MQキャンペーン4
サヴェッジ・フロンティアDR1235
DMキャンペーン第4弾としてスタートした本キャンペーンは「MQキャンペーン2」に次ぐセッション回数となりました。
DMにとっては初のカスタムコンテンツ本格導入を行ったキャンペーンであり、また、プレイヤーも半数以上が初参加という事で、ゲーム内舞台だけでなく、DMとしてもフロンティアに踏み込んだキャンペーンでした。
実際にはカスタムコンテンツを使いこなすために必要な作業時間の確保を長期に渡って続けるのは難しく、また久しぶりのDMという事もあってパラメータの設定ミスや操作ミスにより予定と全く違った方向へ話を進めざるを得なくなる等、波乱に満ちたものとなってしまいました。
しかしながら、長期間の中断によるプレイヤーの離脱などありつつも、最後まで終了できたのは本当に有り難い事であったと思っています。
このリプレイがプレイヤーの皆さんにとって、また私にとっても価値のあるものとなりますように……。
<プロローグ>
フェイルーン大陸の北方に位置するサヴェッジ・フロンティアと呼ばれる地域。その名のとおり、この地は現代人によって文明化されていない。
古代にはハ イフォレストを中心にしたエルフの王国、北方のほぼ全ての地下を支配したドワーフの王国、そして魔法帝国ネザリルとイレファーン…これら文明の緩衝地帯
であった。その全てが滅んだ現在も、残された遺跡や遺構によってその存在を思い出す事が出来る。
そして、この地域をうろつく危険な生き物の多くはそういった遺跡を根城にしているのだ。
この地域がサヴェッジ・フロンティアと呼ばれる理由は、この地域に潜む邪悪で危険な生き物たちの存在だけではない。西は人を拒む広大なハイ・フォレスト、
南はストーンジャイアントの領域であるグレイピークス山脈、北のネザー山脈はそれらに比べれば比較的緩やかで人の通行できる峠もあるが、豪雪のため通行で
きるのは一年のうちのわずかな季節だけだ。そして東には悪名高い「堕ちたる地」と「アノーラック砂漠」が広がっている…。この陸の孤島とも言うべき隔絶さ
れた地形、そしてそういった場所が都合の良い強力で邪悪な生き物が潜む場所、それがサヴェッジ・フロンティアである。
だが希望がないわけではない。
もし、この地に住まう邪悪と取引するつもりがないのなら、この地はまだ誰のものでもない。ここに家を建て、住むことに誰の許しも必要ない。生き抜くことさ えできれば、そこはあなたの土地となる。もしこの地域を文明化できれば、北と南の通商路をつなぐ貿易路を作る事ができる。その道がもたらす富の大きさは計り知れない。
様々な理由そして目的を持って人々は幾度となく入植を試み、失敗し、全てが廃墟と化しても、それでもまた人はやってくる……DR1235、入植した人々は3度目の冬も乗り越えてこの地に根付きつつあった。
<キャラクター紹介>
【リック (Rick Waynn)】
入植者一家の一人息子で、辺境の地で生活しているわりには穏やかで素直な性格をしている。
PCパーティーでは唯一のファイターなため、戦闘の際には先頭に立って戦うことが多く自然とリーダー格になっていく。
やがて自らの役割を自覚し始め、強い責任感を持つようになるが……。
【ダーマン (Derman Ammerdias)】
女神シアモーフのクレリック。沈着冷静なのか単にマイペースなだけか分からないが、あまり突飛な行動はしない。
性格的にも能力的にも安定感があるためか、第二章より正式にパーティーのリーダーとなった。
金属鎧を着るのは好まず、しかし多くの場面で着ざるを得ないためしぶしぶ身に付けている。
【ハンベイ (Hanbei Masataka Mikogami)】
その名と風体から異国人であるのは間違いない。どのような経緯で開拓団に加わったかは不明。
特に無口という事はないが、不用意な発言は控える傾向があり、また多くの出来事に対して受身に接する。
しかしそれが彼本来の性質というわけでなく、過去に起こったなんらかの出来事の影響によるものではないかと思われる。
【イノーラ (Enola Lane)】
ハーフエルフのレンジャー。口数少なく、他人との関わり合いは避ける傾向にある。
早い時期に社会から距離を置いた生活を始めたようで、実際、コミュニケーション経験の不足を思わせる態度を取る事も多い。
エルフ社会も人間社会も居心地が悪いと感じているようだが、エルフに対しては反感を抱いている様子なので"人間社会のほうがマシ"という事で、必要とあれば村に立ち寄っているようだ。
【グロッグ (Grok)】
ハーフオークのウィザード。言葉はあまり上手くなく、典型的なハーフオーク的行動を取る事が多いがポーズである。
人間のウィザードに拾われて弟子入りし、魔術を学ぶが、師匠が専門とするネクロマンシーを好ましく思えず出奔。どのような経緯を辿ったのかは不明だが荒野にて行き倒れていた所をリックに拾われた。
キャンペーン開始直後まで自らがウィザードである事も含め素性を隠していたが、遠ざけたはずの因縁にこの地で再び遭遇することになる。
【ウルテン (Whurten Rockcutter)】
ネザー山脈にあるドワーフの鉱山都市フェルク=バレドの王子。
というのは嘘で、王子の親友である。
陰謀によって行方不明になったアルテン王子の願いを聞き、王子を演じる羽目になってしまう。
ちなみにプレイヤーはリックと同じ。
第一章 オーク、来る
名も無き村
ミルズ農場の戦い
襲撃
トラン家の人々
名も無き戦い
仲間の死
第二章 カヴァードホームの戦い
フェルク・バレドの王子
カヴァードホーム
王子として
オグロクの影
地下にあるもの
戦場の英雄
鉱山よりの使者
第三章 北へ
北への旅立ち
ドワーフの敵
サンダバールの一夜
師匠の家
対決
第四章 ウルテン
王子の秘密
ウルテンの戦い
最終章
決着