「架空の庭」の入り口へ 

Magnolia

木蓮

木蓮の出てくる物語や詩、漫画などをご紹介しています。

木蓮

モクレン科の常緑・落葉高木〜低木

〔花期〕3月中旬〜4月中旬

〔花言葉〕自然への愛

春の初め頃、赤紫色の大きな花を咲かせる。

 

 

<短歌・俳句>


木蓮や 読書の窓の 外側に (正岡子規)

<詩>


山村暮鳥 「ある時」

木蓮の花が
ぽたりとおちた
まあ
なんといふ
明るい大きな音だつたらう

さようなら
さようなら

 

<漫画>


花郁悠紀子 「白木蓮(マグノリア)抄」 秋田書店

五つのとき母親の病気のために、親戚の家に行くことになったりよは、近くの洋館に住む異国の青年と出会う。
青年は自分を待つことなく亡くなってしまったその洋館の持ち主を偲んでいるようだったが……。(「白い風」より)

りよが成長し娘になるときまでの話が三つ(「白い風」「白い花」「白い火」)描かれている。

+ + +

木蓮というと紫の花のものを指すようですが、白い炎(ローソク?)をイメージさせる白木蓮もいいですね。
「白い火」に出てくる白木蓮は、まさにそのイメージです。