031:三平下〜尾瀬沼東岸
このコースの見所・撮影ポイントは、
唯一のテラスからの「燧ヶ岳&尾瀬沼」。
このコースには、起点と終点に公衆トイレ・ベンチ群が、途中に一ヶ所テラスがあります。
尾瀬沼東岸からの人、大清水登山口から三平峠を越えて来た人、尾瀬沼西岸の沼尻から来た人、その逆に進む人たちで賑わう三平下には、尾瀬沼山荘と無料休憩所・公衆トイレ、数多くのベンチがありますが、シーズンによって様々な姿を見せております。
三平峠を背にして北を眺めれば、尾瀬沼とその後ろに聳える燧ヶ岳が望め、ゴーデンウィークの初期には尾瀬沼はまだ厚い氷に閉ざされていて、
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4月29日には、尾瀬沼もまだ氷結 |
尾瀬沼の上を渡ることも出来ますが、例年では5月3日〜5日頃には氷が割れ、「沼が割れる」と、渡れなくなります。
三平下のトイレ横にはテングクワガタ、ナナカマドが多く生え、ベンチ群の足元には市販のイチゴにソックリなノウゴウイチゴが生えています。
ベンチを後にして東岸に向かう木道は直ぐに右折し、暫く歩くと左側(尾瀬沼側)に唯一のテラスがあり、
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記念撮影する人・座る人 |
尾瀬沼と燧ヶ岳をバックに記念撮影する人たち、本来は座るベンチではないのですが、床に座って休む人を多く見かけます。
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6月にはミズバショウ |
ここにはミズバショウ、ニッコウキスゲ、タテヤマリンドウ、キンコウカなどが多く咲いています。その先は明るい森の中の緩やかなアップダウンの木道が続き、
小さな小川を幾つか渡りますが、小川にはミズバショウが遅くまで咲いていて、命名の言われを説明すると誰もが納得するオオレイジンソウ、地味ながらも可愛らしいズダヤクシュ、清楚な花を咲かすサンカヨウ、葉に特徴のあるオオハンゴンソウ、変わった形の花と美しい実が人気のオオバタケシマラン、白いガクアジサイ(萼紫陽花)に似たオオカメノキなどが咲いています。
やがて分岐点に差し掛かり、
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左:長蔵小屋、直進:ヒュッテ |
左折すると山小屋:長蔵小屋と尾瀬沼ビジターセンターの間を通る道に、直進すると山小屋:尾瀬沼ヒュッテの前を通る道になりますが、大半の人は左折します。
左折すると直ぐに低層湿原に下り、雨上がりには水没することも多いカマッポリ田代に出ますが、ここのミズバショウもニッコウキスゲもなかなかの規模です。
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7月はニッコウキスゲ |
ニッコウキスゲが咲き始めると、ヒオウギアヤメ、割と背丈のあるオニシモツケ、赤紫色の花が可愛らしいハクサンチドリなども多く咲き出します。
やがて湿原の中でまた分岐点が出てきて、左折すると船着場横を通って
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尾瀬沼氷上から船着場を(^^♪ |
長蔵小屋の無料休憩所に至ります。注:上の船着場の画像は4月末に尾瀬沼氷上から桟橋・無料休憩所などを撮っていますが、尾瀬沼の上から撮れない普段は下のような船着場の風景となります。
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長蔵小屋をバックにして桟橋を撮影 |
カマッポリ田代の中の分岐を直進すると小高い箇所を登って左手に長蔵小屋が
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4月末の長蔵小屋 |
7月の長蔵小屋 |
右手に古い方の公衆トイレ、その先に尾瀬沼ビジターセンターが見えてきて、
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尾瀬沼ビジターセンター |
その辺りには多くのベンチが設けられていて、数多くのハイカー達が休んでいます。この辺りを尾瀬沼東岸と呼びます。
尾瀬沼ヒュッテの前にはノウゴウイチゴが、長蔵小屋の前には長蔵小屋湧水と、昔に長蔵小屋関係者が移植したと思われる(^^♪ヒメサユリが、長蔵小屋前にはゴマナが、長蔵小屋裏の無料休憩所との間にはヤナギランが多く植えられています。
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