Message for you
早いものですね、もう10月・・・ ニューヨークのテロ事件で、予想もしていなかった不安な社会情勢の中に投げ込まれた感があります。 あの瓦礫の下に、まだ残されている魂があるかと思うと・・・やりきれない気持ちになります。今、アメリカの人たちが口々に歌う「アメイジング・グレース」は、祈りと言うより、むしろ鎮魂の歌なのでしょうか。 報復・・・なんて殺伐とした響きがすることか。でも、大切な人たちを亡くされた方の気持ちを考えると・・・ もし、自分が同じ立場だったら、と考えると、悲しみと憤りをいったいどこにぶつけるのだろう。相手を憎まないと言える自信はありません。 ただ、その報復の先が、罪もない人達のもとにも向かうのだとすると、これはもうとんでもないことになってしまう。「命の代償に命」では、世界は滅びてしまうでしょう。 いったいこの先どうなって行くのか・・・ 考え出すと、ただただ恐怖に捕われそうになる。私たちの手の届かないところで、事態は進んでしまうのですね。 これが歴史の流れのひとつと言うのなら、人間はなんて無力なのでしょう。 来月の「Message for you」を書く頃、どうかこの不安が消え去っていますように、また平和を信じていられますように、と心から願うばかりです。 2001年10月1日 |
涼 |
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