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★星空を見上げてみよう★
天文現象カレンダー

 

このページはめずらしい天文現象、見頃の天体など
夜空を見上げるきっかけとなる情報をお知らせします。

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天文現象カレンダーバックナンバー

2001年1〜3月天文現象カレンダー
 西暦2001年を迎え、ついに子供の頃の未来の象徴であった21世紀となりました。新たな世紀のスタートの年が有意義な年となるようがんばりたいと思います。本年も星空GALLERYをよろしくご愛護のほどお願いいたします。

 それでは21世紀最初の星空案内をはじめましょう。
 夕方の南の空には、ふたご座、オリオン座、おおいぬ座など冬の代表的な星座達がにぎやかに輝いています。空の暗いすばらしい星空の元では、冬の天の川も楽しめるでしょう。力強い夏の天の川に比べて、冬の天の川は淡く目立たない存在ですが、冬の透明度の高い空では思ったよりも美しく輝いて見えるものです。ぜひみなさんも冬の天の川を眺めてみてくださいね。またこの時期は南の空地平線ぎりぎりに輝くカノープスをみるチャンスです。南の開けた観測地が見つかったら、ぜひ探してみてください。カノープスはおおいぬ座のシリウスに次いで全天2位の明るい恒星ですが、日本からは、南中時に南の地平線すれすれにしか見えません。中国では「南極老人星」と呼ばれ、この星を見ることができると長生きができると言い伝えられています。
 夜半過ぎ頃の東の空には、しし座やおおぐま座、おとめ座などの春の代表的な星座が見られます。明方前の東の空にはすでに夏の星座であるさそり座も顔を出し、冬の寒さに震えながら輝く、アンタレスも印象的です。
 21世紀最初の年はビックな天文イベントが目白押しです。1月10日の皆既月食をはじめ、4月26日の木星と土星と月の接近、6月21日のアフリカでの皆既日食、7月5日の部分月食、8月16日の木星食、10月8日の土星食、11月17日〜19日に出現されると予報されているしし座流星群による流星雨などです。今からわくわくしてしまいますね。
2001年2月15日午後10時頃の星空(東京)
2001年2月15日午後10時頃の星空(東京)


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star できれば、見ておきたい天文現象
starstar 必ず、見ておきたい天文現象
starstarstar これを見のがすと、あなたは、後悔の念に苛まれ、まっとうな人生を送ることができなくなるでしょう
ご意見、ご要望、ご質問など、メールにてご連絡ください。

 

2001年3月
2001-3-3
上弦上弦
2001-3-7
火星とアンタレスが接近
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 2001年6月22日に約2年2ヶ月ぶりに地球との接近(近日点)を迎える火星とさそり座α星アンタレスがこの日に約5°ほどまで接近します。アンタレスは明るさは1等ほどで赤く輝く赤色巨星です。「アンチアーレス・火星に対抗するもの」を意味するアンタレスと火星がその赤さを競う姿は興味深い光景となるでしょう。
2001-3-10
満月満月
2001-3-11
水星が西方最大離角
 水星や金星などの内惑星は太陽の近くを周回しているため、明け方が夕方の空にしか見られません。この日、水星は、太陽の西側に27.5°ともっとも離れ見やすくなります。光度は0.2等で明け方の東空に半月状に欠けて見えます。
 水星は、見かけ上、太陽から最大離角でも18゜〜28゜程度しか離れないため、肉眼では日の出前あるいは日没後のわずかな時間しか見ることができませんので、この時が水星を見るチャンスとなります。
 月面のクレータにも名前がついている天文学者のコペルニクスは生涯、水星を見たことがなかったという逸話が残っているほどです。
2001-3-17
下弦下弦
2001-3-25
新月新月
2001-3-29〜30starstar
月が木星・土星に接近
 夕方の西の空で、月齢4〜5程の三日月と29日に土星が翌30日に木星と次々に接近します。夕焼け空の中に明るく輝く木星・土星と、おうし座の散開星団、すばる、ヒアデス星団などをバックに三ケ月が移動していく様子はとても美しく、興味深い光景となるでしょう。29日〜30日にかけて接近しますが、その日をはさんで数日観察を続けてみると月と惑星達の運動がよくわかります。

 

2001年2月
2001-2-1
上弦上弦
2001-2-3
おうし座δ1星の掩蔽(えんぺい)
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 夕方頃、おうし座のヒヤデス星団に上弦過ぎの月が接近し通過します。このときヒヤデス星団内に位置するδ1星(3.9等)が月に隠される様子が北日本方面で見られます。(その他の地方では月のすぐ南側を通過します。)このように星が月に隠される現象を掩蔽(星食)といいます。月が眩しく暗い星が見づらいため観察には双眼鏡を用意するとよいでしょう。γ1星が月に隠される時刻(潜入)は17時10分(札幌)、月の背後から現れる時刻(出現)は17時50分(札幌)です。前後15分程度の余裕も持って観察するとよいでしょう。なおδ1星は月の影の部分から隠され、明るい部分から出現します。
2001-2-4〜5日
おうし座ζ星の掩蔽(えんぺい)
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 2月5日未明におうし座の角の一本にあたるζ星(3.0等)が月に隠される様子が全国で見られます。今回の掩蔽されるζ星はδ1星より明るく見やすいですが、月が眩しく暗い星が見づらいためやはり観察には双眼鏡が必要となるでしょう。掩蔽される時間は以下の通りです。なおζ星は月の影の部分から隠され、明るい部分から出現します。
○札幌:(潜入)01時11分(出現)02時01分
○東京:(潜入)01時15分(出現)02時13分
○大阪:(潜入)01時14分(出現)02時14分
○福岡:(潜入)01時12分(出現)02時13分
○那覇:(潜入)01時24分(出現)02時13分
2001-2-8
満月満月
2001-2-15
下弦下弦
2001-2-22
金星が最大光度
 先月17日に東方最大離角を迎えた金星が最大光度となります。この時の金星の明るさは-4.6等級で、夕方の西の空に宵の明星として輝いています。
2001-2-23
新月新月
2001-2-26〜27starstar
月が金星に接近
 夕方の西の空で、月齢3〜4程の三日月と金星が接近します。離角は約12〜14度ほどありますが、夕焼け空の中に最大光度を迎えたばかりで-4.6等に輝く金星と月の姿はとても美しい光景となるでしょう。26日〜27日にかけて接近しますが、その日をはさんで数日観察を続けてみると月と金星の運動がよくわかり興味深いでしょう。

 

2001年1月
2001-1-1starstar
21世紀最初の初日の出
各地での日の出の時間はおよそ以下のとおりとなります。
札幌07時06分、東京06時51分、大阪07時05分、福岡07時23分
2001-1-3
上弦上弦
2001-1-4
しぶんぎ座流星群(りゅう座ι星流星群)が極大
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 今年は上弦過ぎの月がありますが、夜半過ぎには月も沈みので影響はないでしょう。極大が予報されている1月4日頃には、輻射点は北の空に低いので北の視界が充分開けた場所を探してください。なお流星群は輻射点が地平線下にある時は出現は見られません。輻射点の昇る1月4日午後10時過ぎから翌朝の明方にかけて観望するとよいでしょう。輻射点の位置は上星図を参照してください。
2001-1-10
満月満月
2001-1-10
皆既月食
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 昨年の7月からほぼ半年ぶりに皆既月食が見られます。眩しい光を放つ満月が地球の落とした影によりほんのり赤くそまり、ぽっかりと夜空に浮かぶ神秘的な光景を、ぜひお楽しみ下さい。また今回の皆既月食は欠けた状態のまま月が沈む「月没帯食」となります。美しい風景とともに月食の経過を楽しんでください。
 詳しくは特集ページをご覧ください。
皆既月食特集(2001/01/10)
2001-1-16
下弦下弦
2001-1-17
金星が東方最大離角
 水星や金星などの内惑星は太陽の近くを周回しているため、明け方が夕方の空にしか見られません。この日、金星は、太陽の東側にもっとも離れ、見やすくなり、夕方の西空に半月状に欠けて見えます。太陽からの離角は50゜程にもなり、日没から3時間以上も見えることになります。
2001-1-18
月が火星に接近
 明け方の東の空で、月齢23の下弦過ぎの月と火星が接近します。このときの月と火星の離角は約3度強ほどです。透明感のある朝焼けの空のなか赤く輝く火星と月の姿は、とても神秘的な眺めになるでしょう。
2001-1-24
新月新月
2001-1-26star
月が水星に接近
 夕方の西南西の空で、月齢2の細い三日月と水星が接近します。このときの月と水星の離角は約4度弱ほどです。地平高度がかなり低いので西の空が開けた観測地を探してみてください。
2001-1-28
水星が東方最大離角
 水星や金星などの内惑星は太陽の近くを周回しているため、明け方が夕方の空にしか見られません。この日、水星は、太陽の東側にもっとも離れ、見やすくなり、夕方の西空に半月状に欠けて見えます。
 水星は、見かけ上、太陽から最大離角でも18゜〜28゜程度しか離れないため、肉眼では日の出前あるいは日没後のわずかな時間しか見ることができませんので、この時が水星を見るチャンスとなります。
 月面のクレータにも名前がついている天文学者のコペルニクスは生涯、水星を見たことがなかったという逸話が残っているほどです。
2001-1-28〜29starstar
月が金星に接近
 夕方の西南西の空で、月齢4程の三日月と金星が接近します。離角は約8度ほどありますが、夕焼け空の中-4.5等で輝く金星と月の姿はとても美しい光景となるでしょう。27日〜28日にかけて接近しますが、その日をはさんで数日観察を続けてみると月と金星の運動がよくわかり興味深いでしょう。

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