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長月9月・・・

残暑はまだ厳しいですが、その隙間に入り込むように、秋の気配もしてきています。
まるで、ジェットコースターに無理やり乗せられたような夏が終わり(ちなみに、私はジェットコースター類がとても苦手です)、自分の時間を取り戻す秋の訪れが嬉しく感じられる今日この頃。

夏の間、すっかり遠ざかっていた読書にも、またいそしみたいものだと思っています。
そう言えば、読みかけの「指輪物語」。3部作全9巻の最後の1巻まで読み進めて、そのままになっていました。映画「ロード・オヴ・ザ・リング」で見たキャラクターがしっかりイメージとして定着していたため、まだ映画になっていない先まで読み進んでも、頭の中に映像が浮かびます。
そろそろ大詰め、ゆっくりと読み始めようかなあと思いつつ・・・
久々に入った本屋さんで思わず手にとってしまったのは、「声に出して読みたい日本語 2」でした(^^;

これはタイトル通り、以前話題になった「声に出して読みたい日本語」の続編です。最初のもなかなか興味深かったもので、続編も買わない手はない、と(笑)
トップに登場するのは、またまた歌舞伎『白浪五人男』の中からのセリフです。
前回は弁天小僧菊之助、これはホントに読んでいて楽しかったです。粋でかっこいい! この歌舞伎を見たことのない人でも、どこかでちらっとこのシーンを目にしていたり、セリフを知っていたりするのではないかと思いますが。

「知らざあ言って聞かせやしょう・・・」から始まる、けっこう長いセリフ。その気になって、こっそりひとりでしゃべってみたりしましたっけ(笑)
実際にしゃべってみると、これが情けないほどキマらない(^^; 抑揚や間合い、キレのよさなどがどうしたらうまく行くのか、マジメに悩んだりして(笑)
で、それなりに聞こえるようになるには、やっぱり何度も声に出してみる。そうか、きっとここをこうひっぱったらいいんだ、とか、ここはもっと蓮っ葉な感じがいいのかなあ、とか・・・
自分なりにあれこれ解釈してみるのも、なかなか面白いものです。
今回は「問われて名乗るもおこがましいが・・・」で始まる日本駄右衛門のセリフです。「盗みはすれど非道はせず」なぁんてところ、キップのいい親分ぽいですねえ(笑) こういうセリフは豪快にキメないと、ね(^_-)-☆

まだぱらぱらっとめくった程度なのですが、他に目を引かれたものは、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」とか、尾崎紅葉の「金色夜叉」の名場面、「かなりや」「あおげば尊し」などの歌詞(あらためて読むと、とってもいい詩なんですねえ)、面白いのは江戸川乱歩の「怪人二十面相」の中のシーンなどなど・・・
これはぜひ、ひとりの時に声に出して読んでみたいものです(笑)

読書の秋・・・ みなさんの愛読書は何でしょう?


2002年9月1日
                                                        



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