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尾瀬の花図鑑 尾瀬と花 尾瀬自然保護ネットワーク


標準和名 科・属名 漢字表記
タテヤマリンドウ リンドウ科  リンドウ属 立山竜胆
中部〜北海道の山地・亜高山・高山の湿った箇所・湿原などに分布する二年草。

ハルリンドウの高山型で、葉や花茎の数が少ない。夏の芽が出て、ロゼット状の根生葉で冬を越し、春になると急激に伸びて花を咲かせる。

富山県の立山で発見されたことから、タテヤマリンドウとの名がついた。
↑タネ(種) ↑越冬芽
尾瀬では至る所で見られるリンドウで、5月の湿原の中でも、7月の燧ヶ岳の俎グラと柴安グラの鞍部でも驚くばかりの群落があり、至仏山登山道からオヤマ沢田代入口で湯の小屋方面に曲がって悪沢岳を越えた先の見晴の良い草原での登山道にも、8月になってもタテヤマリンドウが群落を形成している。

なお、尾瀬にはタテヤマリンドウのほかに母種:ハルリンドウも生えているとの説があるが、私はタテヤマリンドウの個体差との見解をとっている。

尾瀬のようにタテヤマリンドウが数え切れないほど多い自生地では、稀に白花種(アルビノ)も出現し、いろいろな場所でシロバナタテヤマリンドウが見られる。