レザークラフトの工具の手入れや調整法などについての説明を中心に紹介するページです。
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12.続スポッツ用穴開け

 スポッツ金具用の工具を紹介する2回目です。1回目に続き今回も穴あけですが、ディバイダーを改造して、やや大きめのスポッツに対応出来るように作りました。



 等間隔の印付けなどに便利に使うことのできるディバイダーを、スポッツ用の穴開けに仕立てました。やや大きめの丸玉や、四角やダイヤ型などのスポッツ金具の足の幅に合わせて、刃の間隔を調節して使うことができます。

 上の画像の木製の円盤は、ディバイダーの足のぶれをおさえて、刃が平行になるように固定するためのものです。この円盤がないと、刃の安定感が十分には出ません。

 刃の部分のアップです。ディバイダーの鋼材は、かなり硬いものです。前回の工具箱で紹介したハトメ抜きと比べても、ディバイダーのほうがかなり硬いのです。加工はやはりダイヤモンドヤスリを使います。他に砥石や耐水ペーパーなども使用しました。ハトメ抜きの加工と比べると、加工がやや難しくなります。誰にでもお勧めというわけにはいかないかもしれません。


 革に穴を開けているところです。しっかりと刃を付けてあるので、手で押し当てるだけで、簡単に穴あけができます。

 
 

 使用しない時には、木製の円盤を刃先に固定しておくと、刃のカバー代わりになりますね。

 鋭い刃物が2本も付いているので、取り扱いには注意が必要です。また、自分以外の人がこの道具を見ても、刃物だとは思わないはずですので、特に注意してください。




 さて、上の画像は普通のディバイダーです。普通のディバイダーにも、固定用の木製円盤を付けています。いざというときの固定に使っています。円盤を取り付けたままでも先が閉じるように、ディバイダーの足の内側を削っています。使用しているボルトの分だけ、えぐっておけば良いということですね。

 この画像のディバイダーは、あるとき工房前の道に落としてしまって、車にひかれたことがあります。上部のつまみががたつき、足が少し曲がってしまったのですが、ばらしてひっぱたいて直しました。なかなか丈夫なものです。試練に耐えたこのディバイダーを、できるだけ長く使いたいと思っています。

 今回改造に使用したディバイダーも、私がふだん使っているディバイダーも、協進エルで扱っている丈の短いタイプです。

 参考に、ディバイダーを購入した時に、動きの悪い場合があります。その場合、いくつかある可動部分に注油すると、滑らかに動くようになります。最初、動きが悪いからといって、不良品だとか悪い工具だとかは思わないでください。多くの道具は手入れ次第です。

 また、購入したてのディバイダーは、先端がかなり鋭くとがっています。スポッツ金具の間隔を決める印付けなどには、そのままだと鋭すぎて革にも傷が付きやすく、使いにくいと思われます。耐水ペーパーなどで先端も軽く丸めた方が良いように思います。耐水ペーパーに油あるいは水を少量付けて研磨すると、金属の粉も飛び散りにくく、革の作業環境の中では安心です。でも、手は汚れますので悪しからず。


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