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★星空を見上げてみよう★
天文現象カレンダー

 

このページはめずらしい天文現象、見頃の天体など
夜空を見上げるきっかけとなる情報をお知らせします。

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天文現象カレンダーバックナンバー

2002年1月〜3月天文現象カレンダー
 あけましておめでとうございます。新世紀でわいた西暦2001年はあっというまに通り過ぎ、西暦2002年となりました。時の流れはほんとうに速いものです。昨年末に交通事故により入院となり星空GALLERYの更新をはじめメールへのお返事などが遅れみなさまにたいへんご迷惑をおかけしました。本年はこのようなことのないようがんばりたいと思います。引き続き星空GALLERYをよろしくご愛護のほどお願いいたします。

 昨年の天文界は1月10日の皆既月食にはじまり、6月の火星大接近、アフリカ皆既日食、そして8月,10月におこった木星食、土星食、極めつけはデビット・アッシャ博士の予想通り11月19日に大出現したしし座流星群など、天文現象の当たり年でした。本年も多くの天文現象が起こります。代表的なものをあげると、昨年に引き続き1月に木星食が、1月と3月に土星食がおこります。4月の小惑星パンドラによるふたご座の1等星ポルックスの食、5月の夕空で見られる水、金、火、木、土星の集合、6月に全国で見られる部分日食などです。今年のしし座流星群はあいにくの満月ですが、アメリカで大出現するという予報がデビット・アッシャ博士により発表されています。昨年見逃した人は旅行する価値があるかもしれません。今からわくわくしてしまいますね。

 それでは2002年冬の星空案内をはじめましょう。
 夕方の南の空には、ふたご座、オリオン座、おおいぬ座など冬の代表的な星座達がにぎやかに輝いています。空の暗いすばらしい星空の元では、冬の天の川も楽しめるでしょう。力強い夏の天の川に比べて、冬の天の川は淡く目立たない存在ですが、冬の透明度の高い空では思ったよりも美しく輝いて見えるものです。ぜひみなさんも冬の天の川を眺めてみてくださいね。またこの時期は南の空地平線ぎりぎりに輝くカノープスをみるチャンスです。南の開けた観測地が見つかったら、ぜひ探してみてください。カノープスはおおいぬ座のシリウスに次いで全天2位の明るい恒星ですが、日本からは、南中時に南の地平線すれすれにしか見えません。中国では「南極老人星」と呼ばれ、この星を見ることができると長生きができると言い伝えられています。
 夜半過ぎ頃の東の空には、しし座やおおぐま座、おとめ座などの春の代表的な星座が見られます。明方前の東の空にはすでに夏の星座であるさそり座も顔を出し、冬の寒さに震えながら輝く、アンタレスも印象的です。

 それではみなさん風邪をひかないようしっかり防寒して冬の星空を楽しんでください。
2002年2月12日午後22時頃の星空(東京)
2002年2月12日午後22時頃の星空(東京)


日付の右側の
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star できれば、見ておきたい天文現象
starstar 必ず、見ておきたい天文現象
starstarstar これを見のがすと、あなたは、後悔の念に苛まれ、まっとうな人生を送ることができなくなるでしょう
starstarstarstar 一生に一度見れるかどうかの世紀の天体ショー!
ご意見、ご要望、ご質問など、メールにてご連絡ください。

 

2002年1月
2002-1-1starstar
21世紀最初の初日の出
各地での日の出の時間はおよそ以下のとおりとなります。
札幌07時06分、東京06時51分、大阪07時05分、福岡07時23分
2002-1-1
木星が衝
外惑星が、地球から見て太陽の反対側に位置して、太陽−地球−外惑星と並ぶときを衝(しょう)といいます。木星はこの日、ふたご座で衝となり、ほぼ一晩中観測することができ、もっとも観望に適した時期と言えます。
2002-1-4
しぶんぎ座流星群(りゅう座ι星流星群)が極大
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 しぶんぎ座流星群は、りゅう座ι星付近に放射点がある流星群で、夏のペルセウス座γ流星群、冬のふたご座流星群に匹敵するメジャーな流星群です。毎年1月1日〜1月5日に活動し、極大時には1時間あたり80個程度の出現が見られます。
 今年は下弦前の月明かりが邪魔となりあまり条件がよくありません。
2002-1-6
上弦下弦
2002-1-12
水星が西方最大離角
 水星や金星などの内惑星は太陽の近くを周回しているため、明け方が夕方の空にしか見られません。この日、水星は、太陽の東側、19°ともっとも離れ見やすくなり、夕方の西の空に半月状に欠けて見えます。水星は、見かけ上、太陽から最大離角でも18゜〜28゜程度しか離れないため、肉眼では日の出前あるいは日没後のわずかな時間しか見ることができませんので、この時が水星を見るチャンスとなります。水星の明るさは-0.6等級です。
2002-1-13
新月新月
2002-1-22
上弦上弦
2002-1-25
土星食
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 1月25日の明け方の西の空低くで土星が月齢11.1の月に隠されるという珍しい現象が西日本で見られます。
 潜入・出現時刻は、大阪で01時56分/02時23分(高度14〜9°)、福岡で01時49分/02時30分(高度19〜11°)、鹿児島で01時48分/02時34分(高度19〜9°)、那覇で01時45分/02時43分(高度21〜8°)です。
 千葉県〜福井県を結ぶ限界線以北では、土星食とはなりませんが、土星が月に接近する様子が見られます。再接近の時刻は札幌で02時02分(高度11°)、 仙台で02時06分(高度9°)、東京で02時09分(高度8°)です。
 地平高度が低く見るのは難しいかもしれませんが、望遠鏡を持っている方は輪の開いた土星が月に隠されるようすをぜひ楽しんでください。

土星食土星食

2002-1-27
木星食
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木星食 1月27日の明け方の西の空低くで木星が沈みゆく月齢13.2の月に隠されるという珍しい現象が仙台以北で見られます。
 潜入・出現時刻は、札幌で04時53分/05時23分(高度4°〜地平下)、仙台で05時08分/05時24分(地平下)です。
 仙台以南では、木星食とはなりませんが、木星が月に接近する様子が見られます。再接近の時刻は東京で05時17分(地平下)、大阪で05時20分(地平下)、福岡で05時23分(高度2°)、鹿児島で05時25分(高度1°)です。
 地平高度が低く見るのは難しいかもしれませんが、望遠鏡を持っている方はガリレオ衛星を引き連れた木星が沈みゆく月に隠されるようすをぜひ楽しんでください。
2002-1-29
満月満月

 

2002年2月
2002-2-4
上弦下弦
2002-2-12
新月新月
2002-2-20
上弦上弦
2002-2-22
水星が西方最大離角
 水星や金星などの内惑星は太陽の近くを周回しているため、明け方が夕方の空にしか見られません。この日、水星は、太陽の東側、26°ともっとも離れ見やすくなり、夕方の西の空に半月状に欠けて見えます。水星は、見かけ上、太陽から最大離角でも18゜〜28゜程度しか離れないため、肉眼では日の出前あるいは日没後のわずかな時間しか見ることができませんので、この時が水星を見るチャンスとなります。水星の明るさは0.1等級です。
2002-2-27
満月満月

 

2002年3
2002-3-6
上弦下弦
2002-3-14
新月新月
2002-3-19
池谷・張彗星が近日点通過
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池谷・張彗星 2月1日に発見された「池谷(いけや)・張(チャン)彗星」がこの日、太陽にもっとも近づきます。くじら座で9等で発見された同彗星は、その後しだいに北上して、3月に入る頃にうお座に入り、3月下旬にはうお座の北部で4.0等に達すると予測されています。月の明るさがやや邪魔になりますが、日没後の西空にしばらく見えるでしょう。その後はしだいに暗くなりながら、3月31日にはアンドロメダ座ベータ星をかすめてさらに北に進み、「カシオペヤ」座に達します。地球にもっとも近付くのは4月28日の0.409天文単位です。久しぶりの肉眼彗星となりそうな池谷・張彗星をぜひご覧になってください。
 左図は3月1日から1日おきの位置を星図上にプロットしたもの。日付の左の数字は推算した光度(41は4.1等級)
(参考文献:国立天文台天文ニュース)
2002-3-20
土星食
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 1月25日につづき、3月20日の夕方の西の空で土星が月齢6.4の月に隠されるという珍しい現象が関東〜中部〜壱岐を結ぶ線より 北側で見られます。
 潜入・出現時刻は、札幌で19時17分/20時22分(高度46〜34°)、仙台で19時31分/20時17分(高度45〜36°)、東京で19時46分/20時04分(高度43〜39°)です。
 下図のように南限界線以南では、土星食とはなりませんが、土星が月に接近する様子が見られます。再接近の時刻は大阪で19時49分(高度46°)、 福岡で19時40分(高度52°)、鹿児島で19時41分(高度52°)、那覇で19時36分(高度56°)です。
 望遠鏡を持っている方は輪の開いた土星が月に隠されるようすをぜひ楽しんでください。

土星食土星食

 

2002-3-22
上弦上弦
2002-3-29
満月満月

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