ノーカントリー/NO COUNTRY FOR OLD MEN  |
[SUSPENSE]
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2008 アカデミー賞[作品賞]・[監督賞]・[脚色賞]
2008 ゴールデングローブ賞[脚本賞]・[助演男優賞:ハヴィエル・バルデム] |
2007:アメリカ作品/2008.03日本公開(パラマウント・ジャパン) |
監督:コーエン兄弟(ジョエル・コーエン&イーサン・コーエン) |
CAST-1:トミー・リー・ジョーンズ/ハヴィエル・バルデム/ジョシュ・ブローリン |
CAST-2:ウディ・ハレルソン/スティーブン・ルート |
CAST-3:ケリー・マクドナルド/ベス・グラント/ギャレット・ディラハント/ロジャー・ボイス/テス・ハーパー/バリー・コービン |
CAST-4:ザック・ホプキンス/ジーン・ジョーンズ/トレント・ムーア/マルク・マイルス/ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ/他 |
第80回アカデミー賞において「最優秀作品賞」を受賞!そして「最優秀監督賞…コーエン兄弟」「最優秀助演男優賞…ハビエル・バルデム」「最優秀脚色賞…コーエン兄弟」…以上の4賞を受賞、そう言えば長く見てなかったコーエン兄弟作品ということで…久しぶりです |
【STORY】 ■テキサスの田舎の道、捕えられる男、押収されるガスボンベ ■保安官事務所、電話中の保安官、背後に忍び寄る男、手錠を使い首を締め…殺害、取り返すガスボンベ、パトカーで逃走 ■サイレン、止められる車、ガスボンベの男、金具を額に当てられ…戸惑う運転手、ガス噴出…頭を撃ち抜く!車を乗り換える男 ■ハンティング中の男ルウェリン・モス…ベトナム帰還兵、鹿に着弾…追跡、偶然!ピックアップ・トラック5台&死体の山を発見、トラックの荷台に大量のヘロイン、麻薬取引現場?唯一の生存者…脱水症状で動けず、銃を奪う、金は何処?持って逃げた奴…来た方へ逃げるもの、血痕&タイヤ痕を追うモス、木陰に死体…傍らのバッグに200万ドル!金を奪う ■自宅のトレーラー・ハウス、床下に隠す銃、部屋へ、妻カーラの嫌味 ■夜、心配で眠れないモス、水を汲んで再び現場へ、脱水症状の男…死亡、崖上を振り返る、もう1台の車…追手!タイヤを撃ち抜き&モスへ攻撃…肩に銃弾、懸命に自宅へ、車から身元が割れる!身の危険、妻に実家に行くよう命令、自分は大金入りカバンを持ち…逃げ切ってみせる!早速の襲撃、逃走 ■ガソリンスタンド…ガスボンベの男、主人に理不尽な質問と指示、命懸けのコイントス!当てた主人、去っていく男 ■金が奪われた現場、回収に雇われたガスボンベの男アントン・シガー、状況確認、案内のメキシコ人…麻薬密売人をその場で始末、手にした受信機、燃やされる車、追跡開始 ■通報、現場に向かうエド・トム・ベル保安官と部下ウェンデル、プレートの外されたモスのトラック、死体の山…中に新しい死体、消えている積荷、事件は二重に発生、プロの手と判断、モスが事件に巻き込まれた…?
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上にも書きましたが…第80回アカデミー賞において「最優秀作品賞」を受賞した映画です、同時に「最優秀監督賞…コーエン兄弟」「最優秀助演男優賞…ハビエル・バルデム」「最優秀脚色賞…コーエン兄弟」、以上の4賞を受賞、特にハビエル・バルデムの殺し屋に興味あり
銃撃戦の結末を迎えてしまった麻薬取引現場を発見…大金を手にする男、それを目撃されたと知り…逃げる男、事情を説明して妻をも逃がす…決着がつけば遊んで暮らせると!彼を追う殺し屋…自身の持つ価値観とルールにより殺人を重ねながら目標を容赦なく追う男、時代の変化を嘆きながら事件を追う引退間際の老保安官、三者三様の世界の中、事件はどう決着を見せるのか…
うーん、途中までは面白かった、ハラハラドキドキ!無表情の殺し屋アントン・シガーは怖い、独自の価値観により人に死をもたらす「死神」のような男
目的遂行に必要なら実に簡単に一般人を殺す、特に通りすがりのガソリン・スタンド店主にコイントスを強要するシーンは「死神」そのもの、(「死神」と「コイントス」…同じような映画を続けて見ることになってしまいました…「死神の精度」)、圧縮空気が凶器…そんなバカなと思ったが、割と使えるのだこれが!実は屠畜用の道具、食肉用の牛の頭にボルトを撃ち込み…確実かつ一瞬であの世送りにするもの、凶器には見えないが…破壊力バツグン、銃弾も弾痕も残さず、(ちなみに銃も使うには使うけど…容赦ないよ)、しかも自身が怪我を負っても…自ら治療、痛みを感じないのか?痛みすら自身の制御下に置かれているのか?ケッコウ気持ち悪いぞ!こんな男から逃げねばならない男・モスも必死!知恵を絞り、警戒に警戒を重ねて…ギリギリまで迫る「死神」から逃げ続ける…コッチも大変、そんな2人(事件)を負う引退間際の老保安官ベル…
話しは変わりまず、この映画の原題は「NO COUNTRY FOR OLD MEN」でして…、アイルランドの詩人W・B・イェイツの詩からの引用で「(あれは)老いた者たちの国ではない」=「誰も…老いや死から逃れられない」と言うこと、つまり「ノーカントリー」だけでは「国でない」or「国ではない」…一体何のことやら分からないのだ!まあ長いタイトルでは営業し辛いからなのだろうが…短縮されてます、もし最初から正しいタイトルを知っていればチョット映画の見方が変わったかもしれない(まあ「死神」のインパクトが強いので…変わらなかったかもしれないが…)
前述のとおり途中までは面白かったんですが、ラストあたりが不満、妻の生死は?(原作には書かれているシーンがない)、なぜに中途半端にしたのか?でも見終わってパンフ見て…原題を知れば想像できる(まあこのネタも触れられていた)、それからラストの夢の話…抽象的な内容で判らないでもないが…実際には判りづらい、これも原題を知っていれば少しはクリアになるのだが…、んっ!逆に考えると…原題から判ってしまう状況は避けられたとも言えるか…どっちを取るかは難しい問題かもしれない、でも実際のところは「営業的」に短くしたんだろうな…多分、まあこのあたりの不満のために少し評価を下げました |
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ちなみに公開8日目の第2回(12:30〜)、406席の映画館は3〜4割程度の入りでした(新宿グランドオデヲン) |