イタリア周遊
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■ 古の道と自然に触れた日
3/16(金)
■ 鍵穴
 今日はちょっとゆっくり寝ていようかと思っていたが、いつもの癖で6時過ぎに起きてしまう。それならばと急いで準備をして出掛ける。ちなみに昨日、ヴァチカン観光をしていたときのこと、ずっと愛用してきたビデオカメラが壊れた。ピントがぼけた状態のまま動かず、こういう時は強引に電源をON/OFFしているとたいてい直るのだが、内部でカラカラと音がしているのでどこか部品が折れたか外れたかしているようで、遂に諦めた。まあここまで主要な場所は撮ってきたので、あまり未練はない。この旅が終わるまでは写真だけの撮影とすることで気持ちが定まった。

 7時の地下鉄に乗る。3日間有効のローマパスはきっちり72時間後まで使えるため、今朝の7時8分が期限だった。ぎりぎりセーフで乗り込み、A線からB線に乗り換え、piramide駅で降りる。昨日降りた、colosseo駅の2つ先だ。ここから坂道を上り、閑静な住宅街を進む。行き止まりの手前で、目当ての場所に出た。

piramide駅の名の通り、ピラミッドがあった

登り坂を進む
 扉が閉ざされた邸宅。扉には鍵穴があって、そこを覗く。すると、鍵型の小さな空間の向こうにちょうど、ヴァチカンのサンピエトロ大聖堂が見えるのだ。まったく有名な観光場所ではないが、テレビの旅番組で見て以来、訪れてみたいと思っていた。確かにきれいに大聖堂が見える。僕らの他に観光客は一人もおらず、静かな住宅街が広がるばかり。喧噪のローマにいるとは思えず、不思議な気持ちで時間を過ごす。

これがその邸宅。扉に鍵穴がある。

この鍵穴。覗くと並木が見える

さらに覗くと奥に大聖堂が見えるのだが、写真には映らない。
■ 市場でお買い物
 再び坂道を降り、地下鉄の駅を越えてテスタッチオ市場まで歩く。今朝の二つ目の目的地がここだ。迷うことなく、屋根のある屋内市場に到着する。まだ時間が早いせいか、半分ほどしか開いていない。これから徐々に活気づいていくのだろう。
 肉、魚、チーズ、パンなど、いろんなものが売っているのを、一通り見て回る。あでりーが量り売りワインの店で2種類ほど試飲をし、赤ワイン1.5リットルを4ユーロで買う。
 その他、小物なども売っているが、総じて値段は高めだ。一軒だけ、まだ旬ではないはずのホワイトアスパラを売っていた。ずっと食べたいと思っていたので、即購入。同じ店で、ブラックベリー、ドライトマトも買い、帰路につく。

ワインを買ったお店

ボトルに詰める作業中

店の前にて。店主が撮ってくれた。
 トラムの駅まで戻り、3番トラムでサンジョバンニまで戻る。そこからは地下鉄一区間なので歩いて宿に戻る。そろそろ旅も終わりに近づいてきたので、途中でスーパーに寄っておみやげを物色し、食材をいろいろと購入する。
 宿に戻り、早目の昼食をあでりーが用意してくれた。買ってきたホワイトアスパラを、ニンニクやニンジンと一緒に焼く。それから、日本から持参してずっと持ち歩いてきた玄米パックを温めた。準備ができたところで、残っていたハムやソーセージなどと一緒にいただく。ブラックベリーも食べてみたがとても新鮮でおいしく、あでりーと「これでソースを作りたいね」と話す。念願だったホワイトアスパラは、まだ旬には早いせいか、甘みは控えめだった。次はぜひ旬の時期に食べてみたい。
 デザートには昨日のケーキの残りをカフェラテでいただく。ケーキはやはり甘いが、お店でしっかりとランチを頂いた気分になった。

ホワイトアスパラがメインのランチ

デザート
■ 古(いにしえ)のアッピア街道へ
 食後、あでりーと共に絵ハガキを書く。僕は実家の両親と姉に書いた。その後、午後の過ごし方をいろいろと検討したが、アッピア街道が割と近いようなので行ってみることにした。そこは以前、僕が一人で行った大きな公園の反対側にあるようだった。バスでの行き方を念入りに調べ、宿の近くには何か所かに分かれていろんな方面へのバス停があるので、いったん一人で部屋を出てバス停を調べてから、一緒に部屋を出る。バス停では、なかなか目当てのバスが来ず、6台ほどやりすごしてから、ようやく来た218番のバスに乗り込む。

 途中でラティーナ市場を通り、緑の草地が見えてきたあたりでバス停を降りる。すぐに、アッピア街道の表示を発見。しばらく歩くとインフォメーションがあったので、公園の入口や、どこが歩くのにいいのかなどを確認する。
 車の通れない道に入ると、両サイドに草地が広がり、見晴らしがよく気持ちがいい。ゆっくり歩き、ときおり止まって日記を書いたりしながらのんびり過ごす。あでりーは草花の写真を撮ったり四つ葉のクローバーを探したりスケッチをしたり。お互いに好きなように時間を使って楽しむ。イタリアではずっと忙しく歩き回っていたから、初めてこんなにのんびりできて、とても気持ちがいい。

インフォメーション周辺

思わず寝ころんでしまう気持ちよさ
 すこしずつ雲行きが怪しくなり、湿った空気が漂ってきたため、近くにあった教会を覗いてから、インフォメーションの隣にあったカフェに入る。ここでは本当に立ち飲み(いわゆる「Banco」)で、きゅっと引っかけるようにエスプレッソを頂く。
 トイレに行ってから、次は公園を目指す。僕が前に歩いたところを、逆側から入るのだ。なかなか入口が出てこず、すこし焦ったところでようやく公園に入ることができた。

 いろんな木や草花が生い茂り、いたるところから鳥のさえずりが聞こえてくる。クロジョウビタキ(全身が黒いジョウビタキ)を初めてしっかりと見た。あでりーはカメラでばしばしと写真を撮っている。ウサギが見たい、と思っていたらようやく一羽を発見。あでりーに伝え、一緒に見る。すると、しばらく歩いた先に今度はウサギが10羽以上も群れている場所が出てきて、見放題となる。

公園へと続く道

公園の中。こんな景色が延々と続く
 このまま戻らずに突っ切り、逆側から出ようということになり、歩き続ける。前に僕が出たところとは違うが、公園の出口に出た。バス停があったので移動し、宿の方面に行くバスを待つ。ところが、30分以上待っても、目当てのバスは来ない。ちょっと先まで歩こうかと思ったところでまた別の番号のバスが来た。これに乗ってZAMAという広場で降りれば、別のバスに乗れそうだ、ということで乗り込む。
 ZAMAで降りると、宿の近くのバス停まで戻るバスがあったので、それに乗る。ZAMA周辺は初めて来たが、なかなか面白そうな場所だった。乗り込んで3駅ほどで見たような景色が出てきた。ここだ! と思って降りると、大正解。ZAMAから宿までは思った以上に近かったのだ。
■ 激うまピサ、再び
 宿でしばらく休み、18時20分にふたたび出発する。今日は、火曜日に行った「Al Gallo Rosso」にもう一度ピザを食べに行くのだ。あそこの料理があまりに美味しかったので是非もう一度行きたい、と二人の気持ちは一致していた。もう残り日数も僅かになってきたので、今日くらいしか行く日がなかった。僕は宿でしっかりと行き方を調べ、今日はテルミニからバスで向かうことにした。
 テルミニまで地下鉄に乗り、バス停を探す。出発時刻、バスの番号はしっかり調べてきてあったのだが、目指す番号のバスが時刻になってもやって来ず、替わりに第二候補くらいで考えていたバスが来たのでそれに乗る。

 しかし、乗ったはいいが、降りるバス停がわからない。バス停の名前は調べてきてあるものの、バスの中には次の停留所などの一切の情報がなく、実際のバス停に書いてある表示でしか確認できないので、「つぎ降ります」ボタンが押せないのだ。こういう時は運転手にお願いして、「この停留所に着いたら知らせて下さい」と伝えておけば、たいてい親切に教えてもらえる。しかし今回乗ったバスの運転手は適当にごまかすばかりで要求にこたえてくれない。それでもお願いしていると、乗ってきた紳士風の男性に何か言われたので、とりあえず席に戻る。すると、先ほどの男性がもう一度声をかけてきてくれて、「僕も同じバス停で降りるから教えてあげるよ」と言って下さった。さっきは、早くしろと文句を言われたのかと思ったが、このことを伝えてくれていたのだ。

 それでも、ぼおっとしているわけにもいかず、外の景色を凝視していると、見覚えのある大通りに出た。ここにいくつかあるバス停のどれかなのだが、と思っていると、「次だよ」と男性が教えてくれて、一緒に降りる。男性に何度もお礼を言う。
 これでオッケーかと思いきや、バス停からどちら方面へ歩けばよいのか、またも迷ってしまう。見覚えのある路地が出てくればそこを曲がればいいので、何度か行き来した末にそこを見つけ出し、進む。高速道路を越える暗い階段を通り、ようやく店へと到着した。

 時刻は19時30分。喜び勇んで入る。何を頼もうかとさんざん迷った挙げ句、キノコ&プロシュート(生ハム)、サーモン&エビという2種類のピザを注文。もちろん、あの美味しいラム串も6本、そしてビールを一杯。
 週末だからか、前回よりも客は多く、さらに活気が増している。すぐに出てきたラム串とビールをいただく。その後、すこし待ってからやってきたピザにかぶりつく。初めて食べたマルゲリータの衝撃ほどではないが、それでもやはり美味しい。しっかり完食しつつ、お店の雰囲気も楽しむ。
 トイレに行ってみると、イタリアにしては珍しいくらい綺麗だった。本当にいい店だと思う。

キノコ&プロシュート(生ハム)

サーモン&エビ
 店を出てバス停まで戻り、テルミニまでバスに乗る。今回は終点だから安心だ。
 テルミニ周辺を歩き、黄色いポストを見つける。このポストでないと届かないハガキがあるのだ。無事に投函を済ませてから、ローマ到着時に入ったカフェレストラン「Ristorante Centro」に入る。夜はバーの雰囲気たっぷりだ。この店には結局三度入ったことになる。いつもどおり、カウンターに座って立ち飲み料金でいただく。あでりーはエスプレッソ、僕はカフェマキアートを注文。それにしても、前回来たのがもう2週間前というのが信じられない。

 テルミニからは地下鉄で宿に戻る。すぐにあでりーは寝てしまうが、僕は帰りのエティハド航空のオンラインチェックイン(出発時刻の48時間前から可能)をおこなうため、パソコンに向かう。無事に完了し、メールでチケットを自分宛に送って、それをスマホで受信する。あとは空港でこのスマホの画面を見せれば大丈夫だろう。作業を終え、就寝。

黄色いポストで投函!

カフェにて本日の予定完了
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