尾瀬の花 | コース案内002 |
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鳩待峠→至仏山2 |
002:トカゲ岩〜オヤマ沢田代〜オヤマ沢田代入口(分岐)
トカゲ岩(至仏山原見岩)周辺から
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トカゲ岩 |
尾瀬ヶ原・燧ヶ岳が見えてきますので、先を急ぐハイカーが多いようですが、私は毎回、トカゲ岩で休み、
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トカゲ岩・尾瀬ヶ原・燧ヶ岳 |
尾瀬ヶ原の遠景・高山植物を撮影します。
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尾瀬ヶ原・牛首(山)・燧ヶ岳 |
トカゲ岩周辺から見られる花は、ミヤマキンポウゲ、ミヤマダイモンジソウ、コバイケイソウ、ジョウシュウオニアザミ、ツリガネニンジン、シナノキンバイです。
そしてミネウスユキソウ、トリカブト、シラネアザミ、クロトウヒレン、ウサギギク、ミヤマアキノキリンソウ、イワイチョウ、ツマトリソウ、オヤマボクチ、オオバギボウシ、ミヤマホツツジなども見られます。
トカゲ岩の先から階段状の木道を登っていくと、やがて最初の難所に差し掛かります。
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難所 |
岩が猛烈に硬い蛇紋岩ゆえ、歩けるように削ることができないようで、両手両足を使わねば登れません。悪路を通り過ぎると登山道は少し下り、また針葉樹が中心の森の中を進んで行きます。
やがて前方に少し開けた場所が出てきて、小さな流れが登山道を横切っており、一部のガイドブックなどには、水場としてありますが、ここの水を生水のまま飲むには大きな問題があります。
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左隅が水場からの流れ |
水場は狭い沢になっていて、奥に入ると塩ビパイプが設置してあり、そこから水が流れ落ちていています。その手前右手に溝が掘ってあり、奥からの水だけが塩ビパイプから流れ落ち、一見すると清潔な水と思えるのですが、問題は、その奥からの水が、どこから流れて来ているかです。
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右に小さな溝 |
上の画像の中央にある階段状の登山道を登っていくと、やがて登山道の中央を泥水(登山者が歩くので、湧き水が泥水となってしまいます)が流れている個所に行き着きますが、その泥水は
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上から水が |
水場の上流部の笹原に流れ落ちていくのです。
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水場に向かって流れ落ち |
従って、水場の水は泥水も混じったものとなり、必ずしも清潔そのものとは言えないのです。私はやむを得ずここの水場を利用する時には、いつも持参している携帯型浄水器を使って濾過して飲んでいます。
上から見た水の流れ |
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赤→は階段状の登山道 |
青→は登山道の泥水流れ |
やがて前方に再度、階段状の登山道が見えてきて、そこを登りきった先にオヤマ沢田代があります。
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オヤマ沢田代は至仏山で唯一の高層湿原で、池塘もあり、様々な湿原植物が生えていて、
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結構池塘が多いオヤマ沢田代 |
大きな岩:オヤマ沢大岩も湿原の中にあり、
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オヤマ沢大岩 |
7月1日の登山解禁日ごろには、
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ワタスゲと手前の大岩 |
ワタスゲの綿毛が数多く見られ、キンコウカ、タテヤマリンドウ、ヨツバシオガマなども咲いています。
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オヤマ沢田代入口(分岐) |
湿原の中を通る複線の木道はやがてオヤマ沢田代入口と命名されている分岐:オヤマ沢田代分岐、に到着します。ここを直進すれば至仏山方向、左折すれば悪沢岳・小笠・笠ヶ岳・片藤沼・湯の小屋温泉方向となります。