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■ ふたたびのローマ
3/11(日)
■ ローマへの帰還
 5時に起きる。あでりーもほぼ同時に起きた。準備をし、部屋の撮影をしたら出発だ。二日半を過ごしたミラノを離れ、今日は最初に降り立ったローマへと戻る日だ。
 部屋の鍵をかけ、ポストに入れる。外は、昨日から引き続いての雨。暗いなかに鳥のさえずりだけが大きく響く。並木道からロータリーを右に折れ、線路下の高架をくぐる。そこから階段を上ると早いが、スーツケースを転がしていけるよう、すこし大回りをして斜面の道を進んだ。

 土日は市内行きチケットが0.5ユーロ高くなるようだ。昨日、宿で調べたとおり、6時29分発の電車に乗り、CADORNA駅に向かう。そこから地下鉄に乗り換え、ミラノ中央駅に着く。7時から開いているスーパーがあったので、車内で食べるためのパニーニサンド、炒め野菜の惣菜、ジュース、スープなどを買う。最後にカプチーノの大サイズを買って、ローマ行きの列車に乗り込む。スーツケースは専用の置き場に置けた。
 8時15分の定刻に出発。列車の中で、たまっていた日記を二人して書く。3時間ほどでローマに着くので、10時過ぎに昼食をとることに。しっかりお腹いっぱいになる。

パニーニのサンド

炒め野菜
 定刻に到着。久しぶりのローマだ。宿のホストとの待ち合わせまで時間があるので、とりあえず構内のカフェを探す。あでりーがバイキングビュッフェのあるフードコートを見つけてくれたので入る。座ってみるとそこは別の店舗で、バイキングのコーナーはさらにその奥だったと判明。試しに、持ち込んだものを食べられるか聞いてみたが駄目だった。

 ゆっくりしてから、スマホがつながるか確認し、ついでに宿のホストとのやりとりを確認。すると、13時30分だと思い込んでいた待ち合わせが13時だったことが判明。確認してみてよかった。あでりーは日記を書いていたのを急きょ中断し、宿に向かう。
 移動手段は一日券を買うか一回券かで迷ったすえ、今日はそこまで行動しないと踏んで一回券をタバッキで購入。中央駅のテルミニから4駅でRe di Roma駅に着く。地上に出て地図のとおりに歩く。今日はよく晴れていて、すごく暑い。目指す場所には迷うことなく一発で到着できた。

 待ち合わせの噴水前で、ホストのマルコさんにスマホでメッセージを送る。しばらく待ったところで返事があり、ほどなくマルコさんが現れた。思っていたとおり恰幅のよい男性だ。敷地内にある部屋へ連れて行ってもらう。一階なので出入りが楽だ。
 マルコさんから、簡潔に室内の説明を受ける。ベッドはロフトで、天井から数十センチのところにあり、そこまで階段で登る構造だ。壁には、近所の名所やスーパー、レストランなどの描かれた地図が貼ってある。部屋は思った以上に狭いけれど、工夫すればなんとかなりそうだ。コーヒーメーカーのエスプレッソキューブはいくらでも使ってよいとのこと。さらに嬉しいことに、最終日は夕方の出発まで荷物を置いておいてもいいらしい。
 説明はすぐに終わり、マルコさんは去っていった。あとから、滞在税を渡すのを忘れたことに気づく。それにしても、これまで到着時はトラブルばかりだったから、こんなにスムーズに到着したのが不思議に思える。
■ コルシーニ美術館へ急行
 今日はゆっくり休むつもりだったが、コルシーニ美術館の無料優待がギリギリ今日まで(バルベリーニ美術館の入館から10日間)だったのを思い出し、行くことに。快晴だからさすがに傘はいらないだろう、と出発したが、このせいで後から苦労することになる。

 地下鉄で一つ向こうの駅まで移動し、そこからトラムに乗ればトラステヴェレ(テヴェレ川の向こう岸)まで行ける。そのあと美術館まではバスに乗るか、歩いていく。
 いざ、と地下鉄に乗ろうとするが、改札が通れない。よく考えると、一回券は100分間有効だけれど、地下鉄は一回しか乗れなかった。仕方なくバスで移動することに。
 乗り場に行って待つが、まったく来そうにない。日曜日だし、本数が少ないのかもということで、地下鉄の駅一つ分歩くことに。すぐに到着し、トラムの乗り場で行き先を見ていると、男性が逆の乗り場だと教えてくれる。チケットの有効時間100分は過ぎそうなので、道を渡った先にあるタバッキでチケットを買い、走って戻る。
 ほどなく来たトラムに乗る。案内がないので、地図を見ながら降りる場所を確認していく。しばらくして右側にコロッセオが見えてきた。ローマの象徴をじっくりと見る。このあたりからだんだん空模様が怪しくなってくる。雨にならないといいが。

 テヴェレ川を渡り、クランクになった先、左に曲がったところでトラムを降りる。そこからはバスがあるが、来るかどうかわからないので歩く。途中で迷いつつ、何度か人に聞きながら、美術館に到着した。周りはとても静かだ。そして、危惧したとおり雨が降り始めている。

 ここも元宮殿だから建物自体が素晴らしい。チケットが適用されるかどうか(厳密にいうと発券後11日なので)ドキドキしながらバルベリーニ美術館のチケットを見せる。スタッフは一度首を傾げたが、何も言わずに通してくれた。やった! たぶん、おまけしてくれたのだ。
 絵にはプレートがなくリストもないが、各部屋にホーン美術館と同じくレンタルの配置図がある。これを手に、各部屋ごとに確認していく。
 高い壁一面に絵が飾られている。ラファエロのコピー、ティツイアーノなどが出てくる。そして最後に出てきたのが、カラヴァッジョの『洗礼者ヨハネ』。だが、さほど強い印象は受けない。これは東京のカラヴァッジョ展で見たもののはずだが、その記憶も定かではないから、それくらいの感想だったのだろう。それでもカラヴァッジョに違いはない。もう一枚、ムリーリョの絵も見られた。

館内の美しい装飾


素晴らしい天井画

『洗礼者ヨハネ/カラヴァッジョ』
■ 宿で夕食
 外に出ると、雨がしっかりと降っていた。そして二人とも傘はない。雨の中を歩き出す。
 ジェラートがあれば食べたいと思いつつ歩くが、なかなか出てこない。カフェでもいいかと思い、しばらく歩いた先の店に入る。雨の中を歩いて疲れてしまった。なかなかやむ気配はないのでゆっくり待つ。僕はアメリカーノを注文し、あでりーはエスプレッソに挑戦。一口飲んで、大丈夫、とのこと。いっぽう僕は疲れているせいか、アメリカーノでも濃いと感じた。

 スタッフに現在地を確認したり、トイレに行ったりしていると、雨が少し小降りになってきた。店を出て歩き出す。トラムの走る通りに出る。バスは来るかどうかわからないので、トラムの乗り場まで歩く。近づいていくと、ちょうど乗る予定のトラムが停まっていた。動き出したのでもう駄目かと思ったら、その先で止まってくれたので、急いで乗る。これで一安心。地下鉄の駅近くで降りて、地下鉄に乗ればよい。そう思ってSt. Giovanniで降りたら、地下鉄乗り場への入口が閉まっている。確かに来る時にも閉まっているのを見たが、その入り口だけでなく駅全体が入れない様子。もう仕方ないので宿まで歩く。帰り道でスーパーに寄り、夜に食べるものを買う。今日は持参した玄米を食べる予定で、そのおかずとなるものが必要なのだ。ナスを買い、持っているニンジン、ニンニクと一緒に炒め物を作ることに。

 宿に戻り、不便なところをいろいろと改良することに。キッチン頭上の水切り台を整理したり、ハンガーをかける場所を確保したり。なにより、椅子がないのがとても困るのでどうしようかと悩んでいたら、何気なく開けた引き出しに折り畳みの椅子が!
「今世紀最大の発見だ!」
 などと言いつつ、椅子を広げてセットする。
 折り畳みのテーブルは一方の端が不安定だったけれど、あでりーのスーツケースを置いた上にクッションを挟んで固定した。こうした工夫の積み重ねで、暮らしが断然と良くなった。

 僕が炒め物を作ることにし、ナスとニンジンとニンニクを切る。テーブルナイフに毛の生えたようなナイフしかなく、苦労して切る。オリーブオイルと水で長時間炒めてくたくたにし、塩と醤油、酢で味付け。あでりーは玄米とスープを温める。あでりーがミラノから持ってきたワインで乾杯。料理は美味しくできた。久しぶりの玄米も嬉しい。今からまさに、ローマの生活が始まる感じがする。
 食後、部屋のコーヒーメーカーを使おうとするが、水を入れても薄いコーヒーしか出てこないのであきらめ、フルーツジュースとカントゥッチでデザート。食後、あでりーは風呂に入り、僕は充電などを準備し、ロフトのベッドに移って寝る。

本日の夕食

そしてデザート
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