-TUZIE-
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特製工具:辻永の工具箱
4.銀スリ器
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今回の工具は、銀面の縁を一定の幅で荒らすための工具です。接着剤を塗布するための銀スリ用です。(「銀」も「吟」もどちらも使われますが、今回は「銀」にしました。)
カッターの刃を折って使用しているので、その点が少し危険です。これは、気を付けて管理するしかないですね。
どんなときでも使うことができるとは言えませんが、とても便利に使える時があります。
ご覧の通り格好の良い工具ではないのですが、けっこう気に入っている工具の1つです。
単純な構造で簡単に作ることができますが、いつもの通り自己責任で気を付けて作ってください。
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左の写真は、刃の形状の違う2丁です。わかりにくいかもしれませんが、右の1丁は刃をグラインダーで削ってあります。端の方を荒らしたくないという時に、このような刃を使うと、少し内側に入った部分だけが荒らされることになります。
右の写真は分解図。簡単ですね。2枚の板を革でつないだだけ。刃がしっかり固定されるように、板の内側に革を貼ってあるところがポイント。つなぎの革も微調整してあるのですが、作ってみるとたぶん勘所がわかると思います。
とにもかくにも、刃の扱いには気を付けましょう。自分以外の人が、勝手に触れることのできない場所に保管してくださいね。
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その後
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カッターの刃の角度と、本体の形があっていないために、使用するのと反対側にカッターの刃がはみ出すのが、収まりが悪く落ち着かないところでしたので、下の写真のように形を変えました。 |
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本体を刃の角度と同じ傾きにしたので、使用部分のみ刃が出る形になりました。合わせて、固定のネジを換え上端の形も整えて、手に収まり良くなりました。 |
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この写真は、同じ用途に使おうと思って、ステッチンググルーバーを改造したものです。刃の幅が半分くらい軸に収納されるように、軸にも溝を掘ってあります。でも、刃の研ぎ精度が上がらなくて、実用性は低い仕上がりとなっています。
2時間もかけて改造したのに、がっかりの一品でした。刃の形状が研ぎにくく、さらに改良する気力は無しです。
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