ライラの冒険/黄金の羅針盤/THE GOLDEN COMPASS  |
[FANTASY]
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2008 アカデミー賞[視覚効果賞] |
2007:アメリカ作品/2008.03(2008.02先行ロードショー)日本公開(ギャガ・コミュニケーションズ/松竹) |
監督:クリス・ワイツ 原作:フィリップ・プルマン エンディング曲:ケイト・ブッシュ |
CAST-1:ダコタ・ブルー・リチャーズ/ニコール・キッドマン/ダニエル・クレイグ |
CAST-2:サム・エリオット/エヴァ・グリーン/ジャック・シェパード/ベン・ウォーカー |
CAST-3:ジム・カーター/トム・コートネイ/クレア・ヒギンズ/チャーリー・ロー/マグダ・ズバンスキー |
CAST-4:デレク・ジャコビ/サイモン・マクバーニー/クリストファー・リー |
CAST-5:フレディ・ハイモア/イアン・マッケラン/イアン・マクシェーン/キャシー・ベイツ/クリスティン・スコット・トーマス |
CAST-6:ハティ・モラハン/他 |
全3作であることを表明した「ファンタジー映画」、ニコール・キッドマンを始めとした有名どころが名を連ねることもあり…前売券買って上映日を待っていましたが、先行上映情報!公開に先立って見てまいりました…が |
【STORY】
■「黄金の羅針盤」は、全3作からなる物語の最初の部分をなしている。本シリーズの第1作の舞台は、われわれの世界と似た世界であるが、多くの点で異なる、第2作の舞台は、われわれが知っている世界である、第3作は、各世界間を移動する …原作「黄金の羅針盤」より…
■イギリス、オックスフォードの街、だが私達が知るオックスフォードとは少し様子が違う、人々が皆それぞれ1匹ずつ動物を連れている、ここは私たちの住む世界とは似て非なるパラレルワールド、人間と動物の姿をしたダイモン(守護精霊)がともに生きる世界、私達の世界では自身の体に生命(魂)が宿るが、この世界の人間では…ダイモンこそ命であり&自分自身を映す鏡、最愛のパートナーで生涯離れることのできない大切な存在である、また男性には女性のダイモン、女性には男性のダイモンが組合せとなっている、なお子供時代…ダイモンはその姿を状況により変化させる、大人として人格形成がなされた後は姿を一定に保つこととなる、つまりダイモンを見れば…その人の特性が分かることとなる、他人が触れてはいけないもの、またこの世界には「魔女」や「クマ族」など多種多様な生命体が存在、但し動物族にダイモンは存在しない…
■オックスフォードに暮らす、12歳の少女ライラ・ベラクア、幼い頃に両親を亡くし…オックスフォード大学のジョーダン学寮で暮す、唯一の身内…探検家の叔父アスリエル卿、研究&調査で各地を飛び回り…めったに来ない、ライラのダイモンは主にオコジョの姿…名前はパンタライモン(通称:パン)、親友ロジャー(学寮の下働きの少年)と一緒に…毎日アチコチを駆け回って遊ぶ行動的で&口も達者な女の子 ■イジメッ子からロジャーを守るライラ、学寮の裏門に呪いが掛けられている…大嘘をかますライラ、更に怖いのが学長のマント!もし持ってこれたら着てやるとビリー、約束、退却するビリー達 ■学長室へ侵入、物音、クローゼットに隠れるライラ、学長と教権(教会組織)のフラ・パベル、アスリエル卿に関する話、忙しい学長…取り合わず、出ていく学長、残されたフラ、ワインのデカンタに粉を入れ…逃走、入替り…案内されるアスリエル(ダイモン:ユキヒョウ)、ワインを飲もうとするアスリエル、飛び出て…グラスを叩き落すライラ、なぜココに?戻ってくる学長、再びクローゼットへ、大勢の人々を前に報告を始めるアスリエル、北極の地、撮影された映像、上空に輝くオーロラ?降り注ぐ…光輝くダスト、ダイモンを通して男の体に入っていく、議論、再び調査に向うとアスリエル、解散、ライラと退出、あれこれ質問&一緒に行きたいと言うライラ…無視するアスリエル ■学寮の屋根、ライラとロジャー、お気に入りの場所、街では子供達を狙う連続誘拐事件が発生、ゴブラーと呼ばれる人攫い、北の地へ連れていかれるという噂、もしもどちらかが誘拐された場合…必ず助け出す約束、屋根に向いライラを呼ぶ声、学長の食事会の時間 ■ライラの隣は空席、遅れて現れた…上流社会で絶大な権力を握る美貌のコールター夫人(ダイモンはゴールデン・モンキー)、着席、ライラに優しく接する夫人、憧れ! ■学寮の裏門、約束通り現れたビリーとロジャー、来ないライラ、その場を離れる2人、背後に男の姿… ■ダストを悪とし…コソコソと動きまわる教権、コールター夫人とも関係? ■翌日、学寮にコールター夫人、ライラを引取りたいとの申し出、夫人の語る冒険談に心を奪われるライラ、イロイロと教えてくれる約束、長年暮らした学寮を去る決心 ■旅立ちに際し…学長から贈られる“黄金に輝く羅針盤”…「真実を知る手助けをする真理計、用心深く隠し持つのだよ」と… ◇真理計(アレシオメーター)…時の権力者が破壊、世界で一つだけ隠し残されたもの、どんな質問にも真実の答えを教えてくれる、未来でも過去の出来事でも、使い方…“選ばれた子”であるライラになら…分かるはず! ■飛行船の出発直前、どこにも見当たらないロジャー…サヨナラを言えず ■豪華で快適な飛行船の旅、ロンドン到着、コールター夫人と過ごす華々しい生活、ライラは夫人に憧れるものの、何か違和感を感じる ■ライラの部屋、真理計の3つの針をセットするも…まだ使いこなせないライラ、突然コールター夫人の声、枕下に隠す、ライラに尋ねる夫人…学長から何か預からなかったか? ■ライラの周辺を窺うゴールデン・モンキー…結果?パンとの諍い ■疑問の答えを求め…コールター夫人の書斎へ、目にしたリスト、ゴブラーの誘拐リスト、コールター夫人はゴブラーのリーダー!ライラを呼ぶ声、書斎に現れる夫人、彼女のダイモンがいない!叫ぶパン、自室へ走るライラ、ベッドにゴールデン・モンキー…その手には真理計、慌てて奪取、窓から飛び出すパン…先導、逃げるライラ ■危機一髪のところを助けたジプシャン(船上生活の放浪部族)のマ・コスタ…息子ビリーを攫われたという母親、ロジャーも?ファー統領との情報交換、ロジャーを助けたい一心…真理計を読むライラ、彼女の中に眠る“運命の子”が目覚める!北方の地「スバールバル」とライラ、北に向かい出発する一行 ■ライラ追跡に…スパイフライを送り出すコールター夫人 ■港町トロールサンド、真理計を隠し見するライラ、声を掛ける男…気球乗りリー・スコーズビー(ダイモン:野ウサギ)、真理計の使い方の助言、行き先はボルバンガーと判明、北に向かうなら自分と鎧グマのイオレク・バーニソンを雇うべきと進言、言われた居酒屋の裏、雑用でコキ使われる疲れた白クマ、与えられる飲み残しの酒、失望するライラ、プライドを傷つけられたクマ、自分は本来なら王、王位継承の戦いを前に飲まされた毒、破れ…国を追われた、人間の街では…騙され鎧を奪われた、鎧ぐらい作ればよいとライラ、自分の鎧は…隕石から作られるスカイ・アイアン製!何でも良いわけではない!人間のダイモンに匹敵、謝罪するライラ、真理計を使用、鎧の隠し場所を探る…
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3/1公開なのですが、直前にコレでもか!のCM、宣伝、更に大々的に先行上映予告、ニコール・キッドマンを始めとしたハリウッド一線級のキャスティングの「ファンタジー映画」、興味があって…前売券も購入してましたし、ならばと先行公開へ
いつもの渋谷では映画館のスクリーンが小さいので新宿へ、1189席の映画館へ、天候の悪さ…寒さと強風も手伝ってか?14:30〜の回は1割程度の入り…寂しい状況でした、も〜う何の文句も無い好位置をキープ
上映開始、んっ…???冒頭で3部作であることをまずは宣言!(後で判明したが…これは原作「黄金の羅針盤」に書かれている言葉のようです)、それから…この映画における「ファンタジー世界」の特殊状況の説明が多少あり…原作読んでない人間には非常に不親切なモノ、あらかじめ情報誌を読んでおいて良かった、で…、全体としてですが、最初から決まっている…長い3部作の1作目!をモロにやってしまいました的な内容、説明不足、2時間で収めようとしてハショリ過ぎ、面白いか面白くないかの判断も不可能なくらい圧縮、タンタンとした映画となってしまってました
先行上映を告げる前日の夕刊紙の広告…「ライラの冒険」VS「ロード・オブ・ザ・リング」の試写会441名のアンケート結果が掲載されていたが、結果として… @「ライラの冒険」の勝ち…44%(194名)、A引分け…31%(137名)、B「ロード・オブ・ザ・リング」の勝ち…18%(79名)、C「ロード・オブ・ザ・リング」を見ていない他…7%(31名)…とのこと、やはり今見た映画と、2002年・2003年・2004年公開された映画(4〜6年)との比較では、過去の映画の印象が薄れているのは仕方がないとして…、そもそも「ロード・オブ・ザ・リング」と比較することが正しかったのだろうか?疑問である、一体どんなアンケートだったのだろうか?誘導的な設問だったのではと勘繰りたくなる、ちなみに1作目公開時点での私の選択はB「ロード・オブ・ザ・リング」の勝ちである…平気で3時間/1本かけて…ファンタジー世界を丹念に描き、難解な面もありながら1作目から早く次を見せろ!と思ったのだから…
主演のダコタ・ブルー・リチャーズは聡明そうで頑張ってる、映像面では何ら申し分なし、いや出来過ぎなくらいなのに…もったいない、果たして2作目以降で盛り返せるのか?ニコール・キッドマン妊娠…少々大きくなってきたお腹で来日…撮影は可能か?早くしないとダコタ・ブルー・リチャーズが成長してしまうよ!んっ…2作目は全く異なるシチュエーションとなるから構わないのか!?それにしても3作目を考えれば、2作目はの公開はいつ?どこにも撮影決定の情報が見当たらない!?映画冒頭の3部作宣言のみ、今回の興業収入によっては…打ち切りとか、製作されても日本公開なしで一気にDVDか?不安がつのる、いざ蓋を開けたら日本では興業成績の良かった「ナルニア国物語」の例もあるが…興業成績次第か?まあ出演陣豪華だから…製作されるかは心配することもないか
この感想を書きつながら監督インタビューをチェックしていたら…やはり?「2時間縛り」があったこと、「ラストをハッピーエンドとするよう指示があった」ことが語られている、よってコノ映画は「ライラ」中心に描くしかなく、周囲の人物描写は排除せざるをえなかったこと、また原作本ラストは暗く重たい内容のため、重要なシーンにも関らず1作目に入れられなかったと…よって次回作の冒頭に挿入することになるだろうこと、結果として今回の映画が、「物語のに導入部」だけを描く作品になってしまったことを語っている、なんか…バッカじゃないの!のインタビュー内容であった、ともかく謎は謎のままで…何がなんだか分かんない、あまりに重要部分を抜いてしまったため…見事なほど「次を見たいと思わせない仕上がり」の映画になっちゃったと思う、1作目コケたら、ヤッパリ2作目なんてないのではないか?と不安がもたげる、よ〜し、もし続編が製作・公開されるようなことがあれば…意地でも見てやろうじゃないか!そこでコカしたら…映画会社の顔色伺いの能なしダメ監督扱いにしてやろう!
そうだ…後ろに小学校低学年程度の女子連れの母子が座ってましたが、母は原作を読んでいるようで…娘に解説してましたが(気にならないくらいの小さな声でしたので…まあ許しましょう)、上映終了後…「ツマラナカッタ」と子供は言ってました…子供は正直か???
そうだ…忘れてました!エンディング曲の声に聞き覚えが…「ケイト・ブッシュ」だ!懐かしい!懐かしい!懐かしいぞ!これだけで…イライラ解消!ポイントアップしちゃうぞ!単純でスミマセン、ケイト・ブッシュのデビュー当時に日本のファンクラブに入ってたもので…、帰り道、HMVでサントラ盤探すも…見つからず、今度時間掛けて探そう…っと!
ということで、とりあえず今回は全体像の見えない第1作として としました、2作目以降の展開により へ落す可能性もあります…、良い展開になれば にするかもしれません、と言うことで次回作待ちの暫定評価にしてしまいました
それから…映画の出来栄えとは関係なしに、グッズ売場で見た「携帯画面の覗き見防止のカバーシール」が綺麗だったので購入!これを見たら妻が欲しいと絶対に言うと思い…2つ購入(500円×2)、1枚は隠して自分の携帯に張って妻に見せたら…やはり「綺麗」「欲しいな〜」の言葉、おもむろに2枚目を提示したら大喜び、こんなので喜んでくれたたらば…よしよし、多少なり映画を見に行って良かったかもと思うしだい…
まっまさかの…続編なし!!!???(後日談) |
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先行上映、第2回(14:30〜)、1189席の映画館に1割程度の入りでした(新宿ミラノ座) |