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筑紫倭国伝

帰路(3)



大分(だいぶ)八幡宮

大分八幡宮

 宇佐八幡宮の本宮であり、箱崎八幡宮の元宮であるとされる大分八幡宮の神殿裏山は、皇室古墳推定陵になっている。境内には応神天皇の産湯の井戸というものもあり、古代史を考える上でこの社の存在は見落とせない。
 福岡県飯塚市大分


太祖宮

太祖宮

祭神 伊奘諾尊(いざなぎのみこと)
 若杉山山頂に鎮座し創建年代は不詳であるが、神功皇后が三韓出兵の際に祈願し、凱旋の後、当宮を改めて造らせ、香椎の綾杉を分けてこの山に植えたとする。
 福岡県粕屋郡篠栗町若杉山


 


稲築八幡宮

稲築八幡宮

 神功皇后一行が都に帰る途中、この地に寄った時、急なことだったので、人々は稲束を敷いて座敷を作り、お迎えして喜ばれた。その故地に八幡神を勧請して祭ったのがこの神社だといわれる。稲築(いなつき)の地名の由来になっている。
 福岡県嘉麻市漆生


 


曩祖(のうそ)八幡宮

曩祖八幡宮

 曩祖(のうそ)とは祖先の意味である。神功皇后は老楠大杉うっそうと空にそびえるこの杜に、祭壇を設け曩祖の神霊を祀り、戦捷奉告の祭典を執り行った。
 福岡県飯塚市宮町


 


綱分(つなわき)八幡宮

綱分八幡宮

祭神、応神天皇 仲哀天皇 神功皇后
 「延喜式」兵部省の項に出ている筑前国綱別駅はこの地、綱分であるとされている。神功皇后が都に帰る途中、天神地祇を祀ったとする。遠賀川支流の庄内河内十三村の惣社であった。
 福岡県飯塚市綱分


 


日若神社

日若神社

祭神、伊邪那伎命 須佐之雄命 闇雄神
 神功皇后の帰途、ここを通り、霊泉の立派なことに感激され、皇子と共に息災延命を祈願し、禊をした霊場とされている。地名の多田は皇后がこの地は「ただならぬところ」と言ったことからきていると言う。綱分八幡宮のお汐井採り場となっている。
 福岡県飯塚市多田