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筑紫倭国伝

神代(下)



英彦山

英彦山

 英彦山開山伝承は、天照大神の子、天忍穂耳命(あめのおしほみのみこと)が天降った神体山であるとする。中岳・北岳・南岳からなり、伊奘冉(いざなみ)・天忍穂耳命・伊奘諾(いざなぎ)がそれぞれの峰の御神体である。「記紀」の「天孫降臨物語」は、この筑紫神話としてあった「天子降臨伝説」を元に創作されたものと考える。
 福岡県田川郡添田町英彦山


玉屋神社

玉屋神社

 英彦山49窟のひとつで玉屋窟とも、般若窟とも言う。英彦山の古い記録『彦山流記』によれば、英彦山の始まりは、この窟で恒雄という人が修業した事によるとしている。また、天孫の邇邇芸尊(ににぎのみこと)は高天原のこの窟で降生したとする、伝説の霊地でもある。
 福岡県田川郡添田町英彦山


高木神社

高木神社

 高天原に天御中主神・高皇産霊神・神皇産霊神が全てを作り出す最初の神として現れた。この高皇産霊神を祭るのが高木神社である。天孫の邇邇芸尊(ににぎのみこと)は、「高木の神」の「豊葦原の水穂の国を治めよ」との命令により降臨する。
 福岡県田川郡添田町津野


天道神社

天道神社

祭神 大日孁貴命(おおひるめむちのみこと)
 大日孁貴命は天照大神のことでこの神社の祭神である。創建年代は定かでないが藤原純友の乱(941年)の時、源満仲がここで祈願をし純友軍を撃滅したとする伝えがあることから、これ以前から存在した。「天道」はここの地名であるが、大分(だいぶ)から英彦山へと通ずる道沿いである。
 福岡県飯塚市天道


和多都美神社

和多都美神社

祭神、彦火々出見尊 豊玉姫命
 海神である豊玉彦尊には一男二女の神があり、男神は穂高見尊、二女神は豊玉姫命・玉依姫命という。ある時、彦火々出見尊は失った釣り針を探して、この宮に滞在すること三年、そして豊玉姫を娶り妻とした。海幸彦・山幸彦の伝説の地である。
 長崎県対馬市豊玉町仁位字和宮