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■ ミラノ最終日
3/10(土)
■ 充実のGAM現代美術館
 昨日よりはゆっくりめに起きて出発。二日つづいてよく晴れたが、今日は雨。汎用キャリーは使わず、普通にリュックを背負う。宿から駅まで、撮影をしながらゆっくり歩く。今日も帰りは夜になるし、明日は暗いうちに出発するから、明るい風景を撮影できるのは今朝しか残されていないのだ。

泊まっている宿の外観

宿の近くの住宅街

駅までの並木道

駅前の風景
 駅に着き、ホームまで移動すると、ちょうど来た列車の扉が閉まったところだった。リュックの紐が扉に挟まれてしまい、ちょっと焦ったが、強く引いたら抜けた。
 15分ほどで次の電車が来た。昨日乗ったCADORNA駅方面ではなく、ミラノ中心部へと向かうS1ラインの列車だ。Porta Venezia駅で降り、地下鉄A線に乗り換えてPalestro駅で降りる。

 今朝一番に訪れたのは、GAM現代美術館。ちょうど9時過ぎに到着した。入場者はすくなく、館内はとても静かだ。この美術館はあまりガイドブックにも出てこないのだが、僕の好きな画家のセガンティーニの作品がなんと6枚も展示されているのだ。
 個人の邸宅を改築した美術館だが、内部はやはり豪華で目を見張る。天井の装飾、床の寄せ木、シャンデリア、大理石の柱。どれをとっても申し分がない。
 途中、小さな女の子のかわいい絵があると思ったら、アイエツ作だった。そして、だいぶ奥まで進んだあたりでセガンティーニが出てきた。一部屋すべてがセガンティーニという、専用の間だ。初期の作品が多く、セガンティーニ特有のタッチはあまり見られないけれど、じっくり鑑賞し、楽しむ。

 さらに進んだ先に特別企画展の展示があり、そこになんと、追加で5枚のセガンティーニがあった。さらにはセザンヌ、コロー、ゴーギャンなどもあり、なんと、我々の好きなロートレックまで展示されている。しかも一度も見たことのない作品だったから、さらにテンションが高まってしまった。他にも、ユトリロ、モリゾ、シスレー、モランディにピカソにモディリアーニ、ルノワールと、盛りだくさんすぎるほどの展示。セガンティーニ目当てで行った美術館で、思わぬ収穫があった。

GAM現代美術館の外観

建物自体が芸術品

セガンティーニの間.気に入った絵の前で

セガンティーニの間.こちらはあでりーのお気に入り

こちらもセガンティーニ作

『突風/コロー』

特別展示のセガンティーニ作品

特別展示の一室.ロートレックがこんなに!

あでりーお気に入りのロートレック作品

ユトリロ作品

セザンヌ作品
■ さまよった末の昼食
 美術館を出て、目当てのパン屋さんに向かうため、きれいな公園を抜けていく。池にはマガモやバンなど、水鳥がたくさんいる。ゆっくり眺めつつ歩いていると、ピヨピヨピヨピヨ、とかわいい声が聞こえてくる。池を見ると、マガモのヒナが8羽ほど群れになってこちらに向かってきていた。とてもかわいくて、しばらく撮影をする。

 パン屋さんの「Pave Milano」は、いまミラノでも注目の店らしく、朝から人で一杯だった。店内で食事も済まそうと思っていたが、無理そうなのであきらめる。ただ、パンをテイクアウトするならすぐに買えるらしいので、名前を書いて、呼ばれるのを待つ。5分ほどで呼ばれたので、クロワッサン2種類、それから、よくわからないが適当に選んだパンを買う。

 そこから昼食の場所を探して歩くが、まだ11時くらいだから、なかなか開いている店がない。調べてきた「Ristrante DA OSCAR」に行ってみたものの、やはりお昼は12時半からだった。さらに、夜もかなり遅い時刻の開店なので、夕食にも使えないことが判明。ミラノ風カツレツをここで食べたかったのだが、断念せざるを得なかった。
 その後、いったんチェックして通り過ぎたエリトリア料理店「Trattoria Eritrea」まで引き返し、入ってみる。そこまでおなかが減っていないので、二人でサモサとカレー1個ずつという注文だったが、店の人は快く受けてくれた。
 やや時間がかかってから料理が出てきた。サモサは2種類で、ソースは3種類ある。カレーは豆が主体で、パンケーキのような薄い生地のパンが添えられている。食べてみると、どちらも丁寧に作ってあって、すごく美味しい。量も思ったよりあって、しっかりおなか一杯になる。飛び込みで入った店にしては上出来だった。
 帰り際、店主のおじさんとすこし話した。僕は、かつてケニアとタンザニアに行ったことがあること、ロンドンに行った時にエリトリア人のタクシー運転手に出会ったことなどを話した。エリトリア人は世界中にいるよ、とおじさんは話してくれた。とてもいい会話ができて、心が和んだ。

豆のカレー&パン

サモサ
 その後は、調べてきたジェラート屋、「Gelato Giusto」に行く。ここはしっかり開いていて安心する。ロンバルディアの牛乳を使い、無添加で作られるジェラートだ。あでりーは、ピスタチオとチョコと洋梨、僕はティラミスとキウイとナッツを注文し、店内のベンチに座る。どれも美味しいので、お互い3種入りのをぺろりと食べてしまう。ただ、さすがに体が冷えてしまった。
■ 圧巻のアンブロジアーナ
 地下鉄に乗り、アンブロジアーナ美術館に向かう。ここのメインの一つは、ダ・ヴィンチの『音楽家』だ。ミラノカードの割引で美術館に入る。
 いつもながら、美術館自体が芸術品だ。天井、床、柱などすべてに贅が尽くされている。作品は、クラーナハ、ボッティチェリなどが飾られており、見ごたえたっぷり。ブリューゲルもたくさんある。途中、大理石の階段で登るところは、この旅で最大級の豪華で美しい装飾だった。
 アイエツの間を抜け、だいぶ先まで進んだあたりでようやくダ・ヴィンチの『音楽家の肖像』が出てきた。数年前に日本の展示会に来たことがあって、僕はそれを見たことがある。あでりーは初めてだ。ただ、この絵が本当にダ・ヴィンチによるものなのかは異論もあるらしく、確かに見たところ、それほどすごい絵だという感じはしない。それよりも感激したのは、もう一つのメイン、カラヴァッジョの『果物籠』だ。なぜか図書館風になった部屋の一角に展示され、遠くからでも異様な存在感を見せていた。写真などの画像で見るよりも白っぽい。近くに寄ってじっくり見てみるが、本当に果物がそこにあるかと思えるほどのリアリティに、圧倒されてしまった。
 ミュージアムショップで、カラヴァッジョの全作品が掲載された薄い本が4.9ユーロで売っているのを見つけ、買う。

アンブロジアーナ美術館の外観

『パビリオンの聖母/ボッティチェリ』

豪華な内装に驚嘆

『音楽家の肖像/レオナルド・ダ・ヴィンチ』

図書室のような一室

この部屋にカラヴァッジョがある

『果物籠/カラヴァッジョ』…暗い部屋なのでうまく映せない

『果物籠/カラヴァッジョ』 ※参考までにきれいな画像で
■ 夕食の買い込み
 その後、近くのカフェ「Caffe Spadari」に入り、アメリカーノを飲みながら一休み。これからどうするかを話し合う。ミラノに来たからには、ミラノ風カツレツを食べたい。とくに、昨日のアルマーニカフェで見た記憶もあった。店で食べると高いので、食材店の惣菜を探そうということになり、近くにある「Peck Main Store」に行ってみることに。
 いろんな食材や惣菜が並ぶなか、カツレツを発見する。あでりーも、念願だったアーティチョークの惣菜を見つけていた。さらに、黒パン、黒プラムなどもあったので購入。

Caffe Spadari

食材店「Peck Main Store」
 歩いて大聖堂のそばにあるメルカンティ広場に行く。ここでは、離れた場所で会話ができるというのをテレビで見ていたから、やってみようと思っていた。ところが着いてみると工事中らしく、入れなかった。
 最後に大聖堂を見納めてから、地下鉄乗り場に移動する。しかし、どうも様子がおかしい。どうやら、停電で電車が動いていないようだ。本当にミラノの地下鉄には泣かされる。それでも、初日と同様、トラムの停留所まで移動し、LANZAの駅まで行く。そこから地下鉄の別路線(こちらは動いていた)に乗り、ナヴィリオ運河へとおもむく。運河もその周辺の町並みもすごくきれいで、マーケットも出ていた。ここは来るかどうか迷ったが、来てみてよかった。

大聖堂(ドゥオモ)に別れのあいさつ「どーも」のポーズ

ナヴィリオ運河のきれいな街並み
 運河の近くにあるワインの店「La Vineria」に入る。ここは以前テレビ番組で見たところで、量り売りで安くワインが買えるのだ。あでりーが白と赤の試飲をさせてもらい、赤を買う。ペットボトル入りだと、なんと2.5ユーロ。この量と美味しさで、この安さには驚きだった。
■ ミラノの最後の晩餐
 その後、宿へと向かう。今日は何事もなくすんなりと帰れた。アリスさんはいなかったので、階下のキッチンを借り、夕食の準備。明日の朝にはミラノを離れるので、これが最後の晩餐だ。温めたカツレツ、アーティチョーク、パン、黒パン、黒プラムなど、どれも素晴らしくおいしく、ゆっくりダイニングで食べられたのもあって、大満足の食事だった。あでりーも本当に喜んでいた。
 今日はエスプレッソの機械も動いてくれたので、おかわりをして飲む。付け合わせは、Pave Milanoで買ったパン。最高!
 その後僕は風呂に入り、あでりーは1時間ほど寝てから風呂に入っていた。僕はその間に眠る。

ミラノ風カツレツ

アーティチョークの惣菜

黒パン

黒プラム
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