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如月2月・・・

2月と言うのは、なぜか好きな月です。自分の誕生日があるから、と言うわけでもないのですが(笑)
如月と言う雅語がまた風情があります。「衣更着」とも書くそうで、これは読んで字の如し、寒さが厳しく重ね着をすると言う意味だそうです。
なるほど、たしかにこれからしばらくの時期が、一年で一番寒くなるのかもしれないのですが・・・ それでも2月と聞くと、寒さの中にひっそりと春の気配がしてきそうで、ちょっとわくわくしたりします。
そう言えば先日、探していた「空の名前」と言う本をようやく手に入れたので、その中から2月に関する言葉を拾ってみたりしました。

「節分」、これは言うまでもなく2月3日ですね。節分と言う言葉は季節の変わり目のことで、もともとは立春、立夏、立秋、立冬の前日を言ったそうですが、室町時代頃から立春前日の節分のみが重んじられるようになったとのこと。豆を蒔くのは、季節の変わり目には悪鬼や病魔が横行すると信じられていたせいなのですね。

「立春」、と言うわけで節分の翌日です(笑) 八十八夜、二百十日などは、すべて立春から数えるのだって・・・知らなかった(^^;

「雨水」、2月18か19日。雪が雨に変わり、雪や氷は解けて水になる、と言うような意味だそうです。でも実際はこの時期はとっても寒い、はずですよね。

「光の春」、なんだかとってもいい言葉だなあ、と思ったりするのですが。もともとはロシアで使われた言葉だそうです。立春を過ぎても、まだまだ寒い日があるけれど、陽の光に春の訪れを感じることがある、それが光の春。う〜ん、素敵だわ(*^^*)

「余寒」、立春を過ぎると、暦の上ではもう春なので、立春以降の寒さは冬が残していったものとして余寒と言うのだそうです。残暑の対語です。冬が残していった寒さ、冬って駆け足で通りすぎるのではなく、どうやらあちこち道草くいながら、立ち止まったりするのですね。そう考えると、ちょっとかわいい気も・・・しないかな(笑)

ふ〜ん、こうして見ると、私が2月に春の気配を感じると言うのも、まんざら気のせいだけではないのですねえ(笑) 古来から、みんなこの時期になると、たとえ寒くとも春の訪れを信じる気持ちになったわけですね。いえ、寒さが増すからこそ、なおさらもうすぐ春が来る、と言う希望を持ちたかったのかな。昔の人の豊かな季節感の現れなのかもしれません。
現代に生きる私達も、寒さに負けずに光の春を感じとりたいものですね。



2002年2月1日
                                                        



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