更新 

筑紫倭国伝

新羅出兵(1)



大己貴神社

大己貴神社

 神功皇后は諸国に命じて船舶と兵を集めようとしたが、兵が集まらなかった。そこで大三輪の神社を建て、刀矛を奉ると、軍兵が自然に集まったと書紀は伝えている。大己貴(おおなむち)神社は、大神神社とも言い、地元の人は「おんがさま」と呼ぶ。
 福岡県朝倉郡筑前町弥永


帆柱山

帆柱山

 神功皇后が、朝鮮半島に渡航のための船の帆柱をこの山から切り出したので、帆柱山の名になったとする伝承がある。山頂からは北九州市街、遠賀平野、玄界灘が一望できる。
 福岡県北九州市八幡西区市瀬


宮地嶽神社

宮地嶽神社

祭神、息長足比売命 勝村大神 勝頼大神
 神功皇后が渡韓の折、宮地嶽の山上に天神地祇を祭り、航交・勝運を祈念したことに始まると言われている。奥之宮一帯の古墳から出土した天冠・瑠璃壷・馬具類・太刀等は重要国宝に指定されている。
 福岡県福津市宮司


織幡神社

織幡神社

祭神、武内宿祢、住吉大神、志賀大神
 万葉集に「ちはやふる金の岬を過ぬとも我は忘れじ志賀の皇神」と歌われた鐘崎の岬に鎮座し、延喜式にも記された神社で、境内に武内宿祢の沓塚がある。武内宿祢は神功皇后と相談し、軍船に立てる赤白の軍旗を、この地で織ったことから織幡神社と称する。
 福岡県宗像市鐘崎


鏡山大神社

鏡山大神社

祭神、神功皇后 仲哀天皇
 神功皇后が新羅出兵の途路、この岡に天神地祇を祭り、必勝を祈願し、神功皇后の御魂を鎮めた鏡を奉ったとする。岡の西側に河内王陵墓があるが、宮内庁管理で立ち入ることは出来ない。
 福岡県田川郡香春町高野


志賀島

志賀島

 博多湾の出入口を占める志賀島には、数多くの神功皇后伝説がある。島名、島内地名の「勝馬」「弘」「叶の浜」、志賀海神社の竹林など、ここでいちいち説明できないほど数が多い。万葉と金印の島でもある。
 福岡県福岡市東区志賀島


小戸大神宮

小戸大神宮

 伊耶那岐(いざなぎ)の神が黄泉(よみ)の国から帰り「みそぎ」をしたとする伝説の地で、警固三神・志賀三神・住吉三神・天照大神などが出現したとする由緒の地である。境内には神功皇后の休憩安産石があり、前の磯には朝鮮半島出兵にちなむ「お膳立て岩」がある。
 福岡県福岡市西区小戸