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★星空を見上げてみよう★
天文現象カレンダー

 

このページはめずらしい天文現象、見頃の天体など
夜空を見上げるきっかけとなる情報をお知らせします。

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天文現象カレンダーバックナンバー

2001年4〜6月天文現象カレンダー
 夜桜を嗜もうと多摩川沿いを散歩していると、夜空に何か舞うものがありました。一瞬花びらかなと思いましたが、それは雪でした。街灯の光にすける桜とその光に円く浮かび上がった雪はとても美しく時間が止まってしまったかのようでした。ほんのわずかな時間でしたが、この場に居合わせられたことがとてもうれしくなりました。

 街の灯に 浮かびあがりし 雪桜

 桜が満開となる頃、夜空を見上げてみると天頂付近の北斗七星をはじめ、しし座、おとめ座、うしかい座などが輝いていて、星たちの世界もすっかり春の様相です。そのなかでひときわ明るく輝くうしかい座のα星アルクトゥールス、おとめ座のα星スピカ、しし座のβ星デネボラの3つの恒星で作る三角を探してみましょう。これは春の大三角と呼ばれています。次に北斗七星の柄のカーブから、うしかい座のα星アルクトゥールス、おとめ座のα星スピカを結ぶ大きな曲線を探してみましょう。これが春の大曲線です。春の星座には明るい恒星が少ないないので、紹介した星の配列は簡単に見つけられると思います。夜桜とあわせて、ぜひ春の星空も楽しんでくださいね。

 今年のゴールデンウィーク期間中は上弦〜満月と太い月があって星空観望には少々邪魔かもしれません。しかし期間前半は夜半前に月が沈むので、明け方までは素晴らしい星空が楽しめると思います。連休を利用してぜひみなさんも美しい星空を楽しんでみてください。

 6月22日には、火星が地球に0.45天文単位まで接近します。火星はほぼ2年2ヶ月ごとに地球に接近しますが、火星の軌道が楕円のため接近する距離はその接近ごとに異なります。最大接近時には視直径が25”(秒角)(1°は3600”)ほどになりますが、今回の接近は中程度のもので20”ほどです。とはいっても、このチャンスを逃さずにぜひ火星を観望してみてください。大気の条件のよい日に天体望遠鏡を使って見ると、表面の大きな模様などを見ることができます。火星は夜半過ぎから明け方の東の空、いて座からへびつかい座に輝いています。

 また6月21日には、アフリカ方面で皆既日食が見られます。日本国内からは見ることはできませんか、多くの方がこの皆既日食を見るためにアフリカ方面へ行かれるそうです。私は国内残留組ですので、快晴を祈りつつ、TV中継や、インターネット中継でこの神秘的な現象を楽しみたいと思っています。
2001年5月20日午後9時頃の星空(東京)
2001年5月20日午後9時頃の星空(東京)


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starマークは、お勧め度をあらわします。

star できれば、見ておきたい天文現象
starstar 必ず、見ておきたい天文現象
starstarstar これを見のがすと、あなたは、後悔の念に苛まれ、まっとうな人生を送ることができなくなるでしょう
ご意見、ご要望、ご質問など、メールにてご連絡ください。

 

2001年4月
2001-4-1
上弦上弦
2001-4-8
満月満月
2001-4-13
月が火星に接近
star
 2001年6月22日に約2年2ヶ月ぶりに地球との接近(近日点)を迎える火星と月齢19の下弦前の月が夜半過ぎの南東の空で1°強ほどにまで接近します。純白に輝く月のとなりで-0.6等級に赤く輝く火星は印象的な光景となるでしょう。
2001-4-16
下弦下弦
2001-4-24
新月新月
2001-4-26〜27starstar
月が木星・土星に接近
 夕方の西の空で、月齢2程の三日月と25日に土星が翌26日に木星と次々に接近します。夕焼け空の中に明るく輝く木星・土星と、おうし座の散開星団、すばる、ヒアデス星団などをバックに三ヶ月が移動していく様子はとても美しく、興味深い光景となるでしょう。25日〜26日にかけて接近しますが、その後も数日観察を続けてみると月と惑星達の運動がよくわかります。

 

2001年5月
2001-5-1
上弦上弦
2001-5-5
金星が最大光度
 3月28日に内合となった金星は徐々に地平高度を上げ、この日最大光度となります。この時の金星の明るさは-4.6等級で、明け方の東の空に明けの明星として輝いています。
2001-5-5
みずがめ座η流星群が極大starstar
 輻射点が低く、夜明け前数時間程度しか出現が見られないため数多くの流星を見ることはできませんが、南東の空が開けた暗い空の下で観測すると、地平線近くから流れるいくつかの流星が見られるでしょう。今年は満月近くの月明かりが邪魔となってあまり条件は良くありません。
 この流星群の母彗星は有名なハレー彗星で、速度が速く、痕を残すものが多いのが特徴です。
 ゴールデンウィークを利用して南半球へ旅行される方はぜひこの流星群を見てください。輻射点も高くなり、1時間あたり100個程度の流星が見られます。
2001-5-7
満月満月
2001-5-11
月が火星に接近
star
 2001年6月22日に約2年2ヶ月ぶりに地球との接近(近日点)を迎える火星と月齢17の下弦前の月が明け方の南の空で2°弱ほどにまで接近します。朝焼けの中、純白に輝く月のとなりで-1.4等級に赤く輝く火星は印象的な光景となるでしょう。
2001-5-15
下弦下弦
2001-5-16
水星と木星が接近
star
 夕方の西北西の空で木星と水星が02°46′ほどまで接近します。地平高度が10°以下と低いので空の開けた観測地から眺めるとよいでしょう。
2001-5-22
水星が東方最大離角
 水星や金星などの内惑星は太陽の近くを周回しているため、明け方が夕方の空にしか見られません。この日、水星は、太陽の東側、22.5°ともっとも離れ見やすくなり、夕方の西空に半月状に欠けて見えます。
 水星は、見かけ上、太陽から最大離角でも18゜〜28゜程度しか離れないため、肉眼では日の出前あるいは日没後のわずかな時間しか見ることができませんので、この時が水星を見るチャンスとなります。
2001-5-23
新月新月
2001-5-24〜25starstar
月が水星・木星に接近
 夕方の西北西の空で、月齢1〜2程の三日月と24日に木星が翌26日に水星と次々に接近します。夕焼け空の中に明るく輝く木星、水星に三ヶ月が接近する様子はとても美しく、興味深い光景となるでしょう。
2001-5-30
上弦上弦

 

2001年6月
2001-6-6
満月満月
2001-6-8
金星が西方最大離角
 水星や金星などの内惑星は太陽の近くを周回しているため、明け方が夕方の空にしか見られません。この日、金星は、太陽の西側、46°ともっとも離れ見やすくなり、明けの明星として、明け方の東空に半月状に欠けて見えます。金星の明るさは−4.3等級と明るく、午前2時過ぎには地平線から顔を出したひときわ明るく輝く金星は、ひときわ人目を引くことでしょう。
2001-6-14
下弦下弦
2001-6-13
火星が衝
 6月22日に地球との再接近をひかえる火星が衝となります。外惑星が、地球から見て太陽の反対側に位置して、太陽−地球−外惑星と並ぶときを衝(しょう)といい、ほぼ一晩中観測することができ、もっとも観望に適した時期と言えます。
2001-6-21
新月新月
2001-6-18
金星と月が接近
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 明け方の東の空で月齢26の新月前の細い月と金星が3.5°ほどまで接近します。午前3時頃での地平高度はが12°ほどと低いですが、美しい眺めとなるでしょう。
2001-6-21starstarstar
アフリカで皆既日食
 アフリカ方面で21世紀最初の皆既日食が見られます。皆既継続時間はジンバブエ付近で約5分間と条件もよく多くの皆既日食ツアーが企画されているようです。インターネット上でのライブも数多く企画されているようですのでぜひ楽しんでくださいね。
2001-6-22starstar
火星が地球に最接近
 火星はこの日、地球に約0.45天文単位(6700万km)まで近づきます。火星はほぼ2年2ヶ月ごとに地球に接近しますが、火星の軌道が楕円のため接近する距離はその接近ごとに異なります。最大接近時には視直径が25”(秒角)(1°は3600”)ほどになりますが、今回の接近は中程度のもので20”ほどと木星の視直径の半分ほどとなります。なお再接近の前後2週間程度は視直径もほとんど変わらず小望遠鏡でもその表面の模様を楽しめるでしょう。
2001-6-28
上弦上弦

 


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