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2009年10月追補
2009年10月に我家の飼犬は亡くなりました。今後この項の改訂はありません。犬連れ山歩き 2003年6月作成
定年を機会に山歩きを再開しましたが、山小屋泊まり以外の日帰りの山行は、犬連れで行くことが多くあります。なぜ犬を連れて行くのか、はっきりした理由や目的はありません。強いて挙げれば、犬が喜ぶから、そして喜ぶ犬に接する![]() 我家の飼犬は4〜5歳ごろまでは好奇心が旺盛で、リードから離すと飼い主の制止を無視することが往々にしてありましたが、最近は老いたせいもあり、リードから離しても指示を出しておけば、私の後に従うようになりました。それでも、リードから離していると予想外の行動を取る恐れがありますので、リードから放す場合は気が抜けません。丹沢で、リードから離して歩かせている時、私たちより先に鹿を見つけ、鹿を追って暴走したことがあります。 これまでの山行では幸いなことに、犬を同行したことによるトラブルは起きていません。私もそれなりに気を使っているつもりですが、犬連れの登山を問題視する人と遭遇していないところが大きいと思っています。いずれにしろ、山へ行く人達には、犬好きの人もいれば、犬が嫌いな人、あるいは犬に恐怖を覚える人もいますので、この人達に極力不快感や恐怖感を覚えさせないようにする努力は、必要だと思っています。 ドイツ文学者・作家の中野孝次氏の著作に『ハラスのいた日々』という本があります。筆者と飼い犬の柴犬(名前はハラス)との交流が描かれており、我家で今の犬を飼い始めた頃、たまたま書店でこの本を見つけ、読みました。飼い犬が同じ柴犬(但しハラスは雄、我家の飼い犬は雌)、しかも筆者の住まいが我家の近く且つ筆者がこの本に登場する頃の年齢が比較的私に近かったこともあり、強い共感を覚えました。 同じ柴犬でも我家の柴犬は、ハラスと比べれば駄犬の類に入るかも知れません。しかしどのような犬であっても、犬を飼っている多くの人達と同じように、自分の飼い犬に対する気持ちはそう変わらないと思っています。犬と言えども縁あって我家に来て生活を共にしている生き物ですので、私の勝手なマスターベーションかもしれませんが、生を受けてよかったと言える生涯を送らせてやりたいと考えています。 |
犬連れ時のコース難易度 | |
私の山歩きに同行する犬は、自己紹介の頁で紹介しましたように雌の柴犬で、平成15年現在満11歳です。体高は40cm弱ですから柴犬としては標準の大きさです。7歳のとき、子宮膿胞症にかかり、子宮の摘出手術をしましたので、それ以後ホルモンのバランスが崩れてやや肥満気味になり、体重は10Kg弱です。 山歩きは大好きで、私たちと同行できると分ると、吼えて、走り回って、全身で喜びを表します。山ではリードから離すと活発に歩き回りますが、苦手は川の渡渉用に掛けられている桟道で、山へ入ってしばらく慣れないうちはこれを渡れずに立往生することがあります。 当初、犬を同行する場合は万一を考え、犬をザックの上に背負えるバッグ(市販のショルダーバッグを自分で改造したもの)を極力持参するようにしていました。しかし、昨年(2005年)、市販されているドッグキャリーハーネスを購入し、最近はこれを持参しています。2005年12月に雨山峠〜鍋割峠間の鎖場で始めて使用しました。 |
2005年(平成17年) |
山名 | 日時 | ルート | 犬の歩行状況等 |
鍋割山 | 12/24 | 寄大橋〜雨山峠〜鍋割山〜鍋割峠〜コシバ沢〜寄大橋 | 鍋割峠手前の鎖場ではじめてドッグキャリーハーネスを使用 特にしつけたことは無いが、ドッグキャリーハーネスで吊上げても飼犬は終始おとなしくしていた このコースは犬連れ困難 |
滝子山 | 11/24 | 道証地蔵〜大谷ヶ丸分岐〜滝子山往復 | 道証地蔵〜大谷ヶ丸分岐間の段差で数回抱き上げた |
堂平 | 5/4 | 塩水橋〜堂平往復 | 全コース人の補助は不要 |
鍋割山 | 3/9 | 表丹沢県民の森駐車場〜後沢乗越〜鍋割山往復 | 全コース人の補助は不要 |
堂平 | 2/2 | 塩水橋〜堂平往復 | 全コース人の補助は不要 |
檜岳 | 1/7 | 寄大橋〜雨山峠〜檜岳〜秦野峠〜寄大橋 | 寄沢の鎖場で押し上げ、雨山峠直下の鉄梯子で抱き上げた |
2004年(平成16年) |
山名 | 日時 | ルート | 犬の歩行状況等 |
杓子山 | 12/21 | 鳥居地峠〜杓子山〜鹿留山往復 | 帰路、杓子山〜高座山間で岩を乗り越えられず2回ほど抱えて上にあげた |
姥子山 | 11/5 | 大峠〜雁ガ腹摺山〜姥子山往復 | 段差らしい段差は殆ど無く、全コース人の補助は不要 |
袖平山 | 10/2 | 神ノ川園地〜袖平山〜姫次往復 | 全コース人の補助は不要 ノミ、ダニの付着防止用のスプレーを家に忘れてしまい、フロントラインだけだったので、帰宅してからダニを駆除 無数のダニが取れた |
二十六夜山 | 9/16 | 道坂トンネル〜今倉山〜二十六夜山〜林道〜道坂トンネル | 全コース人の補助は不要 逆コースの場合は、赤岩近くの段差が自力では越えられず人の補助が必要かもしれない |
尾白川渓谷 | 9/3 | 駐車場〜神蛇滝〜下山道〜駐車場 | 金網の階段と越えられない段差が数ヶ所あり、抱えて歩いた |
ハマイバ丸 | 7/2 | 湯ノ沢峠駐車場〜大蔵高丸〜ハマイバ丸往復 | 全コース人の補助は不要 |
富士山御中道 | 6/15 | 奥庭駐車場〜大沢休憩所往復 | 全コース人の補助は不要 |
宝永山 | 5/26 | 5合目駐車場〜宝永山〜標高3000m往復 | 全コース人の補助は不要 右後ろ足の平を溶岩の砂利で切った 素足で歩かせるのは要注意 |
鍋割山 | 5/22 | 表丹沢県民の森駐車場〜後沢乗越〜鍋割山〜櫟山〜表丹沢県民の森駐車場 | 全コース人の補助は不要 |
丹沢三峰 | 5/6 | 青宇治橋〜堂平〜丹沢山〜丹沢三峰〜青宇治橋 | 金冷シのトラバース地点では万一を考え、抱き上げて歩いた ここ以外は、人の補助不要 |
小金沢山 | 4/21 | 親水広場〜石丸峠〜小金沢山〜牛奥ノ雁ガ腹摺山往復 | 全コース人の補助は不要 |
日向山 | 4/12 | 矢立岩〜雁ガ原往復 | 全コース人の補助は不要 |
越前岳 | 3/8 | 十里木駐車場〜越前岳〜富士見台往復 | 全コース人の補助は不要 雪に大喜び |
夜叉神峠 | 2/24 | 夜叉神峠口〜夜叉神峠〜高谷山往復 | 全コース人の補助は不要 雪に大喜び |
御正体山 | 2/16 | 山伏トンネル〜御正体山往復 | 全コース人の補助は不要 雪に大喜び |
神山・駒ヶ岳 | 1/16 | 防ヶ沢〜駒ヶ岳〜神山〜お中道〜防ヶ沢 | 全コース人の補助は不要 雪に大喜び |
大山 | 1/8 | ヤビツ峠〜大山〜見晴台〜阿夫利神社下社〜ヤビツ峠 | 全コース人の補助は不要 |
2003年(平成15年) |
山名 | 日時 | ルート | 犬の歩行状況等 |
菰釣山 | 12.24 | 道志の森キャンプ場〜白石峠〜菰釣山〜西沢〜道志の森キャンプ場 | 全コース人の補助は不要 |
笠取山 | 12.18 | 作場平口〜笠取山〜水干〜笠取小屋〜ヤブ沢峠〜作場平口 | 笠取山の頂上直下で1回立往生、抱えて段差の上に上げた これ以外は人の補助不要 |
大室山 | 12.8 | 用木沢出合〜犬越路〜大室山〜加入道山〜白石峠〜用木沢出合 | 犬越路と大室山の間にある下りのクサリ場の途中で立往生、下から抱き上げてここを通過 ここ以外、人の補助は不要 |
黒岳 | 11.26 | 天下茶屋〜御坂峠〜山頂往復 | 全コース人の補助は不要 |
生藤山 | 10.27 | 鎌沢の県立駐車場〜山頂往復 | 全コース人の補助は不要 |
金峰山 | 10.9 | 大弛峠〜山頂往復 | ![]() 犬は山頂直下に繋ぎ、人だけ頂上に立った 大弛峠の駐車場の国師ヶ岳側の登山口に右上のような標識が立てられていた |
千頭星山 | 9.29 | 甘利山駐車場〜山頂往復 | 全コース人の補助は不要 |
本社ヶ丸、三ッ峠 | 7.5 | 三ッ峠駐車場〜三ッ峠〜清八峠〜本社ヶ丸〜清八林道〜三ッ峠駐車場 | 清八峠〜本社ヶ丸の岩場で上り下り共数回立往生、抱えて先へ進んだ 御巣鷹山から清八山への下りは急坂だったが人の補助は不要 ダニが大量に付き、水の要求も多かった 下山後ノミ、ダニ防御用のフロントラインを使用 |
丹沢山、塔ノ岳 | 5.29 | 塩水橋〜天王寺尾根〜丹沢山〜塔ノ岳〜長尾尾根〜塩水橋 | 全コース人の補助は不要 この山行から犬にノミとダニが付くようになり、また水の要求も多くなった |
鍋割山、塔ノ岳 | 5.22 | 表丹沢県民の森駐車場〜後沢乗越〜鍋割山〜塔ノ岳〜訓練所尾根〜表丹沢県民の森駐車場 | 全コース人の補助は不要 鍋割山稜〜塔ノ岳の間は登山者が多く、これらの登山者とのすれ違いに気を使った |
大菩薩嶺、大菩薩峠 | 5.11 | 福ちゃん荘〜大菩薩嶺〜大菩薩峠〜福ちゃん荘 | 全コース人の補助は不要 |
金時山 | 4.22 | 足柄峠側林道駐車場〜山頂往復 | 最初の梯子に全部で梯子は12あると表示されている 登り下り共、各2回、梯子で立往生、抱いて梯子を登下降した |
茅ヶ岳 | 4.9 | 深田久弥記念公園隣の駐車場〜山頂往復 | 稜線へ出てから始まる段差の大きい箇所で数回立往生、抱えて段差の上に上げた 下りは最後まで人の補助不要 人、犬共に緊張感を覚えるような箇所はない |
矢倉岳 | 3.26 | 足柄万葉公園〜山頂往復 | 全コース人の補助は不要 NHKのテレビでも犬連れ登山で紹介された山 |
烏尾山 | 2.26 | 菩提峠〜二ノ塔〜三ノ塔〜烏尾山の往復 | 三ノ塔の烏尾山側の急斜面は雪が付いていたが、登り下り共人の補助は不要、従って全コース人の補助は不要 |
浅間嶺 | 2.7 | 払沢の滝駐車場〜浅間嶺往復 | 全コース人の補助は不要 |
明神ヶ岳 | 1.22 | 最乗時駐車場〜山頂往復 | 登る際、神明水の先から始まる大きな段差を数回越えられず立往生、抱えて段差の上に上げた 下りは最後まで人の補助不要 |
高松山 | 1.6 | 高松集落外れ〜尺里峠〜山頂往復 | 頂上近くで急坂になるが、犬の歩行に支障はない 全コース人の補助は不要 |