作らしい。人の渦にまみれ、もみくちゃになりつつ何部屋か進む。
 そして唐突に『アテネの学堂』が出てくる。これだけが特別に人気があるわけではないらしく、意外にしっかり見られたが、思っていたより感銘は薄かった。ラファエロの自画像部分が小さくて目立たない。

美術館内のカフェ

カフェ近くの中庭

システィーナ礼拝堂の天井画の説明

システィーナ礼拝堂内『最後の審判』の説明

『アテネの学堂/ラファエロ』
 ヴァチカン美術館での目的はこれで終わった。あとは外に出るだけだ。なのに、一方通行になっていて人の渦のまま進むしかない。システィーナ礼拝堂に入らざるを得ず、そこからもなかなか抜け出せない。ようやく外に出ると、そこはサンピエトロ寺院の出口だった。人込みで相当疲れてしまった。出口あたりに郵便を出せる場所を発見したが素通りし、そこからまた地下鉄の駅方面へ向かう。
■ ローマで最高のパスタを食す
 途中のバス停で、バスに乗る。北へ2駅ほど乗り、昼食の場所へ。調べてきた、カルボナーラに定評のある店「Trattoria Antico Falcone」だ。思ったのと一本筋が違うが、地図の通りに進む。地図のポイントの場所に来たが、店がない。もうなくなったのだろうとあきらめ、そばにあるパン屋へ向かう。と、なんと、あきらめた店が出てきた。現在地を間違えていたようだ。さっそく中へ。
 トラットリアらしく、町なかの店とはまったく異なる、静かで趣のある空間。メニューをもらうと、カルボナーラが9ユーロと意外に安い。二人ともこれを頼み、あでりーはさらに白ワインを500ml注文。

 先にワインが来たので飲んでみる。飲みやすく、あとから芳香が感じられる。これは美味しい。そしてカルボナーラ。スパゲッティかと思ったら太めのショートパスタだった。一口食べて、「うまい!」と感激。とにかくベーコンの香ばしいこと。かなり大量だったが、たいらげてしまう。パンも美味しい。
 料金は、ワインを入れて24ユーロだった。1ユーロのチップと共に支払う。スタッフも気づかいがよくて気がよくて、とても上品。トイレもきれいだし、本当に素晴らしい店だ。こういう店に入りたかった。パスタはこれまでイタリアで食べたうちで一番だった。心から満足して出る。

「Trattoria Antico Falcone」の外観

これぞ最高のカルボナーラ!
 ランチの店を出てすぐに、天然酵母のパン屋「Panificio Bonci」を発見。惣菜やスイーツも売っている。奥の壁にハード系のパンがずらり。全粒粉と思われるAllGrainと、チョコジャムケーキを購入。(この時は気づかなかったが、イタリア到着翌日に行った「Pizzarium Bonci」の系列店だったことが後で判明する。帰宅後に店のロゴを見ながら、どこかで見たことのあるマークだなあ、と思っていたのだった。)

 バスでヴァチカンまで戻り、さっき場所を確認しておいたジェラート屋「Old Bridge」へ。あでりーがピスタチオとチョコとブルーベリーの3種を注文。僕はそれを分けてもらう。ジェラートはけっこう美味しいが、体が冷えるので少しにしておく。

パン屋「Panificio Bonci」

「Old Bridge」のジェラート
■ ポポロ周辺を歩く
 ふたたびバスに乗り、ポポロ広場前で降りる。ポポロ教会に行ってみるも、まだ開いていない様子。近くにあるキッチン用品の店を見に行く。ここで、エスプレッソメーカーを発見。かわいい緑色のものが10.5ユーロで売られていたので、この旅の記念に購入する。いいものが買えて満足。
 その後、調べてきた食材店「Fratelli Fabbi」で、ソーセージとスモークモッツァレラチーズを購入。店のおじさんは日本人慣れしているようで、カタコトの日本語で応対してくれた。
 もうひとつのキッチン用品店「c.u.c.i.n.a」ではめぼしいものがなく、革製品の店などを覗きつつ、引き返す。ポポロ教会が開いていたので、カラヴァッジョに再会。しっかり見収めて出る。ちょうど2週間ぶりの再訪だった。

 宿に帰る前に、あでりーが前に入り、僕は初めて入るスーパーに寄る。ビオ製品が一番安い店だ。おみやげはまたまとめて買いに来ることにし、今日は牛乳一本を買って帰る。あでりーはやや疲れているようで、しばらく寝ることに。僕は調べものをし、家計簿をつけ、シャワーを浴びる。
 20時になったのであでりーを起こす。あでりーがシャワーを浴びている間に僕は今日買ったソーセージを焼く。太くてなかなか焼けず、中の火の通りが心配だったので、切ってからまた焼く。お昼のパスタの量がすごかったので、あでりーは食欲がないらしく、少しだけ口をつける。僕はソーセージとチーズ、残っていたハムなどもたいらげる。ソーセージは思った以上にコクがあり、サラミに近い。チーズな素直な味で美味しい。
 食後は二杯エスプレッソを入れ、一杯はカフェラテにする黄金コース。チーズ&ピタパンでデザート。
 食べながら明日の予定を話す。ローマパスの72時間期限の切れる7時に地下鉄に乗ることにし、今日も早めに寝ることに。あでりーはこの旅最後の洗濯をし、干す。僕はなんとか今日の分の日記を終え、寝る。
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