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尾瀬の花図鑑 尾瀬の花 尾瀬自然保護ネットワーク


標準和名 科・属名 漢字表記
ニッコウキスゲ ユリ科  ワスレグサ属 日光黄菅  別名:ゼンテイカ
中部高原地帯〜北海道の山地・亜高山の草原・湿原に分布する多年草。

花は一日花で、咲いた翌日にはもう咲き終わっていて、もったいないような気もする。

日光:霧降高原に多いことからニッコウキスゲと名づけられたが、霧降高原ではシカ(鹿)の食害で、一時は絶滅状態ともなった。

霧降高原以外でも、長野県:霧ヶ峰の車山、福島県:磐梯山近くの雄国沼、尾瀬ヶ原、尾瀬沼、岩手宮城県境の栗駒山山系の世界谷地などで、辺り一面のニッコウキスゲの大群落が眺められる。
尾瀬では、尾瀬沼沿岸の大江湿原・浅湖湿原、尾瀬ヶ原:下田代の赤田代分岐(東電小屋分岐)側、中田代の至仏ヶ淵(下ノ大堀川蛇行点)付近、牛首三叉から東電小屋に向かって500mほど進んだ左側、山ノ鼻田代などで一面の大群落が7月中旬〜下旬に見られる。

標高の高い笠ヶ岳のお花畑:笠ヶ岳A地点では、8月下旬になっても数多くのニッコウキスゲが見頃を迎えておりました。
2003.08.23 笠ヶ岳A地点

なお、ニッコウキスゲは降雪量・6月の気象に大きく影響され、数年に一度は大凶作の年があり、2003年〜2004年の小雪・2004年6月の二度の大霜によって、2004年のニッコウキスゲは前年の1/100ほどしか開花しなかった壊滅的な状態でした。
大凶作 2004.07.19 大江湿原 平年作 2003.07.20 大江湿原
翌2005年は尾瀬沼側・尾瀬ヶ原側でもニッコウキスゲは大豊作で、10年ぶりといわれました。

大豊作 2005.07.17 大江湿原 大豊作 2005.07.21 尾瀬ヶ原
せっかく尾瀬のニッコウキスゲを見に行くならば、情報収集に努めてから行くようにしたいものです。