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皐月5月・・・


先月は風だったから、と言うわけではありませんが(笑)
今月は雨について。雨と言うと、どうしても梅雨、紫陽花の似合う6月のイメージですが、私は梅雨の時期があまり好きではないので。
梅雨はなんだか、もろに雨に囲まれてしまいそうで、憂鬱になってしまうのです(笑)
だから、むしろ雨なら5月くらいの方がいいかなあ、と・・・

5月の雨は、青葉若葉に降る雨、みずみずしい緑をさらに鮮やかに見せてくれる雨と言う気がします。
そこで、この時期の雨を表す言葉を探してみました。

新雨(しんう)・・・新緑の頃に降る雨。
青時雨(あおしぐれ)・・・葉から滴り落ちる雫を時雨に見たてた言葉。
青葉雨(あおばあめ)・・・青葉をいっそうつややかに見せる雨。

青葉雨と、ほぼ同意に「翠雨(すいう)」「若葉雨」「緑雨」「青雨」などもあるようです。
こうして見ると、どの言葉も新緑の色を映しているような響きですね。

以前「空の名前」と言う本で、「翠雨」と言う言葉をみつけ、そのイメージに惹かれて詩を作ったことがありました。
その本には「青葉に降りかかる雨のこと」とあったのです。考えたら、青葉と言うのは、季節としては初夏を表すのですね。
なのに、勘違いして春先の詩として作ってしまったことに気づいたのが、実はつい最近でした(^^;
よく似ているけど、ちょっと違うシリーズで「雨の名前」と言う本を見た時、「翠雨」のところに「青葉に降る初夏の雨」とあったのです。

ん? あれ、もしかして私・・・(^^;
なにやら不安になって、慌てて以前アップしてあった「翠雨」と言う詩をひっくり返してみると、まずい、やっぱり春の詩になっている(笑)
なんとなくイメージに、春の初めの新芽のような緑に降る雨と言うのがあって、それを書いてしまったのですが・・・ う〜む、このままでは「間違った日本語」になってしまうなあ(^^;
それに「翠雨」と言う言葉は、やはり新緑の時期にこそ似合うように思えてきます。
これはどうにもすっきりしない、と結局こっそりと、詩の中の春を思わせる言葉をいくつか変え、ようやくほっとしました(^^;

詩を書く時に、何かひとつの言葉に惹かれて、その言葉のイメージを追いかけることがあります。一応使う前には、辞書を引いたりして、意味を間違えてないかどうかもチェックしてはいるのですが、思いがけない勘違いがあったりもして(^^;

あ、わき道にそれました(^^; すみませんm(__)m
話しをもとに戻して・・・と。
私は新緑の季節が大好きです。田舎なので、少し車を走らせると、周りが山や林と言った道もあります。
色鮮やかなたくさんの緑、ひとつひとつ色合いも違えば、葉の形も違う。陽射しが当ればきらきらと輝き、雨に打たれればつややかに。様々な緑のグラデーション、それは美しい眺めです。
田舎道なのをいいことに、少しスピードを落とし、周りの緑に目をやりながら走ることもしばしば。
いつもはあまり好きではない雨ですが、緑に降る雨だけはいいかな、と思ったりする今日この頃です(笑)


平成15年5月1日

                                                        



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