★星空を見上げてみよう★ 天文現象カレンダー |
このページはめずらしい天文現象、見頃の天体など 夜空を見上げるきっかけとなる情報をお知らせします。 この欄以下の画像(表形式)は回線等の状態により、 |
天文現象カレンダーバックナンバー |
2001年10〜12月天文現象カレンダー | ||||||||||
空気が澄みわたり、空が高く感じられるようになってきました。読書の秋、芸術の秋、食欲の秋・・・いろいろな秋がありますが、私たち星好きにとっては、星空の秋がというのがぴたっりですね。 それでは、秋から冬の夜空を見上げてみましょう。天頂付近には大きな四角形が輝いています。これが秋の四辺形ともいわれるペガサス座の四辺形です。W字型のカシオペア座も目を引く存在です。カシオペア座が見つかったら、そこから天の川にそって目を東に向けてみましょう。アンドロメダ大星雲で有名なアンドロメダ座、ペルセウス座、ぎょしゃ座、おうし座、ふたご座が輝いています。今シーズンのおうし座には土星が、ふたご座には木星があってとても賑やかです。 東の空には一際目を引く冬の星座、オリオン座が輝いています。その右肩にあたる位置に赤く輝く1等星、オリオン座α星ペテルギウス、こいぬ座α星プロキオン、全天一の明るさを誇るおおいぬ座のα星シリウスがつくる三角形が冬の大三角形です。今年はふたご座にある木星が加わり冬の大三角が冬のダイヤモンドとなっています。 夏から大きな天文現象が続いていますが、秋から冬にかけても大きな天文現象が目白押しです。まず8月の木星食に引き続き土星食が10月8日に見られます。そして極めつけは大出現が予想されているしし座流星群です。この流星群は33年ごとに大出現し、流星雨が降ることで有名な流星群で、過去1799年、1833年、1866年、1966、1998〜1999年に大流星雨が見られました。2001年11月19日には日本を含むアジア地域で1時間あたり数万個という大出現がおこると予想されています。もし大出現が起こればその美しい光景は一生の思い出になることが間違いありません。ぜひご家族でご覧ください。
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2001年 |
2001-10-1 仲秋の名月 |
2001-10-2![]() |
2001-10-8 土星食 ![]() ![]() ![]() ![]() 潜入は札幌で03時31分、仙台で03時49分、出現は札幌で04時33分、仙台で03時08分です。福島県福島市、新潟県長岡市、石川県七尾市、壱岐諸島、対馬を結ぶ線より以南では、土星食とはなりませんが、土星が月に接近する様子が見られます。再接近の時刻は東京で03時54分、大阪で03時43分、福岡で03時29分、那覇で03時12分となります。 望遠鏡を持っている方は輪の開いた土星が月に隠されるようすをぜひ楽しんでください。 |
2001-10-08![]() りゅう座γ流星群(ジャコビニ)が極大 りゅう座γ流星群(ジャコビニ)は13年ごとに活発な活動を見せるのですが、その他の年にはほとんど出現が見られないので、今年はあまり期待できません。1998年がその年にあたりました。しかし流星の予報は天気予報よりはるかにあてになりません。注意が必要です。今年は残念ながら下弦前の月明かりがあり最悪の条件となります。輻射点は北極星のあるこぐま座のすぐ隣、りゅう座の頭付近にあります。北の空が開けた観測地で観望するとよいでしょう。特集記事バックナンバーもご覧ください。 |
2001-10-10![]() |
2001-10-17![]() |
2001-10-21![]() オリオン座流星群が極大 オリオン座流星群は非常に早く明るい流星が多いことで有名な流星群です。輻射点はオリオン座北部付近にあります。出現は1時間に10個程度です。今年は月明かりもなく最高の観測条件です。 |
2001-10-23 火星と月が接近 ![]() 夕方の南西の空で地球から遠ざかりつつある火星と月齢6.7の月が4.5°ほどにまで接近します。0.0等で赤く輝く火星と上弦前の月が輝く姿は印象的な光景となるでしょう。 |
2001-10-24![]() |
2001-10-30 水星が西方最大離角 水星や金星などの内惑星は太陽の近くを周回しているため、明け方が夕方の空にしか見られません。この日、水星は、太陽の西側、18.5°ともっとも離れ見やすくなり、明け方の東の空に半月状に欠けて見えます。水星は、見かけ上、太陽から最大離角でも18゜〜28゜程度しか離れないため、肉眼では日の出前あるいは日没後のわずかな時間しか見ることができませんので、この時が水星を見るチャンスとなります。水星の明るさは-0.5等級です。 |
2001年11月 |
2001-11-1![]() |
2001-11-03 おうし座流星群(南群)が極大 おうし座流星群は出現も少なく、ピークもはっきりしない流星群ですが、ゆっくりと流れる経路の長い流星が多いのが特徴です。10月下旬から1ヶ月間程度出現しますが、1時間当り多くても10個程度の出現しか見られません。ピークは11月3〜10日ごろとはっきりしません。輻射点の位置により南群と北群に分類されます。南群は、有名なスバルの近く、北群はくじら座よりに輻射点があります。 この流星群はエンケ彗星が母彗星だといわれています。 |
2001-11-4 土星食 ![]() 10月8日に引き続き、土星が月に隠される現象が福岡以北で見られます。ただし現象が起こるのは午前8時頃と白昼のうえ、地平線高度も低いので、見るのは難しいでしょう。望遠鏡を持っている方は挑戦してみてください。 |
2001-11-8![]() |
2001-11-12 水星・金星と月が接近 ![]() ![]() 明け方の東の空で月齢28の新月前の月と、明けの明星である金星、水星が接近します。-3.9等で輝く金星と-0.8等で輝く水星が三日月に接近する姿はとても美しく印象的な光景となるでしょう。月との離角は、水星が6°弱、金星が4°弱です。低空での現象なので東の空が開けた場所で観望するとよいでしょう。 |
2001-11-12 おうし座流星群(北群)が極大 11月3日のおうし座流星群(南群)の説明を参照してください。 |
2001-11-15![]() |
2001-11-17〜19 しし座γ流星群が極大 ![]() ![]() ![]() ![]() しし座γ星付近に輻射点がある流星群で、母彗星はテンペル・タットル彗星です。33年ごとに大出現し、流星雨が降ることで有名な流星群で、過去1799年、1833年、1866年、1966、1998〜1999年に大流星雨が見られました。特に1999年のヨーロッパ〜アフリカ地域での大出現の映像はNHKなどで放映され記憶に新しいところです。 2001年11月19日には日本を含むアジア地域で1時間あたり数万個という大出現がおこるとデビット・アッシャ博士により予想されています。今年は月明かりもなく最高の条件でこの流星群を楽しめます。ぜひご家族揃ってこの世紀の天体ショー、しし座流星群をお楽しみください。 詳しくは、流星シャワーを体験しよう★しし座流星群2001特集をご覧ください。 |
2001-11-23![]() |
2001年12月 |
2001-12-1![]() |
2001-12-4 土星が衝 外惑星が、地球から見て太陽の反対側に位置して、太陽−地球−外惑星と並ぶときを衝(しょう)といいます。土星はこの日、衝となり、ほぼ一晩中観測することができ、もっとも観望に適した時期と言えます。 |
2001-12-8![]() |
![]() ふたご座α星流星群が極大 ![]() ![]() ふたご座α流星群は夏のペルセウス座γ流星群に匹敵するメジャーな流星群で、毎年12月7日〜12月18日に活動し、極大時には1時間あたり50個程度の出現が見られます。この流星群は明るいものが多いのが特徴で、暗い星空のもとではもちろん、街明かりのある都会地でも観測できるでしょう。輻射点はふたご座α星カストルのすぐちかくで、一晩中観望できます。今年は月明かりもなく最高の条件でこの流星群を楽しめるでしょう。 |
2001-12-15![]() |
2001-12-22 こぐま座β星流星群が極大 こぐま座β流星群は、毎年12月17日〜24日に活動する流星群で、出現数は少ないものの、突発的な出現が見られることで知られています。前回は1980年12月22日に、ヨーロッパで1時間あたり50個程度の出現がありました。今年は夜半前まで月明かりがあるもののそれ以降は月も沈み好条件です。輻射点は北の空に位置するため周極となり、一晩中観望できます。この流星群の母彗星はタットル彗星です。 |
2001-12-23![]() |
2001-12-30![]() |
![]() 半影月食 ![]() 地球の影には半影と本影があり、本影に月が入ると皆既月食、半影の場合は半影月食となります。この日、月は地球の半影をかすめ、半影月食が起こります。しかし半影月食はとても淡い現象なので注意深く見ないとわからないかもしれません。月食の始まりは17時25分、最大は19時29分、終わりは21時33分です。 |