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No.50 二十六夜山 |
県道24号線の道坂トンネルまで車で行き、ここから今倉山(1470m)に登り、赤岩を通って二十六夜山(1297m)まで行きました。秋の高気圧に覆われるので、晴れても涼しいとの天気予報でしたが、この程度の高度の山では、涼しさはもう少し先のようです。 日時 2004年(平成16年)9月16日(木) 天候 晴 同行 飼い犬 所要時間 道坂トンネル(7.55) ←20分→ (8.15)御正体山分岐(8.20) ←1時間10分→ (9.30)今倉山(9.40) ←45分→ (10.25)赤岩(10.50) ←40分→ (11.30)林道(11.30) ←20分→(11.50)二十六夜山で昼食(12.30) ←15分→ (12.45)林道(12.45) ←1時間→ (13.45)道坂トンネル 山行概要
登山道を歩き出すとすぐ森の中へ入りますが、西向きの斜面の森で、歩き出した時間は日の光が森の中に全く射し込まず、暗い陰気な感じがしました。この森は長くは続かず、やがて御正体山への分岐がある尾根に出て、ここにある導標の表示に従って、今倉山を目指します。ここからは森の中に日の光が射し込むようになり、明るい感じの森に変ります。 御正体山の分岐を過ぎて、少し歩いた所で花の写真を写していると、後方からカウベルの音が聞こえてきて、私より年上と思われる登山者がやって来ました。形どおりの挨拶をしたら、いろいろ話しかけられ、結局20分近く立ち話をすることになりました。このあと今倉山まで、きつくはありませんが、かといってなだらかでもない道が続きます。この登りでは見栄えはありませんが秋の花が結構目につきました。 登りが少し緩やかになって小さなピークを越えると、時折視界が開け、今倉山の頂上に着きました。ここが今日の最高点で、後はいくつかのピークはありますが、下りが多くなります。だいぶ汗をかきましたので、ヤレヤレという感じで一息入れ、次の目標の赤岩に向いました。一度下ってピークを越え、更に沢コースと表示された導標のある分岐を過ぎて登り返した所が赤岩です。赤岩までは殆ど見晴のない雑木林のような樹林の中を歩きますが、赤岩は周りをぐるっと見渡せる見晴の良い所です。 赤岩に着いてみると今倉山の登りで私を追い越した登山者が休憩しており、又しばらく話しかけられました。結局ここでは周りの景色をのんびり楽しむことができず、話の切りの良い所を見計らって、目的の二十六夜山へ向いました。赤岩を下り始めるとすぐ二人組の若い女性の登山者とすれ違いましたが、手に大きなボードを持ってなにやら書き込みをしていましたので、何かの調査をしていたのかもしれません。この日合った登山者はこの二人が最後でした。 赤岩から二十六夜山までも、これまでと同じような樹林の中を歩き、ピークを二つ越えて一度林道を横切り、緩い登りを登ると視界が開けて二十六夜山の頂上につきました。頂上には丸太を横たえただけの簡単なベンチがありますが、広くはありません。東西が開けていて西側に富士山、反対側は遠くに高速道路を走る車が眺められます。また頂上の少し先の林の中には二十六夜と刻まれた石塔が建てられています。 頂上は強い陽射しがあって暑いので、昼食の店を開くのにちょうど良さそうな日陰を探しましたが、近くに見当たりません。仕方が無いので、頂上で昼食にしました。頂上は無人で時間も十分あり、もう少しのんびりしても良かったのですが、直射日光をもろに浴びて暑いので、昼食が終るとすぐ下り始めました。 ![]() 二十六夜山は懐かしい響きの山名と共にここで咲くエイザンスミレが広く紹介され、人気のある山のようです。しかし山の故事来歴にはあまり興味のない私には、頂上から見える富士山以外、特に印象に残るようなものはありませんでした。今回歩いたコースならば、何も二十六夜山まで足を伸ばさなくても、赤岩までで十分だと思いました。先日行った尾白川渓谷のように、時期がよくなかったのかもしれません。なお二十六夜山に手軽に登るのであれば、今回下山に使用した林道がお勧めです。林道の入口は道坂トンネルの駐車場から目の前の道を2〜300mほど都留市方向に行ったところにあり、荷が軽く、足の速い人であれば、道坂トンネルの駐車場から1時間少々で頂上に立つことができると思われます。ただし大半が舗装道路の上を歩くことになるので、味も素っ気もない山歩きかもしれません。 「山の花」に以下の花の写真を追加 ヤマハッカ、オクモミジハグマ、アキチョウジ、ヤマトリカブト、ゲンノショウコ(白色) |
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道坂トンネルと駐車場 登山道の入口は写真中央の白い看板の向こう側にある 手前の駐車場には車が5台ほど止められる |
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御正体山分岐 道坂トンネルの脇の登山道を登ってくると突き当たりになる 左が今倉山、右が御正体山と表示した導標が立っている |
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今倉山頂上近くの眺め 頂上近くになって振り返ると御正体山の向こうに富士山が良く見える |
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今倉山頂上 周りは樹木に囲まれ視界は無いが、頭上が開けているので明るい感じがする 導標が立っているだけで休憩用のベンチはない |
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都留市街(沢コース)方向分岐 今倉山と赤岩の間の鞍部にあり、都留市街(沢コース)方向を表示した導標が立っている ここを下ると県道24号線に出るようである 最近倒れたと思われる倒木が道をふさいでいた |
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赤岩 今倉山〜二十六夜山の間で独立峰のように飛び出していて、ぐるっと周りを見渡せる 写真手前側に大きな岩があり、ベンチ代わりに腰掛けて休むのにちょうど良い |
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赤岩からの眺め 御正体山(左のピーク)と杓子山(右のピーク)の間に富士山が聳えている |
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林道 今倉山川から歩いて来ると完全舗装の林道が目の前に現れる 写真は今倉山側の入口 二十六夜山側の入口はここから100mほど林道を歩いた所にある |
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二十六夜山頂上 丸太を横倒しにしたベンチが2つとテーブルつきの小さなベンチが一つある 富士山が正面に聳えており、見晴らしが良い |
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二十六夜の石塔 頂上の少し先に建てられており、「十十六夜」と刻まれている 石塔の脇の説明版には 山名は、江戸時代に盛んとなった旧暦の正月と七月の二十六日の夜に、人々が寄り合い飲食などを共にしながら月の出を待つ二十六夜待ちの行事に由来します。 等々と記載されている。 |
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サンコタケ 赤岩を登っているとき見つけた 大きさ(高さ)は約10cm レア種の種子植物かと思ったら、ブナ林などに生える割合ポピュラーなサンコタケという名のキノコだった 悪臭がして食用にはならない |
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同行した飼い犬(駐車場で) 今年の夏で満12歳になったが、山では相変わらず活発に歩き回り、歩いた距離を単純に比較すれば、私よりはるかに長い 帰りのカンカン照りのアスファルトの林道でも、へばった様子を見せなかった ダニ対策をして登ったためか、ノミ、ダニは1匹も付かなかった |