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皐月5月・・・

5月と言うのは、とても爽やかなイメージがあります。
風薫る5月、緑の木々・・・ そして五月晴れ、青い空・・・
例によって「空の名前」の本を引っ張り出し(笑)、5月に合う名前を探してみました。

五月と付くので、てっきり5月にちなんだものだと勘違いしていたのが「五月雨」。これは昔は梅雨のことを言ったそうです。旧暦5月に降る雨。
五月雨と言うと芭蕉の「五月雨をあつめて早し最上川」と言う俳句を思い出します。
私は五月雨を、そのまんま5月の雨のことだと思っていたのですが(^^; 考えてみたら、梅雨だからこそ雨が続いて川の流れも早くなるのですよね。
「さみだれ」と言う響きはとてもきれいで風情を感じます。新緑にしとしと降る雨をイメージしてしまうのですが、どうやらこれは勘違い・・・(^^;

勘違いついでに、と言っては何ですが(笑)
その五月雨を降らせる雲を「五月雲(さつきぐも)」、この時期雨が降らなくても雲が垂れ込めて昼間でも暗いので「五月闇(さつきやみ)」。どちらもやはり梅雨の頃の言葉なのですね。
ただ、「五月晴れ」と言うのは、もともと梅雨の晴れ間のことですが、今では新暦5月の爽やかな晴天のこととなったそうです。

「八十八夜」は立春から数えて八十八日目なので、陽暦では5月の2日か3日。
5月の5日か6日は「立夏」、暦の上では夏? とっても早い気もしますが(^^;

新緑に吹く風を「薫風」、それよりもう少し強い風だと「青嵐」。いずれも緑に吹く風と言うことで私には5月の風のイメージ。新緑は4月でもいいのですが、どうしても4月は緑よりも次々と咲く花の方が目立ってしまう気がして(笑) 春の花がそろそろ終わってくると緑がいよいよ主役になる、それが5月、と言う気がしています。

爽やかな5月・・・ 気持ちも爽やかに過ごしたいものですね。

2002年5月1日
                                                        



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