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★星空を見上げてみよう★
天文現象カレンダー

 

このページはめずらしい天文現象、見頃の天体など
夜空を見上げるきっかけとなる情報をお知らせします。

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天文現象カレンダーバックナンバー

2001年7〜9月天文現象カレンダー
 うっとおしい梅雨があけるといよいよ夏本番。海や山など自然に親しむ機会がふえる季節です。みなさんは街から遠く離れた大自然の中、ふと満天の星空に気づいたとき、時間を忘れて星空に見入ったことはないでしょうか?星空には人を引きつける不思議な魅力がありますね。

 それでは、夏の夜空を見上げてみましょう。天をかける橋のように天空を横切る天の川のなか、天頂付近に輝く、はくちょう座のα星デネブ、こと座のα星ベガ、わし座のα星アルタイルが作る大きな三角形がまず目につきます。これが夏の大三角です。そして天の川の流れに沿って南に視線を移すと、天の川のなかでもひときわ濃い中心部にたくさんの星雲星団をしたがえ輝くいて座の南斗六星、南の空を這うように進むさそり座とさそり座の1等星アンタレスと赤さを競い輝く火星が目立ちます。
 今年の夏の空はとても賑やかですが、それだけではなく天文現象も目白押しです。まず7月5日の部分月食、そして毎年恒例のペルセウス座γ星流星群、そして極めつけは57年ぶりという8月16日の木星食です。月や惑星同士の接近も多く見られます。この夏のスケジュールを考えるだけでも、何だか楽しくなってくるようです。
2001年7月21日午後23時頃の星空(東京)
2001年7月21日午後23時頃の星空(東京)


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star できれば、見ておきたい天文現象
starstar 必ず、見ておきたい天文現象
starstarstar これを見のがすと、あなたは、後悔の念に苛まれ、まっとうな人生を送ることができなくなるでしょう
ご意見、ご要望、ご質問など、メールにてご連絡ください。

 

2001年7月
2001-7-5
部分月食
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 1月10日の皆既月食に続き、今年2度目の月食が7月5日〜6日にかけて見られます。とはいっても今回の月食は月の上半分ほどが欠ける部分月食です。5日22時35分にはじまった月食は23時55分に食の最大となり、翌01時15分に終了します。1月10日の皆既月食はあいにくの天候で見られなかった人が多いと思います。今回の月食も梅雨真っ盛りのなかでの現象ですが、梅雨の晴れ間を狙って観測してみてください。
2001-7-6
満月満月
2001-7-10
水星が西方最大離角
 水星や金星などの内惑星は太陽の近くを周回しているため、明け方が夕方の空にしか見られません。この日、水星は、太陽の西側、21°ともっとも離れ見やすくなり、明け方の東空に半月状に欠けて見えます。水星は、見かけ上、太陽から最大離角でも18゜〜28゜程度しか離れないため、肉眼では日の出前あるいは日没後のわずかな時間しか見ることができませんので、この時が水星を見るチャンスとなります。水星の明るさは+0.4等級です。
2001-7-14
下弦下弦
2001-7-15
金星と土星が接近
starstar
 明け方の東北東の空で金星と土星が1°弱ほどにまで接近します。-4.1等の金星と0.0等の土星が並び輝く姿はとても印象的な光景となるでしょう。
2001-7-18
月と土星と金星が接近
starstar
 15日に接近した土星と金星が、この日、月に接近します、朝焼けの中、月例6の細い月と両惑星が接近して輝く姿はとても美しく印象的な光景となるでしょう。
2001-7-21
新月新月
2001-6-20
火星とアンタレスが接近
star
 2001年6月22日に地球との再接近を終え遠ざかりつつある火星とさそり座α星アンタレスがこの日に約5°ほどまで接近します。アンタレスは明るさは1等ほどで赤く輝く赤色巨星です。「アンチアーレス・火星に対抗するもの」を意味するアンタレスと火星がその赤さを競う姿は興味深い光景となるでしょう。
2001-7-27
上弦上弦
2001-7-29
みずがめ座δ流星群が極大star
 みずがめ座δ星近くに輻射点がある流星群で、日本からは輻射点の地平高度があまり高くならないため、極大事に1時間に10個程度の流星が見られる程度です。今年は上弦過ぎの月があるため、夜半過ぎに観測するのがよいでしょう。

 

2001年8月
2001-8-4
満月満月
2001-8-6
金星と木星が接近
starstar
 明け方の東北東の空で金星と木星が1°強ほどにまで接近します。-4.0等の金星と-2.0等の木星が並び輝く姿はとても印象的な光景となるでしょう。
2001-8-12
ペルセウス座γ星流星群が極大starstar
 ペルセウス座に輻射点を持つ流星群で、7月末から約1ヶ月間も活動し、ほとんど一晩中、明るくて痕を残す長経路の流星を楽しむことができます。8月13日午前1時頃の極大期には、1時間に40〜50個の流星を見ることができるでしょう。この流星群の母彗星はスイフトタットル彗星です。
 残念ながら2001年は極大日に下弦の月があるためあまりよい条件とはいえません。詳しくは、夏の天の川・流れ星特集をご覧ください。
2001-8-12
下弦下弦
2001-8-16
木星食
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Jupiter_eclipse.jpg (15205 バイト) 8月16日の明け方の東の空で木星が月に隠されるという珍しい現象が起こります。夜間おこったものとしては、前回は1994年2月9日と57年ぶり、次回は2034年10月26日と33年後なってしまいます。
 潜入は札幌で03時19分、東京で03時02分、大阪で03時02分、福岡で03時03分、那覇で02時53分となり、出現は札幌で04時03分、東京で03時58分、大阪で03時54分、福岡で03時51分、那覇で03時45分となります。木星は見かけの大きさが大きく、全部出入りするのに1分ほどかかります。木星のガリレオ衛星も次々と隠されますので、望遠鏡を持っている方はぜひそのようすを楽しんでください。(右図には東京の経路のみにガリレオ衛星の位置を示しました。)
2001-8-19
新月新月
2001-8-26
上弦上弦

 

2001年9月
2001-9-3
満月満月
2001-9-10
月と土星が接近
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 23時頃、月齢22.5の下弦の月と土星が東北東の地平線近くで1°ほどまで接近します。地平線下で土星食がおこりますが、残念ながら北アメリカ方面でしか見られません。日本では2001年10月8日に仙台以北で土星食が見られます。
2001-9-11
下弦下弦
2001-9-13
月と木星が接近
star
 0時頃、月齢24.5の下弦過ぎの月と木星が東北東の地平線近くで3°弱ほどまで接近します。北アメリカ方面では木星食がおこります。
2001-9-17
新月新月
2001-9-19
水星が東方最大離角
 水星や金星などの内惑星は太陽の近くを周回しているため、明け方が夕方の空にしか見られません。この日、水星は、太陽の東側、26.5°ともっとも離れ見やすくなり、夕方の西の空に半月状に欠けて見えます。水星は、見かけ上、太陽から最大離角でも18゜〜28゜程度しか離れないため、肉眼では日の出前あるいは日没後のわずかな時間しか見ることができませんので、この時が水星を見るチャンスとなります。水星の明るさは+0.1等級です。
2001-9-24
上弦上弦

 


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