Carnation
カーネーションの出てくる物語などをご紹介しています。
ナデシコ科の半耐寒性多年草
〔別名〕オランダ石竹・麝香撫子 〔花期〕春〜夏
〔花言葉〕あなたを熱愛します(ピンク)・母の愛情(赤)・私の愛情は生きている(白)・愛の拒絶(絞り)・軽蔑(黄)
5月の第2日曜日の「母の日」の贈り物にされることが多い。
<小説>
アガサ・クリスティー 『邪悪の家』 ハヤカワ文庫
岬の上に建つ「エンド・ハウス」の女主人・ニックと知り合いになった名探偵ポアロは、彼女から最近三日間で三度も命が助かったという経験を聞かされる。
それに加えて目の前で起こったとある事件から彼女に興味を持ったポアロは、彼女に関わる謎を解明しようとするのだが……。
ポアロがはじめに寄ったのは、花屋だった。
「マドモアゼル・ニックに、花を届けなければなりませんのでね」と、彼は説明した。
花をえらぶのも、大仕事だった。
あげくのはては、オレンジ色のカーネーションがあふれているはなやかな金色の花籠をえらんだ。その籠に、大きなブルーのリボンをかけた。(p.282〜p.283)
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『エンド・ハウスの怪事件』などの別の名前でも出版されているので、ご注意を。
私も以前、同じ作品を二度読んでしまったことがあります。途中まで気づきませんでしたが(笑)。
作中にオレンジ色のカーネーションが出てきます。
マイケル・ボンド 『パディントン街へ行く』 福音館書店
結婚式の案内係をすることになったパディントン。
花婿になるハロルド・プライス青年とフリント嬢が婚約するのに一役かっていたことに加え、ジャム売り場で働くプライス青年に、マーマレードを大量に注文していたことがその理由らしい。
しかし、パディントンはどうやら、式の間みんなを静かにさせることを自分の役目と思っているようなのだ。
そんなパディントンが今回引き起こす騒動とは?
毛皮はブラシをかけたばかりでつやつやしているし、ひげはあまりにもピカピカ光っているので、首のまわりにリボンでとめた大きな白いカーネーションさえみすぼらしく見えたほどでした。
(p.15〜p.16)
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このシリーズを読むと、マーマレードが食べたくなります。