イタリア周遊
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■ イタリアを去る日
3/18(日)
■ 宿を去る
 遂に今日がイタリアで過ごす最後の日。夕方には空港に向かわねばならない。
 朝6時に起き、シャワーを浴びてから荷物の整理。捨てるものを捨て、持って帰るものをスーツケースに詰めていく。着古した服にも感謝を告げて捨てる。一通り終わったところで、ベッドやトイレなど、部屋の各所を写真に収めていく。狭くて使い勝手が良くなかったぶん、工夫して過ごしていたので、いろいろと思い出が頭によぎる。気になるところは丹念に掃除をし、きれいにした。

 あでりーが最後のエスプレッソを淹れてくれたので飲む。あでりーは最後に残っていたBIOミルクでカフェラッテにしていた。ぱんぱんになったスーツケースを閉じ、部屋の隅に置く。こうしておけば、ホストのマルコさんが部屋から出して別の場所で保管してくれることになっていた。部屋の鍵と、渡しそびれた滞在税50ユーロ、それから感謝の折り鶴も部屋に残し、忘れ物がないかを確認して、外に出る。

キッチン周辺

流し台。狭くて使いづらかったが、趣はある

食事用テーブル。端をスーツケースで支えている

タコ型の物干し

最後にソファにて
 外に出ると、何とすぐそこにホストのマルコさんがいた。あいさつをすると、今日は次の客が来る予定がないから鍵は夕方まで持っていていい、と言われた。そうなると非常に便利だし、マルコさんにとってもスーツケースを運ぶ必要がなく、両者ともに好都合だ。鍵は中に置いてきた、と言うと、マルコさんはもう一つの合い鍵で玄関を開けてくれた。鍵を手に取り、再度出発する。マルコさんには本当にお世話になったので、何度もお礼を言った。
■ 真実の口
 今日一番の目的地は、あの真実の口だ。やはり一度は行っておかなくては、ということで向かった。地下鉄に乗り、2駅先のManzoniで降りる。ここからトラムの3番でテヴェレ川方面をめざし、川の手前で降りる。ここからは歩いて現地へと向かう。雨がけっこう強く降っていて、途中、水が道路に溜まっていたり、通りがかった車に水をかけられそうになったり、歩くのはなかなか難儀だった。

 500mほど歩き、人が並んでいるところまで来て、ここが目的地だとわかる。時刻は9時30分。並んでいるのは50人くらいで、その最後尾に並ぶ。驚くほど日本人が多く、感覚的にはおよそ3分の2ほどだろうか。もう至るところから日本語が聞こえてきて、それが列の並ばせ方やイタリア人への不満ばかりで、あまりいい気はしない。
                                              
 しばらく待っていると、列が動き出す。が、一人一人写真を撮るため、なかなか進まない。ようやく自分達の番になり、他の人と同様、後ろの人にカメラを渡して撮影をお願いする。その人がモタモタしているのを見かねて、スタッフがその人からカメラを奪い取り、手際よく3枚を撮ってくれた。これで終了。そそくさとその場を離れる。隣に教会があったのだが、あまり見どころがなく、一周して外に出る。
■ ノミの市
 来た時と同じ道を戻り、テヴェレ川を渡ってポルタポルテーゼのノミの市まで歩く。雨はあがりつつあるようで、晴れ間も見えてきた。到着すると、まだこれから店が開き始める様子だった。しばらく先まで歩き、カフェでトイレ休憩をしてから、さらに先まで歩く。ここは全長5kmほどもあるので全部は見切れない。適当なところで引き返し、その後は別行動で好きなように見ていく。僕は、フィレンツェでよく見た皮製の小物入れを探していたが、革製品の店はたくさんあるけれどカバンばかりで目当てのものは見つからない。イタリア風の格好いいシャツが売っていて、15ユーロだったので一着購入。

 その後、あでりーとばったり会う。雨で靴と靴下がびしょ濡れになったようで、靴下を物色していた。僕も一緒に見てみると、三足1ユーロだったので購入し、あでりーは気に入るものがなかったようで買わずに店を離れた。ふたたび別行動となり、僕はその後は何も買わず、入口あたりでしばらく休憩する。あでりーはカバンを探していたらしいが、あまりいいものが見つからず、鴨の描かれている縦長の絵を購入して戻ってきた。
 お昼に近くなったので、昼食の店に向かう。ローマ最後の食事は、二日前に行っていたく気に入った「Trattoria Antico Falcone」に決めていた。あの絶品カルボナーラが忘れられない。
 トラムからバスに乗り換え、12時30分に店に着く。「予約があるか」と聞かれ、「ない」と答えると、「それなら駄目」と言われる。今日は予約客のみか、と落胆しそうになるが、13時10分に来てくれ、という話だった。忙しい時間帯を過ぎれば大丈夫なのだろう。安心して、いったん店を出る。

 しばらく近くを歩き、バス停のベンチに座って休む。あでりーは日記を書き、僕は近くをぶらぶら歩いて散策。あの店のメニューはイタリア語表記で内容がわからないため、店の外にイタリア語と英語で表記している店を探し、およその中身を理解しようと思っていたのだ。ところがそんな店は見当たらず、かわりに、Simply(僕らがよく利用したスーパー)のチラシがあり、そこに食材や料理の写真とイタリア語表記があったので、「この食材はこの言葉」という対応づけを頭に入れ、注文の参考にすることにした。

 予定どおり13時10分に店におもむくと、すぐに席に案内してもらえた。メニューを見て、お店の人にも確認しながら、トマトソースのペンネ、Bacala(塩ダラ)のフライ、アーティチョークのフライ、そして赤ワインを注文。前回同様、料理はどれも素晴らしく、ワインも飲みやすい。料理が出そろったところで、まだ食べられそうだと判断し、コショウとチーズのスパゲッティを追加で注文。久し振りのロングパスタはとても食べやすく、麺は完全なるアルデンテ。シンプルな味付けなのに、どれだけでも食べられそうな美味しさ。しっかり完食する。

トマトソースのペンネ

Bacala(塩ダラ)のフライ

アーティチョークのフライ

コショウとチーズのスパゲッティ
■ ローマの街を歩き収め
 ふたたびバスに乗り、テヴェレ川沿いを走ってトラステヴェレ地区へ向かう。昨日も食べた、牛乳専門店のジェラートが目当てだ。日曜日だから開いているか心配だったが、しっかり開いてくれていた。今回は一人1個、2種類ずつを注文。あでりーはクレマ&マロングラッセ、僕はカフェ&バナナ。隣の系列店に座れるスペースがあったので、そこに移動して頂く。イタリア最後の日に、イタリアで食べた一番のジェラートを堪能した。

 バスで地下鉄のLepanto駅まで出る。そこから地下鉄に乗り、テルミニ乗り換えでSpagna駅で降りる。乗り換えの際、あでりーがふたたびスリに遭いそうになる。若い女性が、バッグのファスナーに手をかけてきたそうだ。二人組で、現場を見られたのに悪びれる様子もなく、こちらを見て笑っている。テルミニ周辺はスリが多いと聞くが、本当にそのようだ。
 スペイン広場近辺には土産物屋がけっこうあったので、朝のマーケットで買いそびれた皮の小物入れを探すことにした。革製品の店はいくつかあるものの、置いていないか、あったとしても25ユーロほどするから買えない。フィレンツェなら同じものが10ユーロくらいで見つかったから、あそこで買っておけば良かった、と後悔する。まあ仕方がないのであきらめ、ポポロ広場まで歩いてから、地下鉄に乗って宿に戻る。

 Re di Roma駅で降りてから、近くのスーパーで最後の買い物。オリーブオイル、はちみつ、パンなどを買う。それからコーヒー豆屋さんで100gを購入し、宿に戻る。一休みしてから荷物を詰め直し、ホストのマルコさんにAirbnbのメールで連絡をしてから、宿を出る。一週間を過ごして愛着が湧いていたから、去るのは寂しい。
■ 空港へ
 充分にスリに気をつけながらテルミニで降りる。空港までのバスはいくつかあり、それぞれの乗り場で料金を確認する。行きに乗った会社は6ユーロと一番安いが、18:45発なので1時間ほど待つ必要がある。少し奥のほうに停まっていたバスが7ユーロで18:00発だったので、やや高いがこちらに乗ることにした。
 18時ちょうどにバスが出る。あでりーは念のため、地図と風景を見比べ、ルートを確認している。しかし、行きに通ったのとは違うルートのようで、途中で別のバス停に寄ったりしていた。

 17:50に空港に着く。我々の乗るターミナルはT1だが、着いたのはT3だった。バスを降り、T3の案内所で確認すると、方向を教えてくれた。歩いていくと、意外に近くにT1があり、中に入る。電光掲示板で確認すると、既にチェックインが始まっていた。おみやげをもう少し買う予定だったが近くに店はなく、先にチェックインを済ませることに。
 オンラインチェックインをしてあったので、すぐに受付をしてもらえる。航空券のコピーを見せることもなく、パスポートだけで完了した。預ける荷物がスーツケース2つで重量制限ぎりぎりセーフ。これで楽チンになったので、いったんカフェで休むことに。

 これがイタリア最後のカフェタイム。エスプレッソとアメリカーノを注文すると2.6ユーロで、これでちょうど小銭をきれいに使い切ることができた。そして、なぜかエスプレッソの替わりにカプチーノが出てきた(笑)。BIOの牛乳で、とてもおいしく頂く。

イタリア最後のカフェタイム
■ さらばイタリア
 早めに搭乗口へ進む。荷物検査場では、搭乗券のバーコードをかざすとゲートが開く。コート、リュック、ノートPCなどを全て箱に入れる。帽子や小さな鍵も入れなくてはならない。無事に通過し、安心して中の店を覗きながら歩く。みやげものはあきらめ、水を買う。出発ゲートのE39に向かって歩き、もうすぐかと思ったところで、出国審査場が出てきた。思えば、まだ出国を済ませていなかった。
 出発時刻が迫ってきているので、やや焦りつつ出国を済ませ、もう着いたかと思ったら、トラム乗り場だった。トラムを降り、しばらく歩いた先にようやくゲートが見えた。既に搭乗が始まっている。席に着き、これから過ごす6時間の準備をする。
 いったん機が動き始めてから延々と空港内を移動し、待機。かなり長時間待ってから、ようやく飛び立つ。さらばイタリア。

 ヘッドホンが何故か配られず、自分で取る必要があったのか、忘れられたのか。ともあれ、必要ならCAさんに頼めばいい。
 離陸後、1時間ほどで機内食が出る。ラム、チキン、ベジタブルの中から、ラムとチキンを選択。チキンはまずまずの味で、付け合わせの豆が美味しい。そして、ラムが絶品の美味しさでびっくりした。主食のパスタもさすがイタリアだけあって素晴らしい。あでりーはワインと共に楽しんでいた。デザートのチョコレート菓子はやや甘すぎたが、全体としてかなりレベルの高い食事だった。カフェもちゃんと出たので、ゆっくりといただく。
 食後は眠り、着陸前まで起きることはなかった。二度目の食事は出なかったようだ。


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