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Geranium

ゼラニウム

ゼラニウムの出てくる物語をご紹介しています。

朝顔

フウロソウ科の非耐寒性多年草

〔別名〕モンテンジクアオイ 〔花期〕3月〜7月、10月〜11月

〔花言葉〕愛情

世界中で鉢植えにして鑑賞されることの多い植物。特にヨーロッパでは窓辺を飾る花として欠かせない。赤・白・ピンクなど多彩な色の花を咲かせる。

 

<小説>


クリスティー 「青いゼラニウム」(『火曜クラブ』収録) ハヤカワ文庫

ジョージ・プリチャードの妻は、きまぐれで、わがままで、病身をたてにとり、不平不満ばかりを言うような女性だった。しかも、迷信深く、占い師や千里眼などという人たちをてもなく信じてしまう。

ある日のこと、ミセス・プリチャードのところに奇妙な手紙が届いた。「私は未来を透視した」ではじまる手紙には、「青いサクラソウは警告、青いタチアオイは危険信号、青いゼラニウムは死の象徴……」と書いてあり……。

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ミス・マープルが活躍する短編集です。

リンドグレーン 『名探偵カッレくん』 岩波書店

名探偵を目指すカッレくんは、まだ十三歳。自分の身近ではたいした事件は起きず、小さな事実から想像をふくらませては、友だちにからかわれることもあった。

しかし、カッレくんの町にやってきたエーヴァ・ロッタのおじさんの行動は、カッレくんの目から見ると明らかに怪しい。カッレくんはおじさんの行動を見張り始めたのだが……。

「じつは、ミーアおばさんがあんな花好きではなかったら、すべては、予定通りにうまくいったはずだったのだ。しめきった片窓に、小さいかわいいジェラニウムの鉢植えがおいてあった。」(p.107)

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ジェラニウムの鉢植えのせいで、カッレくんは困った事態に陥ります。