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あんずとつばめ社の方針

ものを作るということ
私のもの作りに対する考えは、「手作りと手作業」のひとことにつきます。工業生産化されたモノがあふれるなかで、私は手作りの暖かさを忘れたくありませ ん。手作りのものは、多少いびつだったりもしますが、全体として心地いい「かたち」をもっています。

ものには、実用性はないけれども美しいものと、実用性もあって美しいものがあります。犬用品の場合、実用性がまったくない、もしくはあまりにも実用からか け離れていると、道具として機能しません。その一方で実用本位に作ったものは、その目的のためにはすぐれていますが、あまりにまじめすぎると遊びの部分が なくなってしまうことがあります。そうした対極にあるものをバランスよく取り入れて、ていねいなもの作りをしたい、というのが私の考えです。

動物たちとの共生
動物はすでに私の生活の一部です。そう考えるとき、動物たち、特に犬とどのように生活すればいいのかという問題にきちんと向き 合わなければなりません。
私たちが住む環境は、多くの場合、野山が広がる高原地帯でも、森の中でもありませんし、広大な私有地を誰もがもっているわけでもありません。そうであれ ば、私たちは犬をきちんと訓練して、犬に必要最低限の社会性を身につけさせなければいけないわけです。これは飼い主としての責任でもあります。

ここでいう「訓練」とは服従訓練のことで、いわゆる家庭犬の「しつけ」と同意です(ちなみに、「訓練」も「しつけ」も英語では"training"で す)。ですから、訓練とはいっても、それは麻薬探知犬や盲導犬育成のための専門的な訓練ではありませんし、競技会に出すための特別な訓練でもありません。 また、「マテ」とコマンド(命令)を出されたら何があっても待つことができるような、訓練に完全を求めるのでもありません。犬は機械ではありません。
だからといって、家庭犬としての基礎的な訓練をしないで「自然のまま」生活させるわけにはいきません。もし適切な訓練をしなければ、家の中だけではなく外 でも、また人や他の動物に対して、ふさわしくない行動をとる可能性が高くなります。こうしたことは人間のこどもをしつけるのとまったく同じです。
どうせ訓練するならば、犬にも人間にとっても訓練が楽しめるほうがいいわけです。訓練の楽しさは、ひとことでいってしまえば、犬がひとつひとつのコマンド を覚えてゆく過程とその結果です。逆に言えば、たったひとつの単純なことがいつまでたっても出来なければ、犬にとってもまた人間にとっても、訓練がだんだ ん苦痛になってくるはずです。こうした苦痛は、訓練の仕方に問題があることが多いのですが、案外、その訓練に適した道具を使っていなかったり、道具を適切 に使っていなかったりということもよくあります。例えば、犬が散歩の時に飼い主を引っ張ってしまうことをとめられないのは、飼い主の訓練方法とやり方にな にか問題があるはずですが、もしそこで普通の首輪を使っていたとしたら、この場合問題解決はさらに難しくなります。このように考えてみると、訓練すること と道具がいかに深く関わっているのかということに気づくのです。

私は、「犬をその年齢にそって適切に訓練する」ということを前提にお話します。そして、適切な訓練のためには、今その犬にとって、またその飼い主にとって どんな道具が必要なのかを考えます。犬が変われば道具も変わります。人が変わればやはり道具も変わります。常に、今のその状況では何が必要とされているの かを犬を訓練するという視点から考えます。そういう意味で、犬の訓練に関することや犬種のことなど、犬のことならどんなことでも相談を受け付けています。


ひとつの命には代わりがありません。動物虐待のニュースを見るにつけ、動物がいかにモノ扱いさ れているかが分かります。 「命を大切に」ということばのなんと軽いことかと思います。虐待の種類にはさまざまありますが、犬の場合、「もう飼えなくなった」といって犬を手放すケー スもよく見られます。その理由としては、もともと自分たちの生活(環境)にあっていない犬種を選んでしまったり、犬種の大きさを考慮しなかったり、犬種特 有の性格上の特徴をまったく知らなかったり、訓練をする必要がないと思っていた、またまったくしなかった、できなかったことから犬が手におえなくなったと いうことがよくあります。ここでは婉曲的に「手放す」と書きましたが、実際は、放置する、捨てる、(殺)処分することを指しています。

私は、動物の生きる権利について、そして、人間がその命とつきあうということはどういうことかを考えます。動物は、人間にとって都合のよいおもちゃではあ りません。その意味で、動物の命そのものがまず守られなければなりません。そして、動物の命を尊重するということは、決して動物の思うままにさせることを 意味しているのではありません。人間は動物を最後まで世話し、管理しなければなりませんから、犬の場合は、当然、適切な訓練をすることが必要になってきま す。

ひとつの命を考えることは、その全体を考えることでもあります。まず、ひとつの命を通して、人間が動物と生活することはどういうことか、動物が健康に生活 するとはどういうことかを考えてゆきたいと思います。また、動物(猫や犬)が命を生み出すこと(繁殖)とはどういうことかも考えなければならないでしょ う。

私にできること
人間ひとりができることは限られていますが、だからといって現状をそのままただただ受け入れる だけでは問題の解決につながりません。
私は動物との生活、特に犬との生活からみえるさまざまなことについて問題提起をし、それを自分なりにひとつずつ考えてゆきたいと思います。詳しくは、「犬 飼人(いぬかいびと)のページ」でお伝えしてゆければと思っています。

犬用品の販売をとおして、このサイトが犬と生活するための情報の場になればいいなと思っています。
みんなで人間と動物の、楽しく住みよい社会を作ってゆきましょう。

2001年05月20日

あんずとつばめ社代表


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