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No.22 大室山 |
西丹沢の大室山(1588m)に登りました。用木沢出合に車を置き、犬越路経由で大室山に登り、加入道山(1418m)、白石峠をまわる周回コースを取りました。前日の天気予報では、冬型の気圧配置で太平洋側は晴天になるとのことで出かけたのですが、終日殆ど日は射さず、大室山の山頂付近では雪もちらつくような曇天の中を歩くことになりました。 日時 2003年(平成15年)12月8日(月) 天候 曇 同行 家内、飼い犬 所要時間 用木沢出合(6.55) ←1時間30分→ (8.25)犬越路(8.35) ←1時間45分→ (10.20)大室山分岐(10.25) ←5分→ (10.30)大室山(10.45) ←40分→ (11.25)破風口(11.30) ←30分→ (12.00)加入道山(12.15) ←10分→ (12.25)白石峠(13.10) ←40分→ (13.50)白石滝(13.50) ←45分→ (14.35)用木沢出合 山行概要
用木沢出合を出発してしばらく用木沢沿いに歩くと、視界が開けて檜洞丸から犬越路に延びる稜線のピークの一つの小笄(ココウゲ)が見えるようになりますが、上の方は雲がかかっています。犬越路に着いてみると遠くの箱根の方は日が射していましたが、頭の上から檜洞丸の方向は厚い雲に覆われていました。ここまでの登りで汗をかき下着が少し濡れてじっとしていると寒いので、長居をせずに歩き始めました。犬越路から大室山への登りは、いきなり急登が始まりますが、これは15分足らずで終わり、あとは小さなアップダウンが幾つかあるなだらかなブナの林の中の道が続きます。晴れて陽射しがあれば明るく気持ちの良いブナの林も、薄暗い曇天の下ではうら寂しい感じがするだけで心も弾みません。黙々と歩いていると僅かですが雪が降り出しました。更に先へ進み頂上近くで登りがきつくなり始めると霧氷が現れ、大室山山頂への分岐がある稜線まで来ると、周りの木の枝は霧氷で真っ白になっていました。 この分岐からほぼ平坦な道を5分も歩くと、大室山の頂上です。頂上ででしばらく休憩して写真を撮りましたが、結構寒く、写真を写すために手袋はずすと、すぐ手が痛くなりそのうち感覚が薄れてきます。この頂上はトリカブトの群生地だそうですが、当然のことながら今は何もありません。寒い上にあまり濃くはありませんがガスもかかって薄暗く、長居をしたい雰囲気ではありませんので早々に頂上を後にしました。 導標に従って、白石峠へ向かい、先ほど登ってきた犬越路への分岐を過ぎて更に少し下ると平坦になり、長い木道が現れました。丹沢は、ここを始め檜洞丸の山頂付近、鍋割山稜等、いずれも地上から0.5〜1mほどの高いところを歩く木道が多いようです。木道が終ると急降下が始まり、加入道山への最低部の破風口近くまで続きます。高度がどんどん下がるので、周りの霧氷もみるみるうちに消えて行きました。逆コースで大室山へ登る場合、ここはしんどい登りになりそうです。 ![]() 今回は天気の当てが外れましたが、予想をしていなかった霧氷を存分に見ることができました。晴れていれば夢のような世界だったと思われますが、贅沢を言いだすときりがありません。3パーティー、4人の人と山中で会いましたが、挨拶のみでそれ以上言葉を交わすことはありませんでした。 |
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犬越路から箱根方向 箱根の山の方は明るく日が射しているようだった |
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犬越路から檜洞丸方向 雲がドンドン下がってくるような感じだった |
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犬越路から大室山への登り 晴れていれば気持ちの良いブナの林が続くが、この日は曇天の中でコントラストが無く、単調な道だった |
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大室山の頂上近くなると、周りの木々の枝は霧氷で白くなっていた |
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大室山頂上への分岐 休憩用のテーブルが幾つかあり、天気がよければ一休みに調度良い |
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大室山頂上 ガスがかかって薄暗く、周りの木以外は何も見えなかった |
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大室山頂上近くの木道 木道に霜が付いてよく滑る |
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破風口 導標が立っているだけで何も無い ここから加入道山までは緩やかな登りが続く |
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加入道山頂上 明るい広場で気持ちが良い |
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加入道山の頂上のすぐ下にある避難小屋 中の造りは犬越路の避難小屋と同じ 天水桶が小屋の外にあるが、よほど切羽詰らないとこの水は使う気になれそうもない |
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白石峠 モロクボ沢の頭3.6km、加入道山0.6km、用木沢出合3.8kmと表示された導標が立っていてテーブルが1つ設置してある |
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白石峠からは、樹間越しに檜洞丸や大室山が眺められる 写真は檜洞丸 頂上付近は白く霧氷に覆われていた |
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白石の滝 白石峠〜用木沢出合のほぼ中間点にある ここまで来ると道は歩きやすくなる |
![]() 大室山頂上で 犬越路〜大室山の間のクサリ場の途中で下へ降りられずに座り込んでしまい、私に抱き上げられたが、これ以外は元気についてきた 山で餌をねだるときは、どういうわけかこのように座って我々の顔をじっと見る |