ナイトメア・アリー/NIGHTMARE ALLEY  |
[SUSPENSE & THRILLER]
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2021:アメリカ作品/2022.03:日本公開(サーチライト・ピクチャーズ) |
監督:ギレルモ・デル・トロ |
出演:ブラッドリー・クーパー/ケイト・ブランシェット/ルーニー・マーラ |
ウィレム・デフォー/トニ・コレット/デヴィッド・ストラザーン/ロン・パールマン/マーク・ポヴィネッリ/ポール・アンダーソン |
ピーター・マクニール/メアリー・スティーンバージェン/リチャード・ジェンキンス/他 |
久しぶりのギルレモ・デル・トロ監督の映画!待ちに待ってました!
人間か獣か正体不明な“獣人”を出し物にするカーニバル
ショービジネス界での成功を夢見る男が迷い込んだ“悪夢の小路〈ナイトメア・アリー〉”とは?
ギルレモ・デル・トロが得意そうな奇怪な世界…
何やら怪しげで、美しい映像美が観られそうだぞ!
今回は、どこか大きなスクリーンで掛かるものと信じ…もしかしてIMAX?などと考えていた!
そのためにTOHOシネマズ6ポイントを有効に使おうと思っていたが
各シネコンのメイン・スクリーンは…
先々週公開の「THE BATMAN」、先週公開の「SING/ネクストステージ」
同日公開でジャニーズ“Snow Man”主演「おそ松さん」
「ナイトメア・アリー」は4番手?
何なんだ?
少ないスクリーン数、しかもどこもかしこも小さなスクリーンばかり…嘆き!
許せるのは「THE BATMAN」だけだ
そうは言っても始まらない…その中でも大きめのスクリーンを選択
久しぶりのTOHOシネマズ日本橋のSCREEN5(228席)!
楽しんできます! |
【STORY】
1939年アメリカの片田舎
死体を入れたと思われる布袋を床下に引き摺り落とす男
注がれる液体、マッチ、点けられる火、燃え上がる…大草原の一軒家
長距離バスに乗り込む男、終着地、バスを降りて…何かないかと探す男、目の前を通り過ぎる小人
その行き先にはカーニバル!引き込まれていく男スタン・カーライル
「紳士淑女の皆さん!世界最大のカーニバルへ、ようこそ!」
会場内を歩き回るスタン、目を引いたのは、怪しげな見世物“獣人〈ギーク〉ショー”!
獣人が生きたニワトリを掴み、喉を食いちぎり&生き血を飲む…追加の特別鑑賞料25セント
衝撃を受けたスタン、25セントは払わず…舞台裏に入り込む、関係者以外立ち入り禁止!
突然の豪雨、テントをたたむ仕事!1ドルに乗っかるスタン(25セントしっかり引かれたけど)
カーニバルの支配人クレムから仕事の誘いを受けたスタン
仕事場を案内してくれる支配人、ホルマリン漬け、エタノールとウイスキー(飲むなら有料)
カーニバルの人間相手の風呂提供(10セント)の看板…入店するスタン
店主にして読心術師のジーナが一目でスタンを気に入り(鷲掴み)…彼女のショーを手伝うことになる
トリックの重要な役を担うパートナーのピート…本番中に酔いつぶれて合図を送れない
時間稼ぎ、観客の女性の亡くなった兄の姿が見えるという芝居で切り抜ける
かつてジーナとピートは、この“幽霊ショー”というトリックで一世を風靡したが…
霊媒能力を信じ込んだ(大切な人を亡くした)人々を騙す罪悪感、ピートが酒に溺れる
今の単純なトリック・ショーに変更
ピートに、技を教えて欲しいと頼み込むスタン
ピートはお手製の暗号システムを書いた手帳を見せるが…悪用は危険!決して渡さず
夜中、“獣人〈ギーク〉”が逃げたとの騒ぎ、発見したスタン…襲われるが仲間に救出される
一方で、全身に電気を流すショーで人気のモリーの清らかな美しさに惹かれるスタン
積極的アタック!新しいショーの考案!少しずつ心を開くモリーだが
「俺と組んで、もっと大きなショーをやろう」という言葉に…外の世界を知らないモリーは戸惑う
そして彼女の親代わり&仲間のブルーノや“少佐(件の小人)”がスタンを威嚇
ある時、病気になった“獣人〈ギーク〉”を病院の前に捨てるのを手伝わされたスタン
帰り道、クレムから“獣人〈ギーク〉”の作り方を教わる…人間の弱みを熟知した恐るべき方法
ジーナから酒を控えるよう言われているピート、酒を入手するようスタンに依頼!
こっそり渡した酒で?ピートが死亡
更に乗り込んできた警察、道徳的に許されない出し物の通報、モリーも公然わいせつ罪で逮捕?
スタンは読心術を応用して警察官を操ってみせる
感激したモリー、スタンに付いていくと決意
翌朝、ピートの暗号手帖を手にしたスタン達は旅立つ!
2年後
一流ホテルのショーに出演しているスタンとモリー、上流階級の人々の前で読心術を披露
名声が高まるにつれ、時折り失敗するモリーに苛立つスタン
ある夜のショーで…トリックを見破ったエレガントな女性
モリーを介さずにバッグの中身を当てるように迫る!
観察と推理で見事に正解を導き出し…拍手喝采を浴びたスタン
更に彼女の連れの紳士に「最近亡くなった人が横にいる」と“幽霊ショー”を仕掛ける
続きは個人的に見て欲しいと紳士(判事)、モリーの反対を押し切って受諾
女性から渡された名刺…「リリス・リッター心理学博士」
数日後、リリスのオフィスを訪ねるスタン
あえて自分の手の内を明かし…彼女がカウンセリングで手に入れた重要人物の情報で大金を得ようと誘う
取り分は50:50!取り合えずモリーを心配させたくないからお金は全額リリスに預ける条件提示
しかし、リリスはスタン自身の“真実”との交換を望む…謎に満ちたスタンをカウンセリングしたい
契約成立、情報を駆使し判事夫婦に“幽霊ショー”、直ぐに息子に会える!高額の謝礼を受け取るスタン
やがて…判事の友人から霊視の依頼が来る!大富豪エズラ・グリンドル、かつてリリスの患者
簡単に騙せる相手ではないらしい、初対面でウソ発見機まで持ち出す用心っぷり
しかもエズラの要求は亡き恋人を出現させること!
リリスにも過去の秘密を探られ(父親との確執)追い詰められていくスタン
窮地に陥ったスタンは一世一代のトリックに打って出る…!
◇
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まあ人それぞれだとは思うが、私には面白かった!
前半の、ショービジネス界での能力を身に着けていく、怪しげで華やかなカーニバル
(闇の世界の象徴!獣人〈ギーク〉…ニワトリの首を噛み切り血をすする怪人、その正体?)
後半の、高級ホテルのショー、そして大金を得るべく暗躍する…冷たくも華やかな上流社会
2つのショービジネスの舞台を走る読唇術師のスタン、彼が愛するモリー
仕事のパートナーとなるハイスペックで所作も美しい美貌の心理カウンセラー、リリス!
スタンの成り上がりと自分の能力を過信して暴走する様、その先に待ち受けているもの
先にも書いたとおり、怪しげに華やかに描かれている…やはりギレルモ・デル・トロ監督だな!
アンダーグラウンドなカーニバルと上流階級の表裏を描く数々の舞台装置と衣装
まるでおもちゃ箱を引っ繰り返したようなビックリ箱&冷徹な華やかさ
しかもスタンに関わる女性3人ケイト・ブランシェット、ルーニー・マーラ、トニ・コレットが見事!
もちろんスタン役のブラッドリー・クーパーも怪演ではある
で、ラストに向けて伏線が回収されていく
絶対に飲まないはずの…あああ〜なんかラストが朧げに観えてきた!そして貨物車
分かっていたが、納得のラスト(詳しくは書けないが…)
ここに集結するための長い前フリだったのか!背筋ゾクゾク!である
だが問題点もあり
チョット150分は長すぎだな…どこまで続くのか?途中で時間が気になりだした
多分1割くらいカットした方が展開も良くなるのではないだろうかと思う次第
ちなみに、228席のスクリーンに50人程度の観客…年齢層は高め!若い人少ない!
上映終わってロビーに出てきたら、若い人と子連れで溢れかえっていた!
みんな「SING」「おそ松さん」「おしり探偵」か? |
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公開2日目の第1回(10:30)、228席の映画館で50人程度の入り(TOHOシネマズ日本橋 SCREEN5) |