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■ 古代ローマに思いを馳せて
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■ 古代ローマに思いを馳せて
 6時半にすっきりと目覚める。あでりーは昼食のピタパンサンド、夕食用のサラダを作ってからシャワーを浴びていた。僕もゆっくりと準備をし、8時過ぎに宿を出る。
 今日はローマパス適用2日目。ローマの象徴とも言うべきコロッセオからスタートだ。地下鉄A線に乗り、テルミニでB線に乗り換え、Colosseo駅で降りる。出ると目の前がコロッセオでびっくり。人は多いが、ローマパス所持者は団体入口から入れるので楽だ。ところが、颯爽と入ろうとしたところで、問題が発生。

 今日も僕は街歩きのため、リュックを汎用キャリーに乗せて転がしていた。そのまま入ろうとしたら、スタッフに止められてしまった。このキャリーを転がして入ることはできず、どこかに預けることもできないらしい。いったん宿に戻ろうかとも思ったが、一計を案じ、作業を始める。汎用キャリーをたたみ、リュックの中に縦に入れる。上部がはみ出すが、リュックのファスナー部分などでうまく固定する。これを背負ってふたたびスタッフに確認してみた。渋い顔をされたが、絶対に中でキャリーを使わないことを条件に、なんとか通してくれた。ちょっと焦ったが、どうにか切り抜けられた。
 コロッセオ内部は、思っていた以上に広い。なにしろ、当時で5万人以上を収容したというのだから、規模が違う。周縁部の中にはいろんな展示がしてあり、それらを一つずつ見ていく。それにしてもここは日本人だらけで、どこを歩いていても日本語が聞こえてくる。それがちょっと嫌だった。
 周縁部から、中央吹き抜け部が見渡せる屋外へと出る。競技場になっているあたりがしっかり見渡せる。撮影スポットはいくらでもあるので、混んでいても写真は撮りやすい。ぐるりと一周し、景色を楽しむ。


■ フォロ・ロマーナ
 外へ出ると、そこからはフォロ・ロマーノの古代遺跡群が広がる。見晴らしもよくてとてもきれいだ。ゆっくり歩き、撮影しながら進む。しかし、ここも日本人だらけだ。
 しばらく歩いて高台に上ると、ベンチがあったので休む。まだ10時と早いが、昼食をとることに。あでりーが朝作ってくれた弁当を持参してきたのだ。ピタパンに、ハム、モッツアレラチーズ、オリーブなどがはさんである。美味しくないはずがなく、ばくばくと食べる。一人につき大サイズを1個半で、多いかと思ったら食べ切ってしまった。

 休憩後、また歩き出す。他の公園でも見た、緑色のインコがここでも飛んでいる。カラスやカモメもたくさんいる。さらに高台に登り、上からフォロ・ロマーノを見下ろす。たくさんの観光客が古代遺跡の間を抜けながら歩いている。まるで別世界のように思える。
 我々も、遺跡の間を縫って歩く。今日は日差しがとても強く、休憩に座ったところも日陰が全くなくて、とても暑い。別の場所に移り、日陰を見つけて座る。しかし、今度は日が当たらなさすぎて寒い。ほどよく日陰になってるベンチを見つけるが、人が座っていた。しばらく待つと人がいなくなったので、そこに座る。ようやく、ちょうど気持ちのいい場所を見つけた。座って日記を書く。
■ カピトリーニ美術館
 丘を下り、さっき高台から見下ろしていた景色の中を歩く。都会の真ん中にこんな風景があるのが、不思議に思える。
 充分に景色を楽しんだところで、ヴェネツィア門方面の出口へと向かう。ところが出口がわからず、迷ったすえに少し戻り、横手の出口から外に出る。
 登り坂を進んでいくと、ふたたびフォロ・ロマーナを見下ろすことができる。その広大さに、あらためて息をのむ。
 坂を上りきったあたりで、ロムルスとレムスの像が現れた。ローマ建国神話に登場する、狼に育てられた双子の像だ。テレビ番組でも見たところで、あでりーがとても喜んでいる。そこを抜けると広場が出てきて、広場の一角にカピトリーニ美術館があった。午後はここに入る予定だったが、先にお茶を飲みたかったので、美術館内のカフェを目指すことに。

ロムルスとレムスの像を見つけた!

カピトリーニ美術館

近くにあった像。近づくと……

こんなに大きいのです!
 ローマパスの割引を適用して美術館に入る。館内表示からすると二階にカフェがあるようなので、エレベーターで二階へ行く。ところが、そのエレベーターからは行けないようで、いったん一階に降りてから、別のエレベーターで昇る。カフェはあったが、今度は僕が財布をクロークに預けてきたことが発覚する。あでりーに先に入って待っていてもらい、取りに戻る。
 カフェに戻ったところでようやく落ち着き、テラス近くの席で休む。

 英気を養ってから、美術館の中を進む。ここは彫刻が多いので、そのあたりは飛ばしながら見ることに。あいかわらず建物自体の造りが素晴らしい。そしてここでも目当てはカラヴァッジョだ。『洗礼者ヨハネ』。スタッフに確認すると、昨日見たドーリア・パンフィーリ美術館のものと、どちらも真作だとのこと。違いはほぼないくらいだが、こちらのほうがやや人物が大きく、絵全体は小さい気がする。そしてもう一枚のカラヴァッジョ、『女占い師』は貸し出し中だった。でもこの作品は2016年のカラヴァッジョ展で見ているものなので、それほど悔しくはない。

 彫刻群の中に、ロムルスとレムスの像の実物があった。さきほど外で見たのは、これのレプリカだったのだ。それから、巨匠ベルニーニによるメドゥーサも鑑賞。彫刻も、ちゃんと見てみるといい作品はたくさんある。
 広場をはさんだ別館へは地下通路を通る必要があった。別館側にはさほどめぼしいものはなく、ざっと見てから外に出る。

『洗礼者ヨハネ/カラヴァッジョ』

貸し出し中の『女占い師/カラヴァッジョ』

本物のロムルスとレムスの像


『メドゥーサ/ベルニーニ』

館内にあった像。これも巨大!

美術館の近くにあるヴェネツィア広場
■ 夕食前のハプニング
 美術館を出てから階段を降り、ヴェネツィア広場を見渡してからバスに乗る。宿の近くまで戻ったところでスイーツを食べたくなり、駅のそばにある「POMPI」へ向かう。チョコ系のケーキ2個を買い、スーパーで鶏肉、ナス、トマト、水を買って帰宅。
 今日の夕食は、僕がトマトパスタを作るのだ。買ってきたトマトは、日本では見かけない「牛の心臓」というものだ。全体にひだひだがあり、面白いなあと思いながらナイフで刻んでいく。

 ところが、途中まで作ったところで異変に気づく。床から水がしみ出していたのだ。あでりーに聞くと、朝もそうなっていたという。思い当たるところがあったので、流し下部の扉を開けてみた。やっぱり! 以前、流しから水が流れなくなり、排水パイプにつながるパイプをつけたり外したりしたことがあった。その時は、ただ排水溝の栓を閉じていただけだとわかったのだが、パイプのつけ方がまずかったらしく、流しの水がパイプから漏れていたのだ。

 幸いなことに、流しの直下には洗面器が置いてあり、そこに水がたまっていて、洗面器からこぼれた水がさらに床にしみていたことがわかった。洗面器の水を捨て、床に雑巾をかける。床はひどく汚れており、溜まった水は真っ黒だ。どんな汚れなのか見当もつかず、かなり気持ちが悪かった。履いていたスリッパも水浸しになったので、靴を履いて作業をした。
 手も服も汚れてしまったので、先にシャワーを浴びる。その後、相当に疲れてはいたが、料理を再開。その間にあでりーにもシャワーを使ってもらった。トウガラシもコショウもなく、味付けは塩、砂糖、酢のみで、なんとか作る。火力は最大にしているのに、なぜか火の通りが悪く、炒めるのに時間がかかった。

 それでもなんとか完成。パスタは全粒粉の平打ち麺。これにトマトソースをかけ、パンと共に頂く。うん、調味料や調理器具の不足する中で作ったにしては上出来だろう。
 その後、デザートでさきほどのスイーツを頂く。こちらは甘すぎてイマイチだった。チョコ&パンを口直しに食べる。もちろん今日もエスプレッソを2杯ずつ淹れ、2杯目はカフェラテにする。

 明日はヴァチカンに7時到着の予定だ。二人とも早くに就寝。


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